概要
鷹村剣次氏が投稿しているファンコミックであり、正式名称は「遊戯王アークファイブ五つの次元編」(旧題:「遊戯王アークファイブ俺だったらこーしたシンクロ次元編」)。基本的に毎週木曜日の深夜に更新される(前後編構成の話が2夜連続で投稿されることもある)。
1~29話までは大幅に改変された(「ユーゴVSデュエルチェイサー227」までは原作通り)シンクロ次元編のストーリー「俺だったらこーしたシンクロ次元編」が展開され、30話からはオリジナルストーリーである「五つの次元編」に突入した。また、五つの次元編は50話で一区切りを迎え、51話から新章に入っている。
上記の理由により、タイトルイラストが2度変更されている。タイトルイラストの変遷は下記リンク参照。
カードは基本的にOCG効果のものを用いるが、たまに原作効果のカードやオリカも登場する。
作画は作者曰く「更新ペースを優先してとことんサボる」(1話後書き参照)とのことであるが、その言葉とは裏腹にモンスター作画は必見。
この作品の特徴
- アクションデュエルのルール変更やオリジナルルール
アクションデュエル
この作品のアクションカードは1つのアクションフィールドに2枚存在し、取るとデッキに存在する任意のカードの代わりとして使う(つまりワイルドカードによる疑似ディスティニードロー)ことができる。アクションカードを魔法・罠カードとして使う場合、タイミングを逃していなければ手札から罠を発動することもできる。
ダークネスフィールド
「五つの次元編」オリジナルルール。過去作のスピードカウンターと同様に、特定の条件を満たすことでDカウンターが溜まり、Dカウンターを消費することでメリット効果を得ることができる。34話で初登場した。
- キャラの設定変更
彼女は(原作通りの)瑠璃ではない他、ARC-Vと出典のいずれとも異なる設定の過去作キャラが出たりする。また、設定の変更によって末路が大きく変わる人物(セルフカード化する人が変わるなど)もいる。
- 原作と異なるデッキの使用
ゴヨウしない捕縛隊、耐えずに攻めるセルゲイなど。ただしデッキが変更される可能性があるのはARC-V初出キャラのみであり、過去作キャラは出典(漫画版含む)のカードを使うことがある程度である。
- 原作より多い過去作要素
- 豊富な没ネタ
後書きのページに描かれている。様々なネタが存在するが、時に本編の舞台裏を描いていることもある。
関連タグ
原作:遊戯王ARC-V
外部リンク
作品内の用語(ネタバレ注意)
- 究極のカード
各次元に存在する巨大な石板であり、各々が意思を持つ。ZEXALのヌメロンコードに相当する存在であり、選ばれしデュエリストが触れることで、世界を書き換える(例:崩壊した街を元通りにする)ことができる。むやみやたらに干渉されることがないよう、防衛装置や守護者を用意した。60話時点で、シンクロ次元のカードは赤き竜、エクシーズ次元のカードはヌメロン・ドラゴン、スタンダード次元のカードはG・O・D、融合次元のカードはアーミタイル(ただしこれは本来の姿ではない)であることが確認できる。
- 選ばれしデュエリスト
世界の危機に対抗するために歴史の節目に現れるデュエリストのことであり、作中の時代では遊矢シリーズを指す。カードのテキストを書き換えることができる力を持ち、遊矢は生まれた時にこの力を使ってオッドアイズ・ドラゴンを生み出していた。その力はカード化された人間にも適用され、テキストを書き換えることで敵を味方にすることもできる。ただし、遊矢にはそれだけではない力が秘められているようだ(出身次元の究極のカードにしか干渉できないはずなのに遊矢はどのカードにも干渉できるなど)。
また、各次元の選ばれしデュエリスト同士でデュエルを行った場合、勝者が敗者の魂を取り込んで同化する。
- 防衛装置
ブレスレットの力で選ばれしデュエリストを隔離し、引き合わさせないようにする存在。作中の時代では柚子シリーズを指す。
- 守護者
防衛装置だけでは次元間の干渉を防ぎきれないと判断した究極のカードが選び、究極のカード自身とその次元を守る使命を与えたデュエリストのこと。守護者に選ばれた者は、究極のカードに干渉を図る者が現れたら大事な試合の日だろうと食事中だろうと否応なしに究極のカードの下に召喚される。
- ペンデュラム次元
