概要
ゼネラル・ギャラクシー社初の量産型可変戦闘機。大気圏内での運用を視野に入れて開発された軽戦闘機。
ペットネームはカットラス。その名は中世の海賊などが使用していた曲刀に因む。
余談だが、本機以降VF-19エクスカリバー、YF-29デュランダルなど末尾9番台の可変戦闘機には剣にちなんだペットネームが与えられている。
ゼントラーディ人技師アルガス・セルザー(トラン825)が初期に設計した機体であり、当時の最新技術を積極的に採用した野心的な機体としても知られ、その開発方針がゼネラル・ギャラクシーの方向性を決定づけたといえる。
他のVFと比較して小型であり、それに伴い複雑かつ特異な変形機構を採用。ガウォーク形態では機首を稼働させる事が可能。
また、主翼を複雑に折り畳み胸部装甲を構成する事から、別名「オリガミファイター」とも呼ばれる。
なお、この変形方式はミサイルなど翼下オプションの装備を困難なものとしており、総合的な火力では他の機体に劣る。また、通常バトロイド時に頭部に位置するレーザー機銃も本機では右肩に位置しており、左側の射角に制限がある。もっとも、これらは格闘戦重視の軽戦闘機としての設計思想に則した結果であり、機動性を損なう重火器は必要ないという判断によるものである。
本機に採用された前進翼と機首根元のカナードは、安定性に劣る分優れた運動性を機体に与えており、同様の構成はプロジェクト・スーパーノヴァに於いてゼネラル・ギャラクシーと競合するYF-19に採用される事になった。
なお、改修機にVF-22SシュトゥルムフォーゲルⅡ用の熱核反応バーストタービンエンジン「FF-2450C」を搭載した「VF-9E」がある。E型は制御が難し過ぎたために事故が多発し、生産中止となったが、その内の一機がバンキッシュ・レース用に改修され、覇王ことニコラス・フランソワーズ・ベルティエの乗機として活躍した。
関連項目
F7U:「カットラス」の愛称を持つ実在の戦闘機