ロイヤルナイツ
ろいやるないつ
概要
ロイヤルナイツとは、イグドラシルが世界を管理するために集めた、デジタルワールド内で絶対的な強さを誇る13体の聖騎士型デジモンに与えられる称号。
ただし、絶対的な「善」では無く、彼等がデジタルワールドの秩序維持の為に必要と判断すれば、時には大量破壊や大量殺戮などの非情な手段も行使する(集う旗本が間違っていれば、質の悪い凶悪な狂信者軍団でしかない)。しかもそれぞれの思想も微妙に異なっており、各々が信じる「正義」に従って行動しているため、それを巡って内紛が起こる事もある。
また圧倒的な実力を持つ彼らですらイグドラシルの手駒でしかなく手の平で踊らされているような状態で、例えイグドラシルの考えに異を持ったとしても刃向っても太刀打ちするのは難しい。
平時は実際に組織的な活動をしている訳ではないようだが、メディア作品ではオメガモンとデュークモン、デュナスモンやロードナイトモンなどは「我が友」「我が同胞」と呼び合っているなど信頼関係が無いわけではない。またそのネームバリューは大きく、一員であると詐称するデジモンもいる。
現在、13体すべてのロイヤルナイツは揃ったが、アルファモンのように姿を現さないデジモンもおり、全員が一同に集まることはない。ある者はイグドラシルへの絶対的な忠誠を、ある者は自分が主と決めた者への感謝を、ある者は比類なき圧倒的な力を……それぞれが決めた己の正義に則り、ロイヤルナイツは自らの使命を遂行している。
イグドラシルが統治するデジタルワールドとは別のサーバーに存在するデジタルワールド・イリアスでは、オリンポス十二神族と名乗るデジモン達が世界を管理しているらしい。デジタルワールド・イリアスはオリンポス十二神族の守護によりロイヤルナイツはとくに干渉を行わなかったが、イグドラシルの意思や世界を覆うウィルスによってはサーバーを越えて対面する日がやってくるだろう。その時ロイヤルナイツとオリンポス十二神族の間に生まれるのは衝突かそれとも共闘か……。
メンバー
“空白の席”の主とも呼ばれる抑止力的な存在も含めて合計13体存在していることが明らかになっており、長らくの間(現実で12~13年程)全て揃わなかったが2014年登場のジエスモンでようやく13体全てそろう事になった。なおジエスモンの解説で「“長い間“ロイヤルナイツに相応しい13体目のが不在」とあり、かつてメンバーであった者も存在したようだが詳細は不明。
他にロイヤルナイツの始祖としてインペリアルドラモンパラディンモードも存在する。
メンバーの共通点はタイプが聖騎士型であること(ただし、聖騎士型だからといって必ずしもロイヤルナイツの一員であるというわけではない。)だが、ネットワークを守護するための組織であるにもかかわらずウィルス種のデジモンが(今のところ)2名も所属している。想定していた「敵」がデジモン以外の何かであるためなのか、単にあらゆるケースに対応できるように配慮しただけなのかは今の所不明。基本的に人型だが、スレイプモン、エグザモンなどの例外も存在する。全員が他の究極体デジモンと比較しても屈指の能力を持っており、下級の究極体の四体程度軽くあしらうほどである。
オメガモン(オメガモンX)
遥か昔のデジタルクライシス時、ウィルスバスターズであるウォーグレイモンとメタルガルルモンが、善と平和を望む人々の強い意志と思いと願いによって融合し誕生したロイヤルナイツの一員である究極体の聖騎士型デジモン。左腕にはウォーグレイモンの形をした盾と剣が、右腕にはメタルガルルモンの形をした大砲とミサイルが装備され、その意匠を強く残している。背中のマントは、敵の攻撃を避ける時や飛行の際に自動的に装備される。二体のデジモンの特徴を合わせ持ち、優れたトータルバランスを誇る、如何なる状況でも遺憾なくその力を発揮できるハイレベルのオールラウンダーである。闇との戦いに終止符を打つ“最後”の聖騎士でもある(ギリシャ文字の「Ω」はギリシャ文字において最後の文字であるのが由縁)。