この作品での「第5の次元」。他4つの次元のゆらぎから生まれた次元であり、その由来上他の次元より不安定。
キャラクター紹介
自らのエンタメが独り善がりであることに自力で気づいたり、レディエンの使い方にバリエーションが増えたりしている。50話では自らの力を生かし、ペンデュラムを杖(五つの次元編タイトルイラスト(2枚目)参照)に変えた。
笑顔で遊矢を正気に戻し、あるいは導くヒロイン。50話でのあのカードの使い方は必見。
原作より表情豊かだったり、ポカをした味方に怒りを抱いたりする。ランサーズのシンクロ次元での別行動は話し合いの上で行った。
4回ほどデュエルに果てる隼であったが、54話でリベンジを果たす。
本性を現すタイミングが原作アニメと異なる。また、アカデミアの下で動くのとはまた別の思惑があるようだが・・・
遊矢に恋心を抱いている描写があるが、後にランサーズから脱退。「遊矢といると(中略)温かい気持ちを思い出す」と語ったが、彼女が思い出していたのは・・・
エンジョイ長次郎こと徳松長次郎のファン。カップ麺を食べはするが、アホラスでも転倒王者でもない(60話現在)。シンクロ次元の究極のカードによって守護者に選ばれ、シグナーとなった。
ただの遊矢のファンであり、後にマネージャーとしてジャックに引き抜かれる。
アカデミアに反抗的な態度を取り、あの仮面をつけられたが・・・
この作品の弾けた人。デュエル中に口が悪くなり、その口調でワンキルをかまし、さらに別のデュエルでは素面で(原作では洗脳状態で出していた)インディペンデント・ナイチンゲールを出していた。
- カイト
エクシーズ次元の守護者。人間ではなく、エクシーズ次元の究極のカードが、自身の遠い記憶の中に存在した強いデュエリストを元に生み出した精霊。現実に干渉する手段をデュエル以外に持たない。
セレナが思い出していた人物の正体であり、セレナの幼馴染。全てを滅ぼそうとする光と全ての人を取り込み一つになろうとする闇に取り憑かれている。
スタンダード次元の守護者。ストロング石島との試合の日に姿を消したのは、零王がスタンダード次元の究極のカードに手を出そうとしたために召喚されたからである。その時は零王に勝利したが、「次に戦ったら負ける」と危機感を抱き、各次元を旅して召喚法を身に着け、力をつけていた。
かつて遊勝とは共に融合次元に渡り、アカデミアにて融合召喚を学んだ仲であったが、遊勝曰く「彼は融合次元の究極のカードを見つけてからおかしくなった」とのこと。ユーリと同じ光と闇に取り憑かれている。
総司令官ではなくプロデュエリストだが、あの笑顔や飛び降りは見せていない(60話現在)。かつて融合次元の守護者に選ばれたが、カオスに敗北したことで融合次元がカオスに乗っ取られてしまった過去を持つ。ディストピアガイやダスクユートピアガイのデザインが原作とは異なっており、使用するのも彼に扮した偽者である。
この作品のシンクロ次元編には名前すら登場しなかったが、58話で・・・
オリジナルキャラクターとオリジナルカード
- ユーゼ
ペンデュラム次元の選ばれしデュエリストであり、この作品での遊矢シリーズ(ユーリ除く)が抱えていた闇の正体(原作で言うとこの人物(移動先の原作ネタバレ注意))。遊矢にペンデュラム召喚の力を与えた人物でもある。全ての次元の消滅を目的としており、そのためにデュエルで遊矢の肉体を乗っ取った。後ろ姿が五つの次元編タイトルイラスト(1枚目)に描かれている。
- FM(フラクタルメイト)及びフラクタルアイズ
ユーゼの使用カード。それぞれ遊矢のEM(エンタメイト)やオッドアイズと対になっており、フラクタル図形がデザインに組み込まれている。全てのモンスターがペンデュラムモンスターであるが、EMやオッドアイズと異なり、ペンデュラムゾーン以外で破壊されるとペンデュラムゾーンに移動し(ペンデュラムゾーンが埋まっている場合はエクストラデッキに直行)、ペンデュラムゾーンを離れる時は指定された行き先がどこであろうとエクストラデッキに行く。それ以外の効果は指定カテゴリが「フラクタル」になっていることを除けばほぼ同じである。
- カオス
上記の光と闇が融合次元の究極のカードの力で一つになった存在であり、ユーリや零王が抱えていた闇の正体。何体もの分身を生み出すことができ、それらがサンダース教官などに取り憑いている。また、対峙した相手に変身してそのキャラがARC-Vアニメで使用したカードを使用したりもする。