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「そのことについては何も言うなと言われてい…る」

プロフィール

年齢15歳
能力呪現化能力
所属裏会総本部
好きなもの漢字、メカっぽいもの

概要

漫画『結界師』の登場人物。主人公・墨村良守と同い年の呪現化能力者の少年。

結界師の補佐役として、裏会総本部から烏森に派遣された。

その圧倒的な戦闘力や他者との関係性などが、かつて夜行に所属していた志々尾限を想起させる。

名前の由来も「相似」であり、かつ限の「炎」のイメージと対照的な「氷」の字が使われている。

人物

容姿

ツンツン立った青色の短髪が特徴。瞳には色が塗られておらず(カラー絵では薄い水色)、良守に「死んだような目」と評された。

身長は良守より少し高く、左耳に黒いイヤーカフを常時装着している。

任務には基本戦闘着の上にボロボロのマントのようなものを羽織って赴き、戦闘に入る際に脱ぎ捨てる。

私服はほとんど持っておらず、修史から正守のお古のTシャツをもらって着るようになった。

性格

一人称は「俺」。

誰に対しても敬語で礼儀正しく接するが、常に無表情で人間味が薄く、コミュニケーション能力は非常に乏しい。自分から行動を起こそうとすると思考を巡らせる必要があり、返答等はワンテンポ遅くなる。

ただ物覚え自体は早く、手先も器用で何でもそつなくこなす。

家事手伝いをよくやるため修史から気に入られており、利守にも「蒼ちゃん」と呼ばれるほど懐かれている。

墨村家で生活する中で、洗濯機や漢字などに興味を示すようになる。

朝は弱いらしく、起こされて不機嫌そうな表情を見せたり、朝食時に寝ぼけて箸を上下逆に持ったりしていた。

能力

腕に纏った呪力で大きな刀を生成したり、打撃力を増加させたりして攻撃する。この呪力は脚に纏えば筋肉の代わりにバネとして使うことができ、全身に纏えばバリア代わりに使って防御することも可能。これらにより妖混じりに匹敵する驚異的な身体能力を発揮している。

更に体術も達人レベルで、呪力との併用で様々な敵に対応することができる。

正体

裏会総帥・逢海日永直属の部下で、人工的に開発された「人形」と呼ばれる戦闘員の一人。便宜上割り振られた「参号」の名で呼ばれている。

「氷浦蒼士」という名も本名ではなく、烏森への派遣にあたり必要になるとして水月が考えたもの。また左耳のイヤーカフは使い魔からの連絡を受けるためのもので、小さく「参」の字が彫られている。

最初は日永が行った一連の復讐劇の証拠隠滅を行っており、緋田郷で良守と出会い交戦している。そして大首山の神佑地が狩られた後、夢路久臣(=逢海月久)がいずれ烏森を襲撃すると読んだ日永によって、その妨害と新たな結界師の確保のため、「裏会総本部から派遣された結界師の補佐役」という名目で烏森に送り込まれた。

派遣中にも仕事は継続しており、零号の奥久尼殺しにも同行している(この時、良守からもらったシャープペンシルを現場に落としたため、犯人と疑われた)。

心を抜かれて(=記憶や感情をリセットされて)からまだ日が浅く、情緒がほとんど育っておらず反逆の危険性も低いことから、純粋な戦闘力として重宝されている。

「人形」の呼び名の通りほとんど人間として見られていないが、一方でケガの手当ては手厚く行われている等、それなりに大切に扱われていた形跡もある。

作中では

緋田郷で良守を突然襲撃し、彼が異界で見つけた天穴に似た道具(=現世と異界をつなぐ呪具)を奪い去っていった。この時は帽子とマフラーで目以外は隠れており、その「死んだような目」を余計に強く良守に印象づけることとなる。

その後断頭島にて、死亡した夜城の身体から日永の海蛇を回収。この時良守が墨村家の人間であることを知る。

そして烏森への派遣初日、その目から緋田郷で出会った相手だと良守に看破され、警戒される。当初は雪村家に逗留する予定だったが、猛反対した良守によって墨村家に連れてこられた。

