概要
インデックスのメインヒロインとしての空白期間をイジるネタ。
より正確に言えば「出番のない巻が続いた事で発生した愛あるイジりネタ」……だった。
しかし現在では、より蔑称の意味として扱われる事が多くなってしまったため、使用は避けた方が良い。
経緯
こうなった経緯としては、単純に「作品のタイトルを飾るほどのメインヒロインが活躍どころか出番も少ない」からで、これに関してはその通りと言える。
そもそも禁書目録のストーリー自体が「新キャラを主軸に置いて話を回す」という、特に初期辺りの単巻完結を意識したものとなっており、ぶっちゃけてしまうと既存キャラの出番が必然的に少なくなりやすい構成となっているのである。
神の右席編に入ってからは何巻も続く長編構成の話ばかりとなっているが、それでも一応その巻に起きた事件はちゃんと解決したり、新キャラが上条当麻と共に行動したりなど、単巻完結を意識した描かれ方をしている。
特に無印前半は「ヒロイン交代制」と言えるくらい毎回ヒロインが変わっており、さらにその辺りを一番知っているファンが多いのも合わさって、自然と空気ネタが浸透してしまう。
インデックスは空気化ながらも存在感を残すキャラクターイメージとは噛み合わなった故の悲劇ともいえる。
そしてアニメ版1期の放映時、アニメからの新規層が原作ネタを本気にして爆発的に広まってしまった。つまり、読者の愛あるイジり(ここ重要)が、アニメ開始と共に意味合いがより侮蔑として利用されやすくなってしまったのである。
もっとも、全てが全て捏造や誇張というわけではない。彼女の場合、『周囲ができる限り彼女を荒事に巻き込まないよう、そういうことから遠ざけている』ので、上条が神の右席やら魔神やらをぶっ倒しながら世界中を転戦している時もインデックスは三毛猫のスフィンクスと学園都市の上条宅でお留守番となっているため、どうしても戦闘シーンなどでの登場が少なくなってしまっている。
しかし、それを差し引いてもメインヒロインとして面目躍如の機会が多い。
無印終盤のロシア編(20~22巻)では、紛うことなきメイン主人公が救うべきヒロインという扱いであった。
新約でも、何があっても折れなかった上条の心を折ったのが「インデックスの笑顔」であったり、終盤でまたもや上条の手によって救われたり、上条当麻の心の中心には常にインデックスがいる事を表現されている。
現在進行中の創約だと、ほぼ毎巻出番を貰って上条が出来ない部分をサポートするなど、彼を精神的な意味でも支えている。
公式の失態
SD化した別の妹が「インなんとかさん」と発言。
(0:33あたり)
アニメ公式ツイッター(@projectindex)も
「イン…なんとかって誰でしたっけ?」
とネタキャラ扱いするツイートをしたが、抗議リプが相次いだため謝罪しツイートを削除するという事態となった。
元々、禁書のアニメ版は尺の都合で原作の1シーンや設定の解説をカットする事に定評があり、原作読者がわざわざまとめ画像を作ってまで新規に解説する事があったりしたほどで、残念ながら出来が良いとは言いにくい。
そんな中、公式側が(あくまでネタに過ぎなかったにせよ)軽率な発言をした件は、ファンの信頼に関わる出来事となってしまった。
なによりインデックスを最も大事にしている上条当麻にそれを言わせたのが、インデックスのなにたるかをわかっておらず軽視をしたことが大きな原因であろう。
更にとある科学の一方通行最終話先行上映会では松倉Pが「インなんとか」と発言し、三木氏に「炎上するので辞めてください」と止められていた。
まとめ
この「なんとかさん」ネタに限らず、登場人物を弄るものはせめて場の雰囲気をよく観察してから判断した方がいい事は確かだろう。
たとえ貶める意図は無かったのだとしても、軽率な弄りネタの発言は炎上の火種となる恐れが十分にあるため、それを理解してもらいたい。まあそもそも使わない方が確実に良いのだが。