力太郎
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ちからたろう
日本の昔話のひとつ。また、そのお話にて活躍する男の子。
ものぐさなおじいさんとおばあさんがあるとき、久々に風呂に入ったので沢山の垢がとれた。2人が自分たちの垢を集めて人形を作ったら、その人形が動き出し、飯まで欲しがった。こうして垢から生まれた子供は垢太郎と名付けられ、あっという間に大きく育って大変な力持ちになった。ある日その垢太郎が突然、力試しの武者修行に行くと言い、百貫目(およそ375kg)の鉄棒を作ってもらい、垢太郎改め力太郎という名前を貰って旅に出た。
道中、御堂っこ太郎と石っこ太郎に出会い、それぞれと力比べをして勝ち、家来に加えることになった。その後、とある町に着いたが、町は静まりかえっていて人の気配がない。長者の家までくると中から女の泣き声が聞こえる。力太郎が泣いている訳を女に尋ねると、女は、自分は長者の一番目の娘だと名乗った上で、この町には毎月一日に化け物が現れて生け贄の娘を食べてしまう。今日は自分がその生け贄になる日だ、と答える。
そこで力太郎達は化け物退治を買って出ることになり、夜中に化け物が現れるのを待った。化け物が現れると、まず御堂っこ太郎飛びかかるが、逆に化け物に食べられてしまう。続く石っこ太郎も同じだった。最後に残った力太郎が化け物と戦っていると、食べられたはずの二人が化け物の腹の中で暴れたので、化け物はとうとう参って、空気が抜けてぺちゃんこになってしまった。
こうして化け物を退治した三人はそれぞれ長者の一番目、二番目、三番目の娘を嫁にして、力太郎は里の両親を呼んで一生楽しく暮らしたそうな。
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ものぐさ太郎は三年寝太郎ではなく、三年寝太郎は力太郎ではない
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