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概要編集

ゼルダの伝説 知恵のかりもの』に登場する妖精。これまでの妖精と比べるとコログ族にも似た独特なデザインをしている。

普通の人間には見えず、裂け目に入ったことのある人間、もしくは神々やそれと関りのある存在にしか見えない。


はるか昔より仲間たちと共に、ハイラルに現れる謎の裂け目を消していくのが仕事であった(世界に生じた傷口を塞ぐ、血小板のような存在といえる)。

しかし裂け目がいつまで経っても消えないどころか、徐々に被害が広がっていることに疑問を抱くが、自身もそこから出てきたガノンに捕まり、体内にパワー源として囚われてしまう。

だがプロローグにてリンクとガノンの決戦を目撃。解放された後は広がる裂け目から逃げるゼルダ姫を出口まで誘導し、そのままゼルダについていった。


その後、王国を乗っ取られ牢屋に閉じ込められていたゼルダにトリィロッドを授け、ハイラルを救うという目的が一致した彼女と大冒険に旅立つ。


能力編集

この世界の物と同じものをカリモノとして出す能力を持つが、自身では今のゼルダに何が必要かはわからないため、ゼルダの指示で出すカリモノを決める。

また裂け目を消す際に物体を元に戻す力を応用した、指定した魔物やオブジェクトとゼルダ姫の動きを同期させる能力「シンク」も主な役割。


無の世界にはたくさんの仲間たちが囚われており、救出することで仲間たちの力で無の世界を消し去り、飲み込まれた大地や人々を現世に戻すことができる。

なお、普通の人には声も姿も知覚できないが、何故かゼルダにだけは見え、裂け目に飲まれて生還した人物にも見えるようになる。


頭部にはトライフォースのような3つの三角形が連なっており、名前の由来もおそらくトライフォースから。

ただし数は3つで固定ではなく、複製中のカリモノのコストによって減少する。三角形の数=最大コストを示しており、その分だけカリモノを複製出来る。また、ゲームが進行すると三角形の数自体も増える。


人物像編集

一人称は「ぼく」。

子どものような口調だが、あまり感情を持っていないような発言が多く、普通の人間は壁をすり抜けられないことを失念していたり、気絶したゼルダ姫を気遣う動作をするが目が覚めると「早く行こう」と淡々と述べたりしている。


しかし、ハイラルの人々のために裂け目を消すことが自分達の仕事だとハッキリと公言し、裂け目に飲まれた人が無の世界で消滅することを良しとせず救出を望んだりと、良心はしっかりと持ち合わせている。またトラブルで裂け目への対処が後回しになったり、自身やトリィロッドが不当な扱い(『お化け』呼ばわりなど)を受けると露骨に不満を口走るという一面も。


「喧嘩」や「ありがとう」などの言葉がわからなかったが、喧嘩していたドラッドとクーシャが仲直りした後の演奏を聴いて「いい曲だった。また聴きたい」といい、インパから「ありがとう」の意味を学んで「僕はゼルダに裂け目を消すのを手伝って欲しいだけだけど、そう言われると嬉しい」と喜んだ。

以降解放されるストーリーでははっきりとゼルダ姫を気遣ったり、周囲のリアクションを見て意味は分からずとも自分なりに情緒的なコメントをするなど、ゼルダとの冒険を通して多くの心を学んでいく。


関連イラスト編集

タグは「トリィ」のほうが多い。

トリィ

知恵のかりもの林克傳說


関連タグ編集

ゼルダの伝説 ゼルダの伝説のキャラクター一覧 知恵のかりもの

ゼルダ姫(知恵のかりもの)











ネタバレ編集


以下はゲームの最終盤に関するネタバレを含みます! ゲームをエンディングまで攻略し終えてからの閲覧をお勧めします








































































ハイラル城の無の世界の戦いで偽のハイラル王たちが“ガノン”を象ったのを見て、トリィは今まで自分たちが戦って来たボスたちはカリモノだったのではないかと気づく。そう、ガノンの背後には真の黒幕が潜んでいたのだ。


黒幕は世界創世前から無の世界に巣食っており、そこへ三女神が封印術を掛けて動きを封じ、無の世界の上にハイラルを築いた。黒幕は世界を破壊しようと裂け目を発生させ続け、三女神は対抗策としてトリィたちを遣わせた。

トリィは「裂け目を消して世界を修復をする」という役割は知っていたが、己のルーツにはまったく知識がなかったのだ。


そして黒幕との決着後、トリィはゼルダ姫にお別れの言葉を掛ける。裂け目を消すという役目がなくなった以上、トリィたちは三女神の下で長い眠りにつかなければならない。

悲しい顔をするゼルダ姫にトリィは問う。「ハイラルは元通りになったのに嬉しくないの?」と。


「…あぁ そっか

 ぼく もうゼルダといっしょに いられないんだ

 ……それは なんだか さみしいな…

 ぼく ゼルダを見ていると あたたかい気持ちでいっぱい

 この気持ち ゼルダにも伝えたい… って思う

 これが ありがとう なんだね」


ゼルダとの別れ。その意味と重さに気づいたトリィは、ついに“ありがとう”という気持ちを理解するに至った。


これがありがとうって気持ちなんだね「ありがとう」

「ぼく ゼルダと であえて 本当によかった

 ありがとう」






そしてゼルダとリンクはハイラルの城下町に戻り、人々の歓喜に迎えられたが、

ゼルダは1人寂しくトリィロッドを握りしめて、トリィの事を想っていた(インパもトリィがいないことに気づき、彼女の発言でハイラル王達もトリィの姿を探すが、ゼルダの様子を見て察した)。


スタッフロール後のゼルダの自室の壁には、トリィの思い出の品として、トリィロッドが飾られていた。

このロッドも、元は「おかりした」物。いつの日か、返せるときが来ることを願うばかりである。

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