月光に冴える一輪の花、キュアムーンライト!
概要
『ハートキャッチプリキュア』に登場するプリキュアの1人。第33話より仲間になる追加戦士。
変身者は月影ゆり。かつてのパートナー妖精はコロンだが、現在は故人。
プリキュアオールスターズの世界では歴代19人目のプリキュアとなる。
力の属性は「月」、デザインのモチーフは「紫の薔薇」。
初登場は第1話の冒頭でキュアブロッサムよりも早いのだが、この時点で敵に敗れて変身能力が失われる。しばらくは回想のみの登場となり、33話において復活するという経緯を持っている。
決め台詞は、「全ての心が満ちるまで、私は戦い続ける!」
シリーズ史上初の高校生プリキュアである。(中2から活動してるため"純粋"ではないが)
おばあちゃんも出てきちゃったけどな!
実際、キュアアクアやキュアベリーよりもずっと大人びてはいるが、百戦錬磨のベテラン的なプリキュアとしての姿に放映開始直後からファンが増え出しているようだ。
復活後も、その凛々しさや別次元の強さにしびれる人が続出している。
pixivでもその容姿の麗しさから美しく描かれることが多い
その設定や過去、物語中の立ち位置から彼女が真の主人公だと言う人も少なくない。
出る番組を間違えていませんかと言ってはいけない。
38話でハートキャッチミラージュの力でスーパーシルエットのスーパーキュアムーンライトに2段変身できるようになった。
追加戦士なので、オールスターズ映画への出演は本放映終了後の『プリキュアオールスターズDX3』からとなった。同作では21人ものプリキュア達が登場するわけであるが、唯一の高校生であり、年齢も他の20人とは離れている。
そのお姉さん的立場で、イエローチームのメンバーを纏めていき、お勉強対決では、黒縁めがねに合格ハチマキの格好になった。
容姿
髪型は紫のロングヘア。三日月のように尖った前髪が特徴。薔薇の髪飾りが施されている。
コスチュームは他の3人と違い、銀色のワンピースのような格好。腰には黒いリボンを巻いている。
靴はハイヒールブーツ。手袋は右手は白く短いのに対し、左手は青色のロンググローブである。
敗北(以降ネタバレ注意)
(いつきは、第24話で二人と同じ夢を見たことがあると語っている)
夢の中でダークプリキュアとこころの大樹をかけた戦いに敗れ、ココロパフュームをシプレとコフレに託し、行方不明となる。
当初は、正体不明のプリキュアとしてスタッフロールでも中の人が「?」扱いだった。
後に来海ももかの友人である月影ゆりであることが劇中でも明かされる。
しかし、前述の戦いによって心に深い傷を負い、プリキュアの種も破損したためプリキュアとしてつぼみやえりかとは一緒に戦えないまでに至っている。
初めは夢の中の戦いの時系列がいつかわかっておらず、ムーンライトといいつつ中の人が水星のヒトである久川綾であった事で、もっと年上の(それこそ成人以上の)超ベテランプリキュアかと思ってしまったファンもおり、
正体が来海ももかの友達の年頃程度の高校生で、ほっと一安心という所だろうか。
プリキュアは、“中学生でなくてもなれる”と証明してくれた。
(ただし、ゆりがプリキュアに選ばれたのは本編開始3年前、中学2年生の頃。そのため厳密には、純粋な高校生プリキュアではない)
復活
第25話以降の新エンディングやアイキャッチ、番宣ポスターではすっかり4人目扱いされていたが本編では変身できていなかった。
9月26日の第33話で、今まで集めたこころの種のおかげで、こころの大樹が守っていたコロンの魂を一時的に呼び戻す。
そして大樹とココロポット内のこころの種の力でプリキュアの種を復元し、キュアムーンライトに変身。復活を遂げた。
続く34話では、ダークプリキュアとのプリキュア史上に残るであろう程の激闘を繰り広げ、
見事ダークプリキュアを打ち倒し(止めを刺し損ねたが)、第1話の雪辱を果たした。
こうして、4人のプリキュアがようやく揃ったのである。
以降は指揮官ポジションとしてその戦闘力や知識を活かしてチームを引っ張り、
悲しみを背負いながらもみんなの心を幸せにするために戦っていく。
