概要
中国大陸中南部、台湾、朝鮮半島、ベトナム北部に分布している。
現在はドジョウ属に分類されているが、以前は独立したカラドジョウ属に分類されていた。
全長は平均15cm程度だが、稀に30cmを超える大型個体も存在する。
口ひげはドジョウと同じく10本。体色は金属光沢が強い。
ドジョウと似るが、カラドジョウはよりひげが長く、側線縦列鱗が少なくやや鱗が大きい、体高が高く尾柄の膜鰭部が高い、尾鰭に暗色斑がない、オス胸鰭の骨質盤が棒状などの特徴で見分けることができる。
池沼、水田などの止水域や、流れの穏やかな河川、農業用水などの植物が豊富な泥底の環境に生息する。
繁殖期は4~6月。水田や浅い湿地で産卵する。
寿命は長く、10年以上生存する。
主に食用魚の目的で外国産ドジョウとともに日本に導入されており、何らかの理由で放流されたものが青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、群馬県、栃木県、埼玉県、神奈川県、東京都、石川県、福井県、長野県、静岡県、愛知県、岐阜県、三重県、滋賀県、兵庫県、奈良県、和歌山県、山口県、香川県、愛媛県、福岡県、熊本県、大分県など広い範囲で定着が確認されている。
また、海外でもバルセロナやカリフォルニアなどで定着している。
ドジョウと交雑する事はほとんど無いが、稀に交雑個体が見つかる事がある。
愛知県の一部には普通のカラドジョウとは別種レベルの遺伝子の違いをもつ、ドジョウとカラドジョウの交雑種に由来した特殊な個体群が生息する。
特定外来生物には指定されておらず、法律上普通に飼うことが可能。
養殖されたアルビノ個体がペットショップで販売されている。
適応力が高いため飼育は容易。