概要
ナスカ・ナムリウム・ウルメリア東方連合統一帝国の皇帝であり、ミリムの伯父に当たる。かつてヴェルダナーヴァを師とし、始まりの勇者となった人物。人間が幸せに暮らせる統一国家を作るという理想を持ち、妹ルシアと恋人のヴェルグリンドを相棒として師に認められていた。
プロフィール
種族 | 真なる人類(ハイ・ヒューマン)/聖人 |
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スキル | ユニークスキル「英雄覇道(エラバレシモノ)」、究極能力「誓約之王(ウリエル)」⇒究極能力「正義之王(ミカエル)」 |
武器 | 地神(デーヴァ) |
称号 | 始まりの勇者、東の帝国の皇帝 |
人物
ヴェルダナーヴァとは親友かつ師匠の関係。人類を愛するヴェルダナーヴァが人類滅亡の未来を憂いたことに対し、世界統一による恒久平和の実現を掲げ、極小確率であると理解しながらもその理想を実現するために勇者を名乗る。
ヴェルダナーヴァから「ギィに認められること」を条件に出され、恋人のヴェルグリンドと妹のルシアを伴いギィの居城へ向かう。当初の目的はギィを仲間にすることだったが、まずは戦闘になり、最初の戦いの後でギィに「クリムゾン」と名付けをし、反動で意識を失ってしまう。それから勇者と魔王という立場でありながら友情のようなものが芽生え、ルシア、ヴェルグリンド、ヴェルザード、ミザリー、レインがほのぼのとしながら観戦を楽しむという日常が生まれていく。
ある時ギィに「何故こんなことをしているのか」と問われ、ヴェルダナーヴァと「ギィに認めてもらう約束をした」と、自身の行動を説明。そして「ギィとヴェルダナーヴァが友達」なら「自分とギィも友達だ」と主張し、唐突に戦いが終わりを迎える。しかしギィはルドラの理想を受け入れることができず、口論の末に『ゲームをする』ということで納得する。ゲームの内容は、直接対決はせずに自分の手駒だけを使って勝負をするというものであり、「自分が魔王を全員倒したら、ギィは自分に従って理想の実現に協力をすること」「勝負がつくまではギィは好きにしていていい」という条件を出す。
これを契機に、長年に渡る『天魔大戦』が始まる。
一方、ヴェルダナーヴァがルシアと結ばれ、子供に全ての力を譲渡し、人間と変わらない状態になってしまう。それによって、この世界の行く末を心配していたヴェルダナーヴァを安心させるために世界統一を成し遂げ、ヴェルダナーヴァが創った世界が立派に成熟し、調和の取れた素晴らしい世界になったと証明し、安心させてあげたいとさらに強く願うようになる。
しかしそんな想いも虚しく、それから間もなくしてヴェルダナーヴァとルシアが敵国のテロに巻き込まれこの世を去ってしまい、人の醜さを突きつけられる。
これまでは特殊な儀式で転生を繰り返しており、自我と記憶および竜種に匹敵する力を自らの子に継承させてきたが、転生を繰り返すたびに魂が磨耗してゆき、理想や聖なる力を消失して勇者の資格を失い、ゲームの勝利にのみ執着するようになる。
軍を鍛え上げてから脅威に晒し、100万の犠牲が出ようと1人でも覚醒した手駒が集まれば釣り合うという考えのもと大規模な戦争を取り続けており、ついに魔国連邦との開戦に踏み切る。計画に反して魔国連邦に軍勢が全滅させられたため、ヴェルグリンドと共にヴェルドラの確保を試み、一時は支配に成功したが、ヴェルドラを奪われ激怒したリムルに反撃され…。
強さ
究極能力「正義之王(ミカエル)」
ヴェルダナーヴァの願いにより自身の獲得した「誓約之王(ウリエル)」と交換したもの。
- 王宮城塞(キャッスルガード)
配下や民などの忠誠心をエネルギー源に構築される、正真正銘の絶対防御。なお発動中は、内側から攻撃を仕掛けることが不可能となる。
- 王権之支配(レガリアドミニオン)
自身の存在値を下回っているうちは、何人でも強制支配を仕掛けることが可能。
- 天使長之支配(アルティメットドミニオン)
他の天使系の所持者を一目見ただけで支配下に置くことが可能。
- 代行権利(オルタナティブ)
配下に自らが持つ力を与える権能。その種類は多岐に渡り、自らがコピーした他の天使系究極能力を付与するパターンもある。
- 天使之軍勢(ハルマゲドン)
最大100万の天使の軍勢を召喚する権能。エネルギーが貯まるまでにかなりの年月がかかる上、持ち主の消耗も激しい。ちなみに、持ち主によっては100万体の天使の力を1万体に集中するなど、質と量を調整することが可能。
ネタバレ注意
近衛騎士団のひとけた数字もリムルの配下に倒される中で相棒たるヴェルグリンドの並列存在から竜の因子と権能を強奪する。
魔国連邦との戦争中には、既にルドラはミカエルに取って代わられており、最期に残ったルドラの魂はフェルドウェイに攻撃されたヴェルグリンドの並行存在を守るように彼女と共に時空転送される。時空を渡ったヴェルグリンドにより魂の欠片が集められ、究極能力に覚醒したマサユキにルドラの散り散りになった魂が結実する。一方、ルドラの肉体は、フェルドウェイと共にヴェルダナーヴァが生まれた天星宮に転移し、天使たちと蟲魔族らの侵略勢力の総大将として行動を開始する。のちにマサユキが獲得した究極能力「英雄之王」の権能により、転生体であるマサユキに全盛期の力と人格が宿る形で一時的な復活を果たす。
ミカエル
本来はヴェルダナーヴァが所有していた究極能力だが、支配の力を嫌った彼がルドラの究極能力「誓約之王」と交換してルドラのものとなる。
- 王宮城塞(キャッスルガード)
・天使系の究極能力に対し絶対支配を行う権能を持ち、臣民や配下の忠誠心を源に破壊不可能な常時発動型の防御結界を展開する権能。
- 王権之支配(レガリアドミニオン)
・竜種を含む意志ある者を支配する能力、支配した対象の能力を自在に操る権能。
- 代行権利(オルタナティブ)
・「聖人」へと至った人間に究極付与を与える能力を持ち、限定的とはいえ究極能力の所有者を量産できる権能。
- 天使之軍勢(ハルマゲドン)
・制御が難しいものの、全てを滅ぼす天使軍団を召喚するという桁外れの権能。