学校には行かず、家事手伝いと運動以外はほとんど寝て過ごす。

夜行からも警戒の目を向けられており、諜報班のによる調査で神佑地狩りへの関与がほぼ確信されるが、決定的な証拠は見つからなかった。

その後ミチルやカケルらによる烏森襲撃の際、扇七郎に誤って斬られ重傷を負う。しかし良守が発動した真界の力もあって一命は取り留め、夜行救護班の治療を受ける。意識が戻った後、夜行諜報班主任・細波によって調べられ、頭の中に総帥の力が居座っていることや、ここ4~5年の記憶しか有していないことなどが判明する。

それからしばらく療養し、順調に回復していたが、ある日日永に呼び戻され墨村家から突如姿を消す。

しかし芽生えた情緒は消えておらず、零号に乗り移った月久の「壱号と戦え」という命令を自らの意思で破り、「本当は戦いたかったわけではない」と初めて本音を吐露。

日永の死後は水月に別れの言葉を告げられ、処遇を任せられた正守によって夜行の所属となる。

器用で何でもこなせるため、各班での奪い合いになっていた。

良守との関係

最初こそ警戒していた良守だったが、氷浦と話すうち、彼が「命令を守るのが当たり前」と教えられてきた不器用なだけの人間だと気づく。

限との関係性に「もっと早く仲良くしていればよかった」と後悔を残していた良守は、敬語を止めさせたり、命令とは別の「約束」をさせたりと、氷浦との距離を縮める努力を重ねていった。

氷浦にとっても、記憶の大半を占めるほど墨村家で過ごした日々が大きなものになっていく。特に良守からもらったシャープペンシルを「自分のもの」として非常に気に入るようになり、失くした時には悲し気な表情を見せていた。

また、氷浦が伝えた戦闘中の感覚がヒントとなって無想を使えるようになったり、氷浦の危機が真界発動のきっかけになったりと、良守の修行にも度々影響を与えている。

一連の事件の解決後は自然な表情も見せるようになっており、良守から「夜行入隊記念」として新しいシャープペンシルを贈られた際には満面の笑顔を浮かべた。

コメント

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  • ぽかぽかコーヒー

    ある秋の日、コーヒーチェーン店に行く良守、閃、限、蒼士の話。志々尾限生存if 時系列は前作「君は星になる」の後のつもりですが、そちらを読んでいなくても問題無いです。 i4さんのカラー&ワードパレット3番「コーヒー 魔法みたい 不器用」を使わせていただきました。ありがとうございました。
  • 結界師二次創作

    水母数星星

    全程中文注意。 ◇只是把想到的东西随便串起来,没什么意义的短篇,谨慎阅读。 ◇时间线位于漫画本篇结局之后,随意无根据的妄想内容。 ◇或许cp要素很薄。 ◇标题无意义,只是不知道叫什么。 2024.02.06
  • 二次創作/青エク×結界師

    【青エク×結界師】アイデンティティ【参号と末っ子】

    祓魔塾に高校生利守が留学中シリーズ。正十字学園に通う彼と、細波や影宮とは別に護衛の任に就いている氷浦。今回はコラボよりこの2人の、よくよく考えると怖い関係性について。今回は正直コラボである必要はなかった気もしますが、このコラボで書きたかったので…… 発端はこちら→http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=1604366 青エク絡みだとキャラが何かしら作業してるな……/どうにも勝手に自分で自分を追いつめている節のあるこの利守なので、「正守の弟」「良守の弟」というおまけ扱いではなく個人として見てくれる氷浦に対して理想の兄弟関係を投影してる感じ。氷浦の自我が発達してないから兄のようであり弟のようでもあるみたいな 自我の芽生えって先ず否定を覚えるところからはじまるらしいので(赤ん坊が「いや!」っていうのがはじまり)、氷浦は本当に酷い状態だと 水月の「酷い事」っていうのは将にそういう事なんじゃないかな、ひとりの人間の、1度は芽生えて育っていただろう自我を失わせてる訳だし どうでもいいですが氷浦は瞬発力タイプっぽい気がするので小柄かなと
  • 烏森を封印してから十年後

    結界師を久しぶりに読むと、やっぱり面白かった。完結してから数年経っているけど、皆仲良くやっているといいな。そんな感じで捏造過多です。ご都合設定もあるので、気になる方はブラウザバックでお願いします。
  • 夕立の、日。(良&蒼)

    良守と蒼士の、ある夕立の放課後からはじまる、ちょっとしたお話。当時のブログからサルベージ。時期的に6月は、蒼士を彷彿とさせるので…。
  • そうにょし)彼と彼女の「はろいん」<にょた注意>