世代/究極体
タイプ/聖騎士型
属性/ワクチン
必殺技/グレイソード、ガルルキャノン、(ソード・オブ・ルイン)
通常技/ダブルトレント、オメガブラスト
装備/グレイソード、ガルルキャノン、ブレイブシールド
所属/ロイヤルナイツ、ウィルスバスターズ
必殺技は、炎のエネルギーを集中させて敵を両断する『グレイソード』と、冷気のエネルギーを砲弾のように発射する『ガルルキャノン』。
マグナモン(マグナモンX)
ブイモンが『奇跡のデジメンタル』で進化したアーマー体デジモン。いかなる困難な状況に陥ろうとも奇跡の力で切り抜けることができると言われ、一般に成熟期と同程度の力しか持たないアーマー体であるにも関わらず、絶大な防御能力を持ち、その攻撃力は究極体と対等か、それ以上のものがある。またロイヤルナイツの一人でもあり、身に纏ったクロンデジゾイドの鎧の防御力もあって、ロイヤルナイツの守りの要とも言われる。
* 世代/アーマー体
* タイプ/聖騎士型
* 属性/フリー
* 必殺技/エクストリーム・ジハード、プラズマシュート
* 得意技/マグナムパンチ、マグナムキック
* 所属/ロイヤルナイツ
必殺技は、クロンデジゾイドの鎧から放射状に放つ光線『エクストリーム・ジハード』。
デュークモン(デュークモンX)
ウィルス種でありながらも聖騎士軍団ロイヤルナイツに所属する究極体デジモン。ウィルス種の持つ破壊の力を、秩序の維持へと使用する異端な存在である。ただしバランスが崩れれば、一転して世界をも揺るがす混沌の存在へと変貌する危険性を併せ持ち、鎧には危険の象徴『デジタルハザード』のマークが刻まれている。
* 世代/究極体
* タイプ/聖騎士型
* 属性/ウィルス
* 必殺技/ファイナル・エリシオン
* 通常技/ロイヤルセーバー、スクリューセーバー、セーバーショット
* 装備/聖槍グラム、聖盾イージス
* 所属/ロイヤルナイツ
必殺技は、聖盾イージスから巨大なエネルギーを発射する『ファイナル・エリシオン』。
デュナスモン(デュナスモンX)
飛竜の力を持つロイヤルナイツの一員でクロンデジゾイドの鎧を身にまとう。武士道騎士道精神が強く、己の忠義を貫く。パワー型のデジモンである。
* 世代/究極体
* タイプ/聖騎士型
* 属性/データ
* 必殺技/ドラゴンズロア、ブレス・オブ・ワイバーン
* 所属/ロイヤルナイツ
ロードナイトモン
ロイヤルナイツの一体で、全てのナイトモンを従えるデジモン。腕のパイルバンカーは攻防一体の盾。余り話題にはならないが、デュークモン同様ロイヤルナイツとしては異端の存在(ウィルス種)である。そのためか、冷酷で悪には容赦しない性格とは裏腹に、正義のためならその悪の味方にもなる等の矛盾に満ちた所業にも平然と手を染める。
* 世代/究極体
* タイプ/聖騎士型
* 属性/ウィルス
* 必殺技/アージェントフィアー、スパイラルマスカレード
* 装備/パイルバンカー
* 所属/ロイヤルナイツ
アルフォースブイドラモン(アルフォースブイドラモンX)
古代デジタルワールドから伝わる、ある「予言」の中にだけ登場する伝説上の聖騎士デジモン。(この「予言」とは、デジタルワールドの最大の危機に「予言」の下、ロイヤルナイツが集結するというもの。)
両腕には、武器やシールドを展開する「Vブレスレット」を装備している。また、全身をクロンデジゾイドの中でも希少で軽く機動力に優れたブルーデジゾイドの鎧に身を包み、神速のスピードを持つ。
* 世代/究極体
* タイプ/聖騎士型
* 属性/ワクチン
