TO-Y
とーい
TO-Yとは、上條淳士原作で1985年から1987年まで週刊少年サンデーで連載されていた漫画である。ポップコーン・ブギと同様に1980年代の芸能界を風刺しており、彗星の如く活躍した歌手トーイこと藤井冬威の短い芸能生活と、冬威を取り巻く様々な人間模様や芸能界の思惑が描かれており、物語後半は秋元康を模した人物も登場した。また、上條の描くスタイリッシュなキャラクターも人気を博し、1987年にスタジオぎゃろっぷ製作のOVAが発売された。
アマチュアパンクバンドGASPに所属している高校生の藤井冬威は、ある日仲間達と共にミュージシャンの哀川陽司のライブをジャックし、それが敏腕マネージャー加藤か志子の目に留まる。
一方で「森ヶ丘園子」の芸名で冬威の従姉妹・小石川日出郎が既に活躍しており、冬威はか志子にスカウトされ、高校中退の上芸能界に飛び込む事となる。そして、冬威が活躍する中、冬威を巡る様々な芸能界の駆け引きや陰謀が蠢いていた。
藤井冬威(CV/塩沢兼人)
アマチュアバンド・GASPのボーカリストで天衣無縫の少年。か志子にスカウトされ、高校中退の上、芸能界デビューする。実家はかなりの良家なのだが、様々な家庭の事情が複雑に絡んでいた。
哀川陽司
本編でのトップミュージシャンで、冬威達にライブをジャックされた事からライバル関係にして友人となる。
小石川日出郎
「森ヶ丘園子」の芸名でアイドル歌手をしている冬威の従姉妹で同居している。男の様な名前には複雑な思いを持つ。
山田ニヤ
冬威に懐く中学生で冬威と同居している。不思議な感性の持ち主で当初は猫のニャーを飼っていたが…。
加藤か志子 陽司のマネージャーにして、冬威をスカウト。自身の所属する芸能プロの看板ミュージシャンに育てようとするが、後半陰謀で失脚する。
カイエ(CV曽我部和恭)
本名不明。アマチュアパンクバンド時代のライバルで、冬威を目標にしていた。冬威の芸能界デビューを堕落と考えいた。