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概要編集

2000年に公開されたガイ・リッチー監督の犯罪コメディ映画。

出演はジェイソン・ステイサムベニチオ・デル・トロブラッド・ピットなど。


あらすじ編集

発端はフランキー・"フォー・フィンガー"がダイヤ商から強奪した1個の86カラットの大粒ダイヤモンド

しかし、フランキーは罠に嵌められ、NYのマフィアに届ける最中に立ち寄った非合法な賭けボクシングのノミ屋にいる所を襲われ、ダイヤを奪われてしまう。

奪われたダイヤを巡り、コソ泥、NYマフィア、裏ボクシングのプロモーター、殺し屋、ロシアの武器商人、ギャングのボス、パイキー(放浪人)といった悪党たちが複雑に絡み合い、ダイヤの行方が二転三転する予測不能なクライムコメディー。

鍵を握るのは一匹の犬。最後に笑うのは誰だ。


登場人物編集

ターキッシュ

演:ジェイソン・ステイサム

ロンドンの裏ボクシングのプロモーター。本作の主人公であり、物語の狂言回しでもある。

名前の由来は両親の出会いの場となった墜落事故を起こした飛行機が由来。

靴にはこだわりがある。

些細な出来事から裏ボクシングのボスであるブリック・トップの機嫌を損ね、ミッキーに八百長ボクシングをさせることに。


トミー

演:スティーヴン・グレアム

ターキッシュの弟分。スロット店を営んでいる。

パイキーから中古のトレーラーを買うが、ガラクタを掴まされる。ボリスからもポンコツの銃を掴まされており騙されやすい性格。

牛乳の歴史に関してなぜか詳しい。


ゴージャス・ジョージ

演:アダム・フォーガティ

ターキッシュに雇われているボクサー。

詐欺の報復にターキッシュと共にパイキーを脅しに行くが、ミッキーに返り討ちに合う。


フランキー・"フォー・フィンガー"

演:ベニチオ・デル・トロ

NYマフィアの一員。冒頭で大粒ダイヤを強奪したが、ギャンブルの話を聞いただけでビバ・ラスベガスを脳内再生するほど重度のギャンブル依存症であることを利用され、仲間に裏切られてダイヤを奪われる。

「フォー・フィンガー」のあだ名は過去にギャンブルで失敗し、指を失ったことに由来する。


ミッキー・オニール

演:ブラッド・ピット

全身タトゥーだらけのパイキーの青年。素手ボクシングのチャンピオンで大柄な男でも一撃で沈める脅威のパンチ力を持つ。

仲間内ではリーダー的存在でトミーをだまして大金をせしめるなど非常にしたたか。

訛りがひどく、たまに何を言っているのかわからない。母親思い。


ソル

演:レニー・ジェームズ

ロンドンで質屋を経営する黒人。ボリスの依頼でフランキーを襲撃する。

ドジでマヌケな質屋組の中では比較的冷静な方。


ヴィニー

演:ロビー・ギー

ソルと行動を共にする黒人。ソルと共に事件に巻き込まれる。

おっちょこちょいのトラブルメーカー。


タイロン

演:エイド

ソルに雇われた「逃がし屋」。極端なデブで車の乗り降りも一苦労。

車をぶつけるなど運転の腕前はイマイチだが肝心な時にはわりと頼りになる面もある。


アビー

演:デニス・ファリーナ

ニューヨークのマフィアのボス。フランキーにダイヤの強盗を指示した張本人。「I LOVE NY」のカップを愛用していたり肩書のわりにはコミカルな一面もある。

フランキーから奪われたダイアの行方を探しに大嫌いなロンドンへ飛ぶ。

渡航シーンのスピード感は語り草となっている。


"ブレット・トゥース"・トニー

演:ヴィニー・ジョーンズ

一度に6発の銃弾を受けるも、歯で銃弾を受け止め生き延びたと言われる凄腕の殺し屋。

その時の弾丸を入れ歯にしている。

マドンナの音楽を好んでいる(監督のガイ・リッチーは当時マドンナと交際していた)。


ボリス・"ザ・ブレイド"

演:ラデ・シェルベッジア

元KGBの工作員。「弾丸をくぐる男」と呼ばれ、不死身と噂されるほどタフなロシア(正確にはカザフスタン人)の武器商人。


ダグ・"ザ・ヘッド"

演:マイク・リード

ロンドンで宝石商を営むアビーのいとこ。商売に有利という理由でユダヤ人のふりをしている。

双子の娘がいる。


ブリック・トップ

演:アラン・フォード

裏ボクシングの元締めであるギャングのボス。

非常に冷酷で気に入らない者は容赦なく豚の餌にされる。

恐ろしい人物ではあるがティータイムにこだわって部下にコンビニに紅茶を買いに行かせるなど英国人らしい一面もある。


余談編集

主演のジェイソン・ステイサムはまだデビュー2作目で今ほど知名度がなかったため、脇役であるブラッド・ピットがポスターのメインになっている。


ブラッド・ピットは当時、すでに押しも押されもせぬハリウッドの大スターであったが、ガイ・リッチー監督の前作「Lock,Stock and Two Smoking Barrels」を鑑賞したブラッド・ピットは監督の才能に惚れ込み、ガイ・リッチーに次回作で役をもらえるよう直談判したという。


人気を博したためテレビドラマも作成されている。


バッカーノ!のアニメ版のOPは本作のOPの演出のオマージュになっている。


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