* 必殺技/シャイニングVフォース、アルフォースセイバー
* 特殊技/テンセグレートシールド
* 装備/Vブレスレット
* 所属/ロイヤルナイツ
クレニアムモン
イグドラシルにコード操作された「ブラックデジゾイド」の鎧に身を包む、ロイヤルナイツの一体。誰もが最初にその姿を見た時にはウイルス種のデジモンだと思いそうな外見をしており、実際、暗黒騎士型デジモンであるカオスデュークモンの如く魔槍と魔楯を装備する。しかし、れっきとしたワクチン種の聖騎士型デジモンであり、ロイヤルナイツの中で最も礼節をわきまえたデジモンでもある。完璧主義者であるため、イグドラシルから与えられた任務の達成率はロイヤルナイツの中でもトップクラス。戦いにおいては一騎打ちで敵を打ち破ることを信条としている。
* 世代/究極体
* タイプ/聖騎士型
* 属性/ワクチン
* 必殺技/エンド・ワルツ
* 通常技/ゴッドブレス
* 装備/魔槍クラウ・ソラス、魔楯アヴァロン
* 所属/ロイヤルナイツ
スレイプモン
獣人の姿をしたロイヤルナイツの一体。クロンデジゾイドの中でも最も硬い「レッドデジゾイド」を鎧として装備。6本の足を持ち、超高速移動が可能。デジタルワールドの北極付近でデジモン誕生のデータを守っているといわれている。
* 世代/究極体
* タイプ/聖騎士型
* 属性/ワクチン
* 必殺技/ビフロスト、オーディンズブレス
* 通常技/タクティクスメア
* 装備/聖弩ムスペルヘイム、聖盾ニフルヘイム
* 所属/ロイヤルナイツ
ドゥフトモン(ドゥフトモンX)
獣の鎧をまとう聖騎士型デジモン。ロイヤルナイツの一員であり戦士であると同時に策士の一面もあるとされている。屈指の戦略家として他のロイヤルナイツも一目置かれており、各々の信じる正義の道を持つ故に対立の多いロイヤルナイツを統率する類まれなる能力を持つといわれている。戦士と策士、人と獣の二面性を合わせ持ち、基本状態が人型、レオパルドモードと呼ばれる獣型の姿を有し自ら戦闘に赴き戦場を駆け抜ける。戦士と策士、知性と野生、人と獣、相反する二面性を合わせ持つその存在は、どちらにも偏らないと言うある種の中庸の意味合いを込められ、また世界を救うために、善にも悪にもなるロイヤルナイツのニュアンスそのものを表している。
* 世代/究極体
* タイプ/聖騎士型
* 属性/データ
* 必殺技/エルンストウェル
* 通常技/アウススターベン
* 所属/ロイヤルナイツ
エグザモン
ロイヤルナイツに所属しているが、同時にすべての竜型デジモンの頂点に立つ存在でもあり、そのことから「竜帝」の異名を持つが、四大竜との関係は不明である。構成するデータ質量が極めて膨大だったため、従来のデジタル機器ではその姿を描画する事ができず、最新のデジタルシステムによってようやくその存在が明らかになったとされている。全てクロンデジゾイドで構成された四枚の巨大な翼「カレドヴールフ」は独自の意思を持っており、時には飛翔のための翼に、時にはエグザモンの身を守る楯となる。そして手に持った巨大ランス「アンブロジウス」にはさまざまな効果を持つウィルスの仕込まれた特殊弾が装填され、中距離や遠距離からの攻撃だけでなく、これを敵に突き立ててゼロ距離からウィルス弾を撃ちこむ等多彩な攻撃パターンを確立することが出来る。
* 世代/究極体
* タイプ/聖騎士型
* 属性/データ
* 必殺技/アヴァロンズゲート、ペンドラゴンズグローリー、ドラゴニックインパクト
* 通常技/
* 装備/カレドヴールフ、アンブロジウス
* 所属/ロイヤルナイツ
アルファモン
13番目のロイヤルナイツであり、神話の中にしか登場しないはずのデジモン。その戦闘力は圧倒的で、アルファインフォースという特殊能力は過ぎた戦闘時間を瞬間的に取り戻す能力であり、そのため、アルファモンの怒涛の攻撃は一瞬で終了し、相手を倒す最後の一撃しか認識する事は出来ない。ロイヤルナイツの一員にして、ロイヤルナイツの抑止的な存在。