    去年、ブログに上げたハロウィンSSネタをここに。学ラン蒼士君とセーラー服にょしもりさんのお話です。リアルタイムで本誌にて総帥側がてんやわんやだったため、良守のクラスメートを巻き込んだ展開です。蒼士はナチュラルに同じクラスです。ご都合主義満載です。大丈夫な方のみ、お進み下さいませ。
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    小説機能というのを、試してみたかったので、ブログのものをもってきてみた勢い。学ランそうじくんとセーラーにょしもりさん、という組み合わせ。よしもりにょた設定です。なんてことない日常話。
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     良守達が花見をする話。切ないけど温かいを目指しました。本編完結後。  限の「相似」の蒼士、という田辺先生の言葉が胸に刺さって抜けない…。  良守の最後のセリフ、捉えようによってはホラーだな…とか思ったけど気にしない。ホラーではなくエモと呼んでください。
  • 優しい結界の内側へ

    ⚠️良守が氷浦蒼士を若干束縛します ⚠️良守と蒼士の距離がかなり近いです ⚠️時音がでてこない(大学進学で東京へ行っている設定) ⚠️完結後の数年後の話 ⚠️幻想で別人とは言え、志々尾限が敵です あらすじ 烏森封印後の数年後、高校生となった墨村良守は夢をおう中、未だあの事件を引きずっていた。烏森で救えなかった命を想って 毎日悪夢にうなされていた。 ある日正守が帰省をした際、一緒に連れてきたのは氷浦蒼士 なかなか会えなかったのでお互い久々だったものの、素直で鈍い氷浦は良守に心を許しきっている様子。そんな関係は良守の心を溶かしてゆくが、氷浦の目の前に現れたかつての良守の大切な友が少しずつ狂わせていく。 原作読了後、いてもたってもいられなくて色んな二次をみさせていただきました。私の小説は皆さんの二次から生まれた三次創作と言っても良いくらいです。 原作での氷浦くんが報われて本当に良かった。志々尾限くんが早世だっただけあってもう辛すぎました。 書きたいところだけ書いた作品です。ですので、とても日本語が下手です。展開も起承転結もないです。作者の推しは良守だったのですが、同じくらい氷浦くんの成長を見守りたい!自己満作品なので、共感していただける方のみで良いかなと思います…… すこしでもダメだと思ったらバックお願いいたします。 良守も正守も影宮も蒼士も本っ当に尊いですね。小さい頃見ていた記憶の中でも忘れられない作品です。
    18,014文字pixiv小説作品
  • 言い訳をきいて、

    彼と出会って、胸に輪郭があることを知った。 その淵をなぞる言葉を見つける度に、彼のケーキが食べたくなる。
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    【独自解釈】 本編終了後の星降る夜のまじない班。 愛川さん好きなんですよね。どんな人なのかわからないけど、こんな話し方してたらいいなと。 長いので、前後編です(多分) ステキな表紙はこちら 文字入れ加工しました。 https://www.pixiv.net/artworks/76670995
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    場所は、お好みの場所で。墨村家の、どこかで。 ふと、始まる、二人の、問答。アルジュナのサントラの2枚目に入ってる、「サンクチュアリ」というさかもとまあやが歌っている菅野の作った歌が、こう、ぐるぐると。 名前を呼ぶ、という行為に対して、必ずこの歌が引き合いにでてくるという勢いでして。 「何度も何度も名前を呼ぶ」蒼士は、そのはじめての一回目が、とても印象的で、そうでありながら、極限無想だった良守に、きちんと届いていたのか不安になるところがあったり…。振り返りはしたけども。そして、「ときをそらをこえて あなたを守っていると 伝えたい」この、「守る」と、「伝えたい」のキーワードが重要ポイントで。冷ややかな空気も胸の奥に宿った熱(感情)は奪えない。まさに、芽生えたてのあふれだしてきた、感情。あの、一年前、はじめて名前を、叫んだ時の、あの感情。瞳にはハイライト。たとえ、今は小さくて儚いものだとしても、何度も確かめたい。だから名前を呼ぶ。そんな、お話。(ちょうど、一年前の今日発売の本誌の339話にて、蒼士が、良守の名前を初めて叫んだのでした)

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