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凡河内躬恒

おおしこうちのみつね

平安時代前期の歌人で、三十六歌仙の一人。『古今和歌集』の撰者。
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概要編集

宇多天皇朝から醍醐天皇朝にかけて地方官を歴任し、宮廷歌人としての名声が高い人物。家集に『躬恒集』がある。歌歴は華々しく、歌合わせ・歌会・屏風歌に作品が多く登場し、名所歌の作者としても名があるところから、即興的な歌才に優れていたことをうかがわせる。

入集も60首で、紀貫之についで第2位である。歌の特徴としては、四季歌を得意とし、機知に富み、事象を主観的に把握して、平明なことばで表現する。


『大和物語』132段に、醍醐天皇に「なぜ月を弓張というのか」と問われ、「てる月を 弓張とのみ いふことは 山の端さして いればなりけり(照っている月を弓張というのは、山の稜線に向かって矢を射るように、月が沈んでいくからです)」と即興で応じたという逸話がある。


代表歌編集

  • 心あてに 折らばや折らむ 初霜の おきまどはせる 白菊の花
  • てる月を 弓張とのみ いふことは 山の端さして いればなりけり

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平安時代 歌人

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