ゲーム情報
| 機種 | ニンテンドー3DS |
|---|---|
| ジャンル | ダンジョンRPG |
| 発売日 | 2015年9月17日（木） |
| 価格 | 4,700円＋税 |
| 販売元 | 任天堂 |
| 発売元 | 株式会社ポケモン |
| 開発 | スパイク・チュンソフト、株式会社ポケモン |
| CERO | A(全年齢対象) |
概要
前作『マグナゲートと∞迷宮』以来約3年ぶりとなる、ポケダンシリーズ第5作。
『シリーズの集大成』をテーマに、登場ポケモンがあまりにも少なかった(僅か153種類しかいなかった)前作の約5倍、初代から第6世代まで伝説・幻含む720種類のポケモンが全て登場する。
さらに過去作で登場した数々のキャラクターも依頼者としてゲスト出演している。
主人公として選べるポケモンは全地方の御三家+ピカチュウ+リオルの計20種類。主人公とパートナーを同じにできないのも従来通り。
今回はパートナーも含めた最初のポケモンをポケダンシリーズ伝統の性格診断で決められる他、診断結果に納得がいかなかった場合は、前作と同様に、自分の好きな2匹を選ぶ事もできる。
なお、パートナーの口調は質問の中でカッコイイ!(男の子口調)・かわいい♪(女の子口調)の内どちらかを選ぶ事ができる。
また、メガシンカも実装されている。本家ポケモンとは違い、人間が一切存在しない(無体な言い方をすれば主人公しか元人間のいない)世界であるため、本家とは異なる形でのメガシンカとなる。詳細は後述。
さらにパッケージイラストに描かれているスカーフ（きずなのスカーフ）は、ゲーム内のグラフィックにも反映されており、ストーリー中に主人公とパートナーがこれを巻く事になる。
装備アイテムではないものの、いつになく個性を高めてくれる。
ストーリー
これまでの記憶をなくし、ポケモンの子供になってしまった主人公は、通りかかったオーベムに突然襲われる。
主人公と偶然その場に立ち会ったコノハナは、オーベム達から逃げるため、ポケモン達の暮らす村、おだやか村へ向かうこととなった。
主人公はそこで、ポケモン調査団に入る夢を持つパートナーと出会い、彼（彼女）と共におだやか村にある学校に通いつつ、共に夢を追うこととなる。
主人公たちが平和な学校生活を過ごす中、ある日、ポケモンが石にされてしまうという事件が発生。その事件は世界中に広まり、伝説のポケモン、幻のポケモンまでもが狙われていく。
世界に危機が広まる中、やがて主人公とパートナーは、ポケモンたちの暮らす星すべてを守るための戦いへと身を投じていくのであった……！
ゲームシステム
性別の概念が基本的に無い(雌雄の差が外見から分かりやすいポケモンは、雌雄両方の個体が登場する)、ダンジョン内で味方が倒されると敵が進化する、通常攻撃の威力が5固定など、基本的なシステムは前作「マグナゲートと∞迷宮」に近い。
これまでのシリーズに比べると、アイテムや技の効果、NPCのAIが強化され、PP回復アイテムや復活アイテムが豊富に手に入るようになった反面、出現するポケモンが序盤から容赦ないくらいに体力や攻撃力が上がっており、さらにはおなかも減りやすいので、少しでも気を抜くと餓死したりザコにあっさり倒さたりというシビアなゲームバランスとなっている。
何よりシナリオがほぼノンストップで進行していく上に終盤は主人公・パートナー頼りになってしまう為まともな育成は不可能と言ってもいい。
その為、難易度はこれまでの作品と比べても非常に高い。
わざのタイプ相性
今までのポケダンシリーズはローグライクゲームという都合上、特性で無効にされることはあれど、タイプ相性が悪くてもそれなりにダメージを狙う事ができたが、本作では無効にされる相性の場合は容赦なくダメージ0になると言う、本家同様の仕様となっている。
これは後述するレンケイや、相性ごりおしの効果を持つラピスで補わなければならない。
他にも敵と隣接した際、わざの選択肢の脇にタイプ相性がアイコンで表示されるようになり、相手に合わせた技選択をしやすくなった。
とくせい
「マグナゲート」同様、とくせいは1つのみ。流石に2つ適応される仕様だと、（空の探検隊でそうであったように）一部のポケモンが異常に強くなるので仕方が無い。なお、夢特性はない。
ファイアロー「ブレバやアクロバット2連撃がそんなに怖いか」
とくせいは技を思い出すための施設「ルチャブルのわざカクトウーッ！」で変更することが可能。
但し変更するには専用のアイテム「ルチャメダル」が必要になる。
冒険に参加するメンバー
今までのシリーズでは4匹のチームで行動していたが、今作では基本3匹のチームで冒険する。
イベントによってはこれに複数のNPCが同行することがある。酷い時には味方だけで7～8匹になってしまう事も。ちなみにNPCは特に理由が無い限り倒されても野放しで問題ない。
