概要
テレビドラマ『相棒』の登場人物のうち、警視庁刑事部捜査一課に所属する3人の刑事を指しての呼称。
一般的には伊丹憲一、三浦信輔、芹沢慶二の3人を指す。トリオとしては主に伊丹が中心人物であり、それより年長の三浦、後輩の芹沢によって構成される。
元々の伊丹と亀山との因縁もあってか、主人公である杉下右京らが属する特命係を基本的には目の敵にしており、特に伊丹と三浦は捜査権もない部署であるにもかかわらず勝手に捜査に加わってくる特命係を疎ましく思っており、事件現場や取調室に入ってきたり捜査に介入するたびに露骨に嫌そうな表情をし、厄介事を押しつけることもあるが、かといって完全に敵対しているかというとそうでもなく、一定の距離を置きつつも彼らの手腕にそれなりに信頼を寄せてはいるようで、時には彼らをアシストするような行動も見られたり、共同で捜査したり協力することもある。
特にどう考えても犯人と思われるにもかかわらず、権力で事件をもみ消しているような政治家や警察内部、資産家相手の場合がそうで、表向きはトリオは上からの命令に従わざるを得ないが、そんなことには動じない特命係が捜査してくれるのでその際にはこっそり協力したり、最後に犯人逮捕に赴いたりしている。
3人とも番組内ではシリーズ初期よりレギュラーの地位を確立しているものの、言ってしまえば主人公たちに対する狂言回しのポジションに相当するが、時に特命係に負けず劣らずのキャラクター性を発揮し、要所要所において存在感を示してきた結果、ファンからのコアな人気を獲得。シリーズ開始から20年を経た現在では、『相棒』にとってなくてはならない存在として定着した。
またテレビシリーズ以外でメインを張る事もあり、スピンオフ「裏相棒」では鑑識の米沢や暇課長とともに主役をつとめた他、2013年にはトリオの1人である伊丹をメインとしたスピンオフ映画も制作された。
2013年に放送されたseason12の初回にて、トリオの1人である三浦が捜査中の負傷を理由に警察を退職。このためseason2以来となるこの枠組み事実上消滅し、以降は伊丹と芹沢による2人体制(非公式ながら「コンビ・ザ・捜一」と呼ぶ向きもある)となった。