概要
宇宙戦艦ヤマトのゲーム、PS版宇宙戦艦ヤマト~遥かなる星イスカンダル~にのみ登場。
‐所属:大ガミラス帝国軍、銀河系侵攻軍第307哨戒艦隊司令官
‐階級:不明
‐座乗艦:艦隊旗艦級戦艦『バードラⅡ』・改ガミラス一等宇宙戦闘艦(試作型)
艦隊旗艦級戦艦とは、シュルツ艦と同型の戦艦を示している。(リメイクで言うガイデロール級)
また、改ガミラス一等宇宙戦闘艦とはドメラーズⅢ世級の戦闘艦を差して言うものである。(リメイクで言うなれば、ゼルグート級のことを差しているのと同じである)
人物象
容姿は、弟によく似ているものの、頭部や顎には戦傷が見られる。また、左眼にはレンズ式の義眼が埋め込まれているの最大の違いとも言える。
冥王星基地司令官シュルツの兄。大ガミラス帝国銀河系侵攻軍に所属しており、第307哨戒艦隊の司令官を務めている。デスラーを崇拝しているシュルツとは違い、戦士としての誇りを重視する性格の持ち主である。
また、老いたことを忘れさせるような元気ぶりで、戦って死ぬことを恐れない。寧ろ強大な敵と戦って死ぬことが本坊であるような口ぶりをしている。そのためならば、軍令違反を意にも留めない行動も見られた。
彼の率いる第307哨戒艦隊は特徴的な人員で構成されている。それは、兵士の殆が高齢者であるということ。若い兵士はおらず、年老いた兵士ばかりで構成された事情の裏にあるのは、恐らく厄介払いの意図もあるのだろうと推測される。(ひおあきら氏の漫画版宇宙戦艦ヤマトでも、年老いた兵士もといアンドロイド兵士が、辺境惑星に捨てられた描写がある)
冒頭
哨戒中に冥王星基地副司令官ガンツの乗った脱出艇を回収した事から、彼の行動は始まる。シュルツが基地を全滅させられながらも、最期は勇敢に戦って戦死したこと。シュルツを打ち倒したのが地球の戦艦ヤマトであることを、コルサックは知らされた。
その途端、彼はヤマトを打ち倒すことを決意。その場にいたガンツも、戦闘に参加すると言うが、コルサックはヤマトと戦闘した貴重な人間だとして、そのまま本国へ帰還するように命じた。ガンツを離脱させた後、コルサック艦隊は軍司令部の命令を待たずして、独断行動でヤマトへの戦闘を開始するのである。
戦闘
コルサックは、廃艦間近の試作艦を改修した艦艇(コルサック艦)を艦隊に編入した。これは、武装を全て撤去した代わりに、装甲を限りなく強化させたもので、ヤマトのショックカノンをもってしても容易に撃沈は不可能なほど。これを切り札として、決戦に挑んだ。艦隊のクルー全員が年老いたとはいえ、その力量は侮れないものがあった。コルサック自身の指揮ぶりも巧みながら、それを実行できる兵士たちの手腕は並みならぬものであると言えるだろう。
コルサックは、アステロイドの中で艦隊を待機させ、ヤマトを待って攻撃を開始した。とはいえ、それだけでは撃沈する事は出来ぬであろうから、艦隊攻撃中に紛れて先のコルサック艦を突入させた。強固な装甲に阻まれてしまい、撃破し損ねると接舷されてしまう。
しかもコルサック艦が自爆するという事実を、コルサック自身が明かしている。そこから15分間の猶予が与えられ、起爆装置を奪って見せるようあたかも挑戦状をたたきつけた。因みに、ゲーム中で、コルサック艦隊を完全に撃破していないと、白兵戦中に砲撃で沈められるという悲惨な目にあう。無論、その間も砲撃可能だが、できれば敵艦を片づけた方が良いだろう。
白兵戦でコルサック自身を倒して勝利すると、彼は負けを潔く認めた。そして死に間際に言う。
「弟を殺されたことへの復讐より、ただ戦士として戦いたかった。老い枯れて死ぬ最期は嫌なのだ」
その後、コルサック艦は動力炉を完全に止めてヤマトから離れて行った。敵であっても勇敢に戦うコルサックの勇士を、沖田や徳川はしみじみと感じていた。