マスクトディーヴァ
ますくとでぃーゔぁ
競走馬時代
2022年9月栗東の辻野調教師の下に入厩するが、ゲート試験合格が翌月と遅く、2歳での初出走とはならなかった。
3歳(2023年)
3歳1月の中京新馬戦でデビュー勝ち。
2戦目の忘れな草賞は敗れたが6月の自己条件で2勝目を挙げる。
秋は9月のローズステークスから始動し、この時の1番人気かつ同年のエリザベス女王杯を制覇するブレイディヴェーグを下し重賞初勝利。さらに芝1800mの世界レコード1:43:0を記録する。
優先出走権で秋華賞へ進み、同レースはリバティアイランドの勝利が内定しているような状況であったが、リバティアイランドとの勝負付けが終わっていないことやローズステークスの実績からマスクトディーヴァは打倒リバティの筆頭格とみなされ、ハーパーとほとんど差のない13.0倍の3番人気に推された。レース本番、スタートの出負けによって後方待機の時間が長かったことが響き、結局2着に終わるが、最終直線に入ってようやく進路が開いたマスクトディーヴァが、凄まじい脚でリバティアイランドを強襲。盤石と思われた絶対女王を脅かす展開を見せたことから、ファンに強烈なインパクトを残した。
その後はエリザベス女王杯には向かわず、放牧に出され年内は終了。4歳春はヴィクトリアマイルを大目標に携え、初マイルとなる東京新聞杯から始動する予定となっている。
4歳(2024年)
4歳シーズンは東京新聞杯(GIII)から始動。
ただ、初の関東遠征かつ初のマイル戦という不安要素があったが、これまでの戦績からGIIIの古馬混合戦なら余裕と思われ、3枠6番と馬番の影響も少なそうなことから、1.9倍の1番人気に支持される。だが、本番ではスタート直前にゲート内で暴れたことにより、スタートの出遅れが発生。最後方から脚を早めに使って追い上げ、順位を巻き返すので精一杯となってしまい6着に終わった。
- パトロールビデオでマスクトディーヴァのゲートだけ開くのが遅れた件が少しSNS上で話題となったが、これには理由がある。ビデオをよく見ると開く直前に馬が暴れていることも同時に映っている。暴れた馬がそのままゲートを突き破って走り出す事例もあるが、そもそも、馬の立ち上がりといった暴れること以外にも突進などでゲートの扉に異常を与えるような動きをしてしまうとゲートのロック機構にも異常を引き起こしてしまい、この結果、開閉がワンテンポ遅れることもある(個人の解説動画とこの件について触れている記事)。そのため、「マスクトディーヴァのゲートだけ開くのが遅れた」のではなく、「マスクトディーヴァがゲート内で暴れたことでゲートの開閉に支障を起こした」というのが真相らしい。現に今回はゲートの開閉トラブルが報告されていないうえ、運営からも「マスクトディーヴァ号の枠内駐立不良」(しかも、内容が突進と記されている)が発表されており、ようは馬が暴れたことでスタートの出遅れが起きた事例と判断しているようである。まぁ、馬券を勝っていた人にはとばっちりだが、競馬に絶対はないということの事例の一つとして割り切るしかないようである。
その後は立て直されて阪神牝馬Sで重賞2勝目。ヴィクトリアM3着後は夏を休養に充てる。