タカラトミー発売のTCG『WIXOSS』をベースにしたテレビアニメ『selector infected WIXOSS』並びにその続編『selector spread WIXOSS』に次ぐ「第3のselector」にして、アニメの外伝『peeping analyze』並びにアニメとは全く別の登場人物らが繰り広げるスピンオフ『-Re/verse-』に次ぐ「第3の漫画作品」でもある。原作・LRIG、ストーリー原案・岡田麿里、作画・瀬菜モナコ。
ホビージャパン発行の『ウィクロスマガジン』で2015年4月発売のVol.1から2016年9月発売のVol.5まで連載された。全5話。同誌が年3回刊と言う事情からストーリー展開は非常に駆け足となっており、本編でなく欄外の人物紹介にひっそりと重大な情報が記載されることが多々あった。
本作から登場したルリグは年1回開催される世界大会で顕著な実績を残しており、2015年の第1回大会ではサシェが優勝、2017年のチーム戦ではアイヤイが優勝チームのメンバーとなっている(他2体はタマとカーニバル)。
単行本は2017年2月13日発売。
あらすじ
同じ中学校のテーブルゲーム研究部に所属する双子の白戸沙良・由良姉妹と部員たちは表向き仲良しだったが、沙良と他の部員4人はそれぞれ由良に対してネガティブな感情を抑え切れない一触即発の状態となっていた。
両親から由良と同じ高校へ進学するよう求められ、志望校を断念せざるを得なくなった沙良は『WIXOSS』にまつわる都市伝説のルリグ・ミヒロを引き当て「由良から自由になりたい」と言う願いを賭けてセレクターとなる。時を同じくして由良以外の部員たち──相良瑠海・末野羽衣・真野彩里・吉井美結もセレクターとなっていた。そして、5人は同時に夢限少女となってゲームマスターの繭が待つ「白窓の部屋」で一堂に会して全てを知らされる。
5人はそれぞれルリグとして他のセレクターの許へ派遣されるが、彩里の発案で近日中に開催される原宿のWIXOSS女子限定大会で再会を約束した。そして5人は約束通りに個々のセレクターを説得して大会で再集結を果たすが、よりにもよって沙良──サシェを引き当てたセレクターは、由良であった。
登場人物
テーブルゲーム研究部
- 白戸沙良→サシェ(白)
- 相良瑠海→ララ・ルー(赤)
- 末野羽衣→ソウイ(青)
- 真野彩里→アイヤイ(緑)
- 吉井美結→ミュウ(黒)
- 白戸由良 - 沙良の双子の妹(メインイラスト右)。姉を含む5人の部員それぞれから異なる理由で憎まれていた。
その他の人物
- 繭 - ゲームマスター。相変わらずクソ運営ぶりは健在である。
- ミヒロ - 沙良が引き当てた白ルリグ。沙良が夢限少女となった後、その願いに基づいて失踪したが、最終話には登場しなかった。完結後にミヒロ視点で本編を見た「特別編」が新規に描き起こされている。