マルタ

まるた

南ヨーロッパの国家。またはキャラクター名。

曖昧さ回避

地中海、シチリア島の南に位置する島国であり、いわゆるミニ国家のひとつ。

かつてイギリスの植民地だったが、1964年に独立、現在はイギリス連邦加盟国である。

マルタの動物といえば、マルチーズが有名だが、猫も非常に多く生息している猫の島でもあり、マルタの人口約40万に対し、猫は70万匹以上いるらしい。

ハローキティともコラボしている。

実はマルタは、イギリス連邦およびEUに属するヨーロッパ諸国の形成国であり、カトリック教徒の騎士団によって建てられたという稀有な歴史を持つ。

ヨーロッパとアフリカの間に位置し、その立地の良さから紀元前より地中海貿易で栄えたマルタは、15世紀にスペインの支配を受け、その後16世紀にはロドス島から逃れてきた聖ヨハネ騎士団(マルタ騎士団)によって治められた。

しかし、マルタの人々が平和に暮らす中、1565年にオスマン帝国の大船団が来襲する。

これを迎え撃つべく、ジャン・パリノ・ドウ・ラ・バレット騎士団長が率いるマルタ騎士団との間で4ヵ月に及ぶ大攻防戦(マルタ包囲戦)が展開された。

この戦いでマルタ騎士団は、あらかじめ築城しておいた砦に武器や食糧などを備蓄して待ち構え、約6000人で4万8000人ものオスマン帝国軍を見事に撃退する。

マルタ共和国は、こうした歴史経緯を持つことから、祖国防衛の意識が非常に高い。

また、上述のオスマン帝国の来襲を撃退した経緯から、騎士団への思い入れが他のヨーロッパ諸国に比べて強く、街のあちこちで赤字に白十字をデザインした『マルタ十字』を目にし、甲冑を身に着けた騎士像や土産物も多く、騎士はマルタ共和国の象徴となっている。

第一次世界大戦の時代において、日本は同盟国だったイギリス(日英同盟)の強い要請に基づき、ドイツ・オーストリア軍の潜水艦による攻撃から、連合国(協商国)の輸送船を守る通商保護任務のために、大日本帝国海軍の特務艦隊を派遣した。

その中で『第2特務艦隊』はマルタ島を根拠地とし、英国船の護衛任務において多大な成果をあげ活躍した。

この時に犠牲になった日本海軍の戦没者たちの御霊を祭る慰霊碑が、マルタ共和国のイギリス軍墓地に建てられている。

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