本記事では、からくりサーカスに登場した阿紫花英良と原作漫画版でのみ登場した阿紫花平馬の、三人の姉妹について紹介する。
三姉妹について
- 阿紫花菊(あしはなきく)
阿紫花三姉妹の長女。英良の妹、平馬の姉(ただし、きょうだい全員に血縁関係なし)。
阿紫花家に引き取られる前、天才児を集めた関東の特別学級にいたほどの才女。
それゆえに自分より能力の低い者達と交流することを無駄と考え、黒賀村の村人達との折り合いも悪かった。
才賀勝(以下、勝)に対しても、実は同じ特別学級におり、年下の彼に一度も勝てたことが無かったため、根に持っていた。
そしてその勝が、彼女が無駄と考えている村人達との交流や、サーカス芸に力を注ぐことが理解できず批判的に接していた。
また、東京で勉強するため、早く村を出たいと考えていた。
勝が阿紫花家や黒賀村の人々と打ち解けていく中、半ば意地になって最後まで彼に反発を続けていた。
しかし、肝試しでのやり取りの後、夏祭りの夜に勝とシルベストリの決闘に巻き込まれ、そこで勝が人知れず戦い続けていたことや精神的な強さを知る。
そして、シルベストリの疑問「なぜ人は群れるのか」に対する勝の答えを自分に重ね、それまでの認識を改めて、村の人々と交流するようになる。
勝に対しても惚れている様子を見せ始めた。
- 阿紫花れんげ(あしはなれんげ)
阿紫花三姉妹の次女。
英良の妹、平馬の姉(きょうだい全員に血縁関係無し)。バンダナを巻き、絵や詩が好きなマイペースな少女。中学3年生。
勝だけでなく、家族にも心を開かず、早く村を出て東京に行きたいと考えていた。
基本、村の出来事に興味はないが、幼い頃に見た村のレンゲ畑が印象に残っており、その場所をずっと捜していた。
勝が「明神様の祠」の試練を受ける際、こっそり付いていく。
そこで勝の人となりを知ると共に、自分が周りの人間達に助けられていることに気づく。
そして、祠の出口に、探し求めていたレンゲ畑があり、そこで家族と再会して心を開く。
その後は百合と共に勝に惹かれている様子を見せるようになる。
- 阿紫花百合(あしはなゆり)
阿紫花三姉妹の三女。
英良の妹、平馬の姉(きょうだい全員に血縁関係なし)。中学3年生。
黒賀村の伝統や生活に愛着を持つ少女。
それゆえに、勝が金持ちの道楽で人形使いの修行に来たと誤解して反発してしまう。
また、村を大事に思うあまり、自分の気持ちを押し殺していた。
勝が家に来たばかりの頃、姉たちに押し付けられたため、不本意ながら彼の面倒を見ていた。
しかし、黒賀村の人形相撲において、今年度の優勝者の花嫁役に選ばれる。そこでの勝の活躍を見て、また身体に刻まれた無数の傷や、遺産相続争いで兄姉に命を狙われたことを知って勝に対する認識を改める。
以降は、勝に惚れているような素振りを見せるようになる。