* 世代/究極体
* タイプ/聖騎士型
* 属性/ワクチン
* 必殺技/デジタライズ・オブ・ソウル、聖剣グレイダルファー
* 所属/ロイヤルナイツ
* 異名/“孤高の隠士”、“空白の席の主”
ガンクゥモン
聖騎士型デジモンで「ロイヤルナイツ」を継承されたデジモン。デジタルワールド最南西部に居を構えるとされているものの、同じ場所に留まることは稀で、次代を担わせるハックモンを連れ、デジタルワールドの各地を旅しながら異変や混沌の兆候を潰して回っている。存在を見せることが少ない他のロイヤルナイツとは違って現地に降り立って活動しており、気心知れたデジモンも数多くいる。自身のロイヤルナイツとしての称号をハックモンに継がせるべく過酷な試練を与え、道中もシスタモン姉妹にハックモンの鍛錬を任せている。頑固な性格故に厳しくハックモンに接するその態度は、他のロイヤルナイツに負けない一人前になってほしいとする優しさの裏返しである。ガンクゥモンには身体から浮き出す〝ヒヌカムイ〟が常にいて、言葉は出さないが問答無用で手を出す。ヒヌカムイ〟自身も成熟期からの進化過程にあり、そのパワーが覚醒した時、敵と認知されたいかなるデジモンも存在しえないとされている。
* 世代/究極体
* タイプ/聖騎士型
* 属性/データ
* 必殺技/鉄拳制裁、ちゃぶ台返し、地神!神鳴!神馳!親父!
* 所属/ロイヤルナイツ
ジエスモン
長い間ロイヤルナイツにふさわしいとされる13体目のデジモンが不在であったが、ガンクゥモンが出会った成長期デジモン「ハックモン」にその素質を見出した。
そうして数々の過酷な試練で鍛え上げられたハックモンは成熟期・完全体を経て、究極体にして13体目のロイヤルナイツ「ジエスモン」へと進化したのである。
セイバーハックモンの胸のクリスタルが輝き完全を超えた究極の姿となり、ネットワークセキュリティの最高位とされる「ロイヤルナイツ」の称号を得た聖騎士型デジモン。
デジタルワールド各地に起こる異変や混沌の兆しを感知する能力を備え、どのロイヤルナイツよりもイチ早く駆けつける。単独で行動するよりも近くのデジモンやシスタモン達と連携し対応にあたるという、ロイヤルナイツでも稀なチームでの活動を行うのは他者を信頼し、自分への過信を行わないためである。
* 世代/究極体
* タイプ/聖騎士型
* 属性/データ
* 必殺技/轍剣成敗、シュベルトガイスト、アウスジェネリクス
* 所属/ロイヤルナイツ
各作品内でのロイヤルナイツ
ロイヤルナイツとして作品に登場する場合、悪役か初めは敵対していたがイグドラシルに反旗を翻す場合が多い。
デュナスモン、ロードナイトモンが登場。
ルーチェモンの配下として動き、デジタルワールドのデータをつぎつぎにロードしていった。
この二体は作中ではかなり強く、カイゼルグレイモンとマグナガルルモンでも何回も挑んでも敗れ、デジモンシリーズの中でも屈指の敗北数となった。
オメガモン、デュークモン、オメガモン、アルファモンが登場(ロードナイトモンも声のみの登場)。
クレニアムモン、デュークモン、オメガモン、マグナモン、デュナスモン、ロードナイトモン、アルフォースブイドラモン、ドゥフトモン、スレイプモンが登場(アルファモンもOPのみ登場)。
アルフォースブイドラモン、デュナスモン、ロードナイトモン、クレニアムモン、ドゥフトモンが本編に、マグナモン、エグザモン、デュークモン、アルファモン、オメガモン、スレイプモンが回想およびおまけ漫画に登場。
現在唯一の完全な味方サイドでの登場。
上記13体のロイヤルナイツが全員登場している数少ない作品。