プロフィール
概要
SOULCATCHER(S)の登場人物で、赤紫色の髪をおさげにした少女。
刻阪響の一つ下の幼馴染みで、「響」「モコ」と呼び合い、響から大層可愛がられている。
響の姉である刻阪楓とも付き合いがあり、「楓さん」と呼んで慕っている。
神峰翔太から「見」た彼女の心は、「歌声を響かせる背中に翼を持った人魚」。(背中の翼はセイレーンのイメージか)
だが、後述する心を閉ざしていた頃は、冷たい海の底で、凍り付いた沈没船に押しつぶされて倒れていた。
人物
明るい性格で、誰からも好かれる物を持っている。
響に対してだけは幼馴染みなこともあって遠慮の無い気の強い所もあり、セッションの際に気を使う演奏をした響に怒鳴って反論したこともある。
能力
「心」を掴む演奏ができる響と共にいた影響からか、彼女の演奏もまた聴衆の「心」を掴む歌唱力を持つ。
男性ボーカルの歌でもうまく自分なりにアレンジをかけるなど、技術も確かなものを持つ。
問題
彼女の問題は「どうしても出てこない声」。
歌うことが大好きで、本人もボーカリストを目指していたが、ある日突然声が出なくなってしまう。手術による治療やリハビリを受けても声が戻らず、元の綺麗な声に戻るか分からない不安の中で、心が「治そう」という気力を失くしてしまい、心を閉ざし何にも反応しない状態になってしまう。刻阪はそんな彼女の下へ定期的に見舞いに訪れては、「一緒に歌いたい」と思わせるべくサックス演奏を聴かせていたが、全く反応することが無く、刻阪本人すら音楽を止めようと限界を感じていた。
「冷たい海の底」は「声の出ない現実に伴う絶望」、「凍り付いた沈没船」は「ずっと隠していた悲しみと不安」のオマージュ。だが、そんな中でも最後の希望として響の演奏に縋っている。
活躍
初登場は第1話。当初は響の演奏を聞いても一切反応していなかったが、神峰のアドバイスを伴った響の演奏でついに救われ、号泣しながら声を取り戻し、(どんな声になろうとも)再び歌いたいと告げた。その後のリハビリは順調に進み、歌うことが出来るようになった。その中で入院している病院の息子でもある音羽悟偉と共にセッションをしたこともあり、仲がいいらしい。
弦野政彦と神峰が揉めている中で再登場。この時は響の家に現れており、まだ喉に包帯を巻きながらも、学生服を来ていることから学校に通っていたようである。楓が響にダメ出しをしている中、神峰の指揮が人の心を掴む最短ルートだと主張する響に密かに頷いて賛同していた。その後の特訓で時に掴み合いとなる神峰と響を心配そうに見ていたが、特訓によって二人が成長していることを笑顔で認めていた。
神峰主催の即興バンド「リンギン・ガーデン」ではボーカルとして参加。その実力で次々と聴衆の心を掴み、神峰にもその実力を見せていた。歌のないインスト曲では不慣れそうながら弦楽器(ベースかギターかは不明)を抱えて演奏に参加していた。
その後は神峰らと同じ鳴宛高校に入学した模様。学内で登場することはなかったが、最終回で全国大会を戦い抜いた響達のために料理を作っていた形で出番があった。
小説版では声が戻ったことで動画サイトで「声が出なくなる病気にかかっていた私が歌ってみます」シリーズの動画配信をしていることが明かされている。小説版で行われた文化祭に伴う演奏会では、彼女のファンが結構な数押し寄せたらしい。