冒険失敗に関して
冒険に失敗した場合に取る行動は3種類。
一つは冒険を諦める事。言葉通りなのだが本作では諦めた場合持ち物は全部なくなる。
もう一つは「たすけてメール」を使って他のプレイヤーに助けてもらう方法。今回はさらに待機中の仲間を操作して冒険中のメンバーを救助する「セルフ救助」が可能になった。
そしてもう一つ、直前のセーブからやり直す方法がある。
本作にはダンジョン中でもセーブできる「きろくそうち」と言うアイテムが登場しており、これを利用する事によってダンジョンの登り直しを避けることができる。
ジュークボックス
ゲーム中に流れるBGMを聴く事ができる機能。
今回はセーブデータが作成された時点で使用可能で、ゲームを進めたり調査団ランクを上げると聞ける曲が増える(ただし1/4くらいがマグナゲート)。空の探検隊の「そらのジュークボックス」と同様、3DS本体を閉じたままでもイヤホンで音楽が聴けるようになった。
今作からの新機能
つながりオーブ
本作ではダンジョンで味方を増やす仕様は削除されており、代わって登場した仲間集めシステムがこの「つながりオーブ」である。
従来のシリーズにおける「掲示板」の様にポケモンの「つぶやき」を聞いたり(今回は同じダンジョンに関する「つぶやき」なら複数受領できる)、街にいるポケモンの話を聞いてやったり、ダンジョン内にたまに現れる旅人に話しかける事によって「繋がり」を得て共にダンジョンを調査する仲間としていくのである。
繋がりを得たポケモンからはさらに繋がりが広がり、そうして仲間の数を増やしていく。
時には伝説・幻のポケモンとも繋がる事も…。
但し本作の仲間は時々用事と言って使えなくなってしまう事も多々ある。
チーム編成画面の顔グラにシャッターが下りていることから閉店ガラガラとも。
肝心な時にいない……という事もあり得るため注意が必要。
なお進化に関してはクリア後に出来るようになるが、一部のポケモンは進化を嫌がって進化できない為、この点も気をつけたい。
レンケイ
連れている仲間全員が敵ポケモンを囲み、一斉攻撃する新システム。
あらかじめレンケイに使う技を登録し、敵ポケモンの周りに仲間が移動できるスペースを作る必要がある。また、仲間が離れている場合その仲間はレンケイに参加することができなくなる。
レンケイ中はタイプの相性不利が無効になり、文字通りごり押しが出来るようになる。
その点、使う度におなかが減る(全員3ずつ消費)ので使用するタイミングに注意。
リングルとラピス
リングルという腕輪に、ラピスというアイテムをはめることで、ラピスに付加された能力上昇の効果を得られるようになる。リングル自体にも様々な効果が付与されている。
少なくともミルホッグ教頭がくれる素のリングルは他が手に入ったら即処分でOKである。
探検隊シリーズ以前の「かしこさ」やマグナゲートの「スキル」に該当する能力も多数存在する。
ラピスはダンジョン内に落ちていて、ダンジョンから出ると無くなってしまう。落ちているラピスは部屋に入ると1ターン毎にカウントダウンし、0になると砕けて散らばってしまう。ただ、この散らばった欠片を集めることで、新たなラピスを作り上げることもできる（最初から欠片になった状態で部屋や通路に散らばっていることもある）。
ラピスはリングルにはめるだけでなく「つかう」事でポケモンの能力をダンジョンから出るまでの間強化する事も可能。
覚醒とメガシンカ
「覚醒」の効果を持つラピスをリングルにはめる事でポケモンが覚醒する。
能力大幅上昇・正面からの攻撃の無効化等凄まじいメリットを持つが、制限時間(と言うより制限歩数)がある為注意が必要。HPゲージの上に現れる赤いゲージの中身が5個分溜まると覚醒が解除されてしまうので、よく確認しておこう。
今回のメガシンカの為の必須ラピスでもある。
勿論メガシンカ特有の変化もあるが、何と広範囲攻撃(ダメージ5だが)が可能の上ダンジョンの壁を力ずくで破壊する事が可能になる。
一方でデメリットがあり、調子にのって暴れ過ぎたり、一定歩数歩いて「覚醒」と同様に赤いゲージが溜まると暴走してしまい、敵味方問わず攻撃してくる(プレイヤーのメガシンカだった場合、操作不能に陥る)。一定時間暴走するとメガシンカが解除されるが、味方に被害を出さないためにも、ご利用は計画的に。
登場キャラクター
主要キャラクター
- 主人公
おなじみ名前以外の記憶が無い元人間の主人公。性別の設定はない（外見に性差があるピカチュウは♂のグラフィックが使用されている）。
3匹のオーベムに襲われているところをコノハナに拾われ、居候させてもらうことに。
ポケモンの子供になっているため、おだやか村の学校に通うことになる。
- パートナー
