「いやあー、どうもどうも、ラッセルさん！」
プロフィール
| 一人称 | オレ |
|---|---|
| 年齢 | 24歳 |
| 肩書 | 新生ビアンコ幹部 |
| 英語肩書 | PHANTOM KILLER |
概要
メイン画像左の人物。
ラッセル・バロウズによって再構成されたマフィアの一団「新生ビアンコ・ファミリー」の幹部。
金髪(ネオンイエロー)で細面、瞳は橙色。薔薇の紋様が入った白いスーツと灰色のマフラーを身に纏っている。ちなみに、なぜかスラックスの裾を上げているので脛が見えている。
公式サイトによれば、「普段はホストクラブの経営を担当」しており、「自らもその店で“超一流ホスト”として働いている」らしい。表の顔はホスト、裏の顔はマフィア幹部ということなのだろう。
作中で明言はされていないが、初登場時に表示される英語の肩書から"PHANTOM KILLER"、直訳で「亡霊の(ような)殺し屋」と呼ばれているらしい。作中のセリフや公式イラストなどを鑑みるに、ナイフの扱いが得意な模様。
敵対するロッソ・ファミリーに所属していたパイソンのことは"ヘビ"と呼んでライバル視しているようだ。
活躍(Season6~)
開幕直後に初登場。新生ビアンコ・ファミリーのシマにあるホストクラブにてバロウズを迎える。バロウズは、先日(Season5)の大石牢での戦いにて新生ビアンコを配置したにもかかわらず、ノエルたちにカロンを奪還されたことについて追及しに来たのだ。
アンセルモはバロウズの追及にも怯まず、ロッソ崩れを10人は殺害し、パイソンと「その部下みたいな若いチンピラ2人(恐らくスラッグとトード)」を相手取って撃退したことを強調した。
重ねて手ぶらで帰ってきたことを責められるが、被害を最小限に抑えたと弁明する。アンセルモ曰く、彼の組は2回目の接触が本番だという。
アンセルモ「一回目の接触は様子見と、敵の情報収集も兼ねてるんス。だからそんなにあせんなくても、次は華麗に……」
アンセルモ「ぱぇ？」
バロウズ「なにを言ってる？ 次などない。相手を殺すか、お前が死ぬかの一度きりだ」
アンセルモはバロウズに拳銃で撃たれ、奇妙な断末魔を上げて死亡。バロウズは他の組員たちに、アンセルモの組を解体し他の組に統合するとだけ言って去った。
……そう、アンセルモ・アンブロージオは立ち絵まで用意された出オチキャラである。その後、season9の回想にて名前だけ登場するのを除いて、一切出番は無い。彼は皮肉にも二つ名の通り「亡霊」となってしまったのである。
アンセルモの実力
登場してすぐ死んでしまったので小物の印象があるアンセルモだが、どうやら実力はそれなりにあったらしい。
まず、24歳という若さでマフィアの幹部まで上り詰めるだけの才能があることは確かである。公式サイトでも「殺し屋として抜群の腕前を持っているやり手」と明言されており、実際にパイソン、スラッグ、トードの三竦みを同時に相手取ってすらいる。Season9の回想では部下から信頼されている様子も窺える。
Nintendo Switch版のキャラクター紹介でも「その能力は確かなもの」とされており、旧ビアンコ・ファミリーが瓦解した後も仲間と連絡を取りながら次世代を育成し、バロウズに仕事を任されるようになったことが記されている。あの慎重派のバロウズから多少なりとも期待されていたという点は無視できないだろう。同紹介文より「もう少し歯車のかみ合わせが違えば、彼にも未来があったかもしれない」。
一方、小説版ではジーノに「ケンカとコロシの技術だけはたしかだけど、でもそれだけ」と評価されている。
また、絶望的に空気が読めないという弱点がある。バロウズにドンペリを出して機嫌をとろうとしたり、チャラい口調で自分の功績と言い訳を並べ立てた上に肝心の謝罪は「サーセン！」で済ませたりと、火に油を注ぐお手本のような態度をとってしまう。小説版では、バロウズが立っているにもかかわらず自らはソファに座り足を組むなど、不遜な態度に磨きがかかっている。
公式ファンブックでは、バロウズの弱みを握っていると思っていたことが明らかになっている。それが何なのかは不明だが、少なくとも核心に迫るようなものではなかったらしい。バロウズからは「期待はずれ」と評されている。
公式での扱い
一言で言えば「ネタキャラとして愛されている」。
ニコニコ超会議では頭上に天使の輪がある差分のボードが用意され、カジノ企画の1点のチップの絵柄として採用された。しかも使用はできない(ある意味)レアチップである。
作者カナヲ氏によるエイプリルフール企画『らぷらすクリッカー』『らぷらすクリッカー2』にも登場するが、能力は1ダメージを与えるだけ。
公式ファンブックでは唯一全身の立ち絵が載っていない。当然プロフィールもほとんど公開されていない。強いて言えば好きな食べ物が「アンチョビのオイル漬け」であることくらいか。カナヲ氏によればバロウズの怒りを表現するための適当な中間管理職であり、今後復活はしないと断言されてしまった。
公式Twitterでは、ファンブック発売記念にアイコンが4種類配布され、同本で明かされなかった誕生日も後日公開された。
なお、このツイートはプレゼント企画も兼ねており、抽選で当たった1名にアンセルモの(画像を縦に引き延ばしただけの)抱き枕が贈られた。
その後のアイコン配布企画でもちゃんとアイコンが3種類配布されたため、かえって全キャラの中で最も多くのアイコンが配布されるという逆転現象が起きた。
カナヲ氏による誕生日イラスト企画では2回にわたり衣装案が募集され、しっかりと描き下ろしイラストが公開された。
2022年のイラストは「ぱぇ？」と書かれたダサTに身を包み、ナイフを手にドヤ顔のアンセルモ。ネタとかっこよさを意識したものらしい。「よくわかんないダサいTシャツも、オレが着ると映えちゃうんだよなァ～！」
また、このときカナヲ氏からアンセルモに関する詳しい設定が語られた。曰く、ナイフの使い方は投げナイフ。不意打ちのスタイルなので、タイマンは強くないらしい。殺し屋としてはそれでいいのだろうが、マフィアの幹部としてはどうなのだろうか。
2023年のイラストは白いコートを着けたかっこいいもの。「何かの間違いでノエルたちと共に冬のラプラスを駆けるアンセルモ」というテーマで描かれている。バロウズに殺害されているので、ノエルたちと敵を同じくするという点で妙に筋も通っている。この未来に思いを馳せるのも一興だろう。「やり切ろうぜノエル、オレたちの復讐ッ……！」ちなみに、なんと誕生日イラスト企画の大トリであった。