幹部に対しても単身で圧倒する強さを誇っていたが、44話の強化デザトリアンが放った冷凍攻撃には為す術なく凍り漬けにされ、次の45話ではデューンに得意の接近戦を挑むも全ての攻撃を見切られ、逆に一瞬で間合いを詰められると攻撃に全く反応できず一撃で変身を解除され全く歯が立たなかった。
最終決戦
砂漠の使徒との最終決戦ではダークプリキュアと戦うが、その戦いに乱入したサバーク博士の正体が自分の父親である月影博士だと知ってしまい、その事実に呆然として戦意を喪失してしまう。
しかし、ブロッサムの必死の説得により戦意を取り戻し、仲間との絆と自分の決意をかみ締めてこれまでにない力を発揮。
ダークプリキュアとの決着をつけた。
その後、父との再開を喜びこれまでの月影博士の経緯を聞くが、直後に現れたデューンの攻撃によってプリキュアの変身を解かれ、さらに彼女らを攻撃から庇って月影博士が消滅してしまう。
デューンへの憎しみの感情に飲まれたゆりだったが、つぼみの叱責によってかつての自分の決意と言葉を思い出したゆりは自分を取り戻し、つぼみが回収したムーンライトのプリキュアの種の欠片を受け取った。
そして、元通りになったプリキュアの種でつぼみと共に変身。
憎しみではなく愛をもってデューンに最後の戦いを挑む。
ダークプリキュアとの関係
『ハートキャッチプリキュア!』は、いきなりダークプリキュアとの熱い戦いから始まった。
本人曰く、ダークプリキュアはどうやらプリキュアを倒すために作り出された存在らしく、
その戦いに勝った後もキュアムーンライトを激しくライバル視している。
それでいて彼女が生きていた事を知ると嬉しそうにしたり、
ムーンライト復活の際、止めを刺さなかったことを後悔したりと複雑な想いを抱いている様子。
ダークプリキュア曰く、
キュアムーンライトを月の光り輝く部分とするならば自分は月の暗い影の部分であり、
キュアムーンライトを倒すことで自分が完全な月になれる、らしい。
こころの大樹での戦い
第1話の戦いはどういう状況でのものだったのかは、32~34話で明らかになった。
ムーンライトは、ハートキャッチミラージュの試練を受けるためにプリキュアパレスに向かっていた。
こころの大樹も試練を見守るために来ていたが、そこにダークプリキュアが待ち伏せており、
両者はこころの大樹の前で激突することになる。
そのため、ムーンライトは当時試練を受けることができなかった。
二人の戦いの最中にサバーク博士が乱入、ムーンライトを狙って攻撃を仕掛けてくる。
それを身を呈して守ったのがムーンライトのパートナーであるコロンだった。
サバーク博士の攻撃をまともに受けてしまったコロンは消滅してしまう。
ここから第1話冒頭へと繋がり、ダークプリキュアと互いの必殺技をぶつけ合うが競り負けてしまう。
そして、ダークプリキュアの攻撃でムーンライトのプリキュアの種は割れ、
こころの大樹はその時の爆風に乗じてその場を離脱、ムーンライトはコッペ様に助けられた。
その際、割れたプリキュアの種の片方がダークプリキュアの元に渡る。
大切なパートナーを失ったこととダークプリキュアとの戦いで、
彼女のプリキュアの種は割れ、こころの花は枯れ、変身能力を失ってしまった。
シプレによれば、「コロンさえ生きていればダークプリキュアに負けていなかった」とのこと。
決着
砂漠の使徒との最終決戦において、過去の自分へのけじめとしてダークプリキュアと単身で戦う。
その戦いの中でサバーク博士の正体が行方不明の父の月影博士だと判明。そして、ダークプリキュアは己を生み出したサバーク博士=月影博士を父と慕い、博士の本当の娘となる(月影ゆりのポジションに成り代わる)ことが目的だったことがわかった。
捜し求めていた父親が自分を倒すためにダークプリキュアを作って自分に差し向けていた事実とそのことを一切釈明しない父に対して、呆然とし戦意を喪失してしまう。
しかし、ブロッサムの必死の説得により戦意を取り戻し、ダークプリキュアとお互い最後の一撃として必殺技を撃ち合う。
仲間との絆と自分の決意を改めてかみ締めたゆりは、これまでにない力を発揮してダークプリキュアに完全に勝利した。
ダークプリキュアとの決着をつけ、博士に抱きつき再開を喜ぶムーンライトだったが、博士は「自分にはその資格はない」と最後の力で起き上がったダークプリキュアの方へ行って抱き支える。
そして博士は、ダークプリキュアはