概要
地上用MSの問題点の抽出と改善法を確認するべく、ベスパが開発した諸技術を地上でテストするために製作した試作MS。ザンスカールにしては珍しく猫目のデュアルアイとなっておらず、複数基のゴーグル状のセンサーが縦長の頭部の上部を覆うように並べられた独特な構成で、索敵時にはそこがリレー発光する。
フレームはシャッコーのものであり、変形はできない。
アニメでは第5話で登場。試作機ではあるが、格納庫には三機置かれていて、劇中で運用されたのはその一機である。
入院中だったガリー・タンがリガ・ミリティアのゲリラパイロットに殺害されたライオール・サバトの仇討ちのために当機を命令違反承知の上で強奪しLMの基地を襲撃。
最終的にVガンダムと相打ちと言う形で身柄を拘束されたものの、先んじて基地に潜入していたクロノクル・アシャーの手引もあってLMの多数の人員やVガンダムの各パーツを損失させ、クロノクルのオイ・ニュング伯爵とカテジナ・ルースの誘拐成功に繋がるなど結果的にLMに甚大な損害を与えた。
感度を向上させた新開発のマルチセンサーを搭載しているなどテスト機だけあって様々な試みがなされている。特に新型ビームローターは今後の開発に生かされた。
機体データ
型式番号 ZMT-S13G
所属 ベスパ
建造 ベスパ
生産形態 試作機
全高 14.6m
頭頂高 14.6m
本体重量 8.1t
全備重量 20.9t
出力 4,990kw
推力 16,620kg×3
装甲材質 ハイチタン合金ネオセラミック複合材
武装 頭部バルカン砲×2
ビームガン兼用ビームサーベル×2
ビームライフル
ビームローター
9連マルチランチャーミサイル×2
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小話
デザイナーの石垣純哉氏が用意したゴッゾーラのプランの中には、忍者のような機能を持ったものも存在した。腰部アーマーが展開し隠し腕が飛び出す機能、甲冑型の頭部⇔ゾロやトムリアットのようなスリットアイタイプの頭部への換装、頭部にブレードアンテナが二つ装備されたタイプなどが用意されていた。