おだやか村で育ての親のアバゴーラと共に住んでいる、とてもやんちゃな子供。
今までのシリーズと比べて非常に天真爛漫で、主人公も含めて周囲のポケモンが度々振り回される。お化け関係の話になると極度に怯えるなど、表情も豊か。
村の外に出て、調査団に入ることが夢。
赤ん坊の頃に拾われており、その際に黒と青緑のストライプのスカーフを身に着けていたという。
このスカーフは主人公との友達の証、「きずなのスカーフ」として共有する事になる。
このスカーフが後々、物語に大きく関わってくる事に。
おだやか村のポケモンたち
子どもたち
学校のガキ大将。チョボマキと一緒にパートナーとヌメラをからかっている。
クラスメイトに向かって自ら肝試しを提案するなど、堂々とした態度をとっているが、不気味なダンジョンを怖がるなど、根は臆病。
ヤンチャムの子分のようなポケモンで、意地悪なアイデアをすぐに考える。
自由奔放なパートナーをからかおうとしてヤンチャム共々、振り回されることも。
学校のアイドル的存在で、はっきりと物を言うタイプ。
ヤンチャムとチョボマキに親しまれており、本人も少し迷惑がっている。
気弱でクラスメイトの中でも幼い生徒。ヤンチャムとチョボマキによくからかわれる。
しかしダンジョンに単身で挑もうとする、根性ある一面も。
知的でクールな優等生。テレパシーで会話する力があり、仲間のサポートを務めてくれる。
……と言うより少し変わった思考の持ち主。村には一人で住んでいる。
大人たち
主人公の保護者がわりになるポケモン。
おだやか村に引っ越して間もないが、自宅に主人公を居候させてくれる。子供のポケモンになっている主人公を気づかい、学校に通わせてくれる。
パートナーの保護者で、パートナーからは「おじい」と呼ばれている。
子供であるパートナーを心配する余り、厳しく当たってしまうことも。
学校の校長先生。子供たちの自主性を大切にしており、前向きに接してくれる。
主人公やパートナー達の担任。真面目な先生なのだが、授業を度々中断させられてしまう。
学校の教頭先生。一人称は「ワタークシ」。
学校の評判を気にしすぎるあまり、生徒たちの行動に頭を悩ませている。
特に自由奔放なパートナーを「問題児」呼ばわりして、いつも警戒している。
しかしお調子者な面もあり、時折自分の世界に入ったり、おだてられるとすぐ照れてしまう。
超能力は使えない。
村のお医者さんと保険の先生を勤めている。カモネギ先生をからかったりと、お茶目な一面がある。
保健体育の授業でのパートナーの反応は必見。
おだやか村の住人。ヒメグマに進化願望があるなど、探検隊のトレジャータウンに登場したリングマ達に似ている。しかし、こちらのリングマはヒメグマの進化を引き止めたい様子。
ポケモン調査団メンバー
「ポケモン調査団」は、世界中をめぐって、地図の作成やダンジョンの調査などを行っている組織。
中盤から、主人公は彼らと共に冒険を進めていく。
ポケモン調査団団長。
何事もスタイリッシュに決める事を是とし、どんな困難も華麗に乗り切る頼りがいのあるポケモン。
しかしその実は天然かつ極度の方向音痴であり、初めて訪れた土地では目を回して物理的に辺り
にぶつかってしまったり、自分の決めた決まりを忘れた挙句自分でそれを廃止にしてしまう事も。
口癖は「やれやれ」。
ポケモン調査団の調査員。
考古学者だが、冒険の腕も良く、デンリュウと同じく団員からの信頼も厚い。部屋には多くの本が置かれている。なお、デンリュウのセリフから性別はメス。
ポケモン調査団の天文学者。(天才)。
太陽の軌道と星の寿命を読み取る。天然だが、自他ともに認める天才。一度眠るとなかなか起きず、寝相がとても悪いらしい。
本人曰く「星の洞窟出身」とのことなので空の探検隊に登場したジラーチのようだ。
ポケモン調査団の調査員。
担当は水中探索。先輩肌の性格で、絡まれた主人公達を守ってくれる頼もしい一面も。
ポケモン調査団の調査員。
担当は空の探索。しかし飛べない。アーケンだもの。それゆえ「飛べずのアーケン」の通り名がある。
面倒見が良い性格で、何かと主人公達の世話を焼いてくれる。調査では彼とチームを組む事が多い。
ポケモン調査団の連絡係。
ヒゲの電波を使い、冒険に行ったメンバー達との連絡を取りあう仕事をしている。
なお調査団へは通いらしく、寝泊りはしていない。
ポケモン調査団の調査員。
担当は地中探索。得意技は耳で穴を掘ること。
ポケモン調査団の給仕係。
料理はしっかり作ってくれるのだが、同時に大食漢でありいつも大量のつまみ食いをしてしまう。
おかげで団員達が食事をとれないこともしばしば。…人選ミスではないだろうか。
小ネタ
- ダンジョン内でメンバーに向かってAボタンを押すと、ランダムで話しかけてくる。（イベント時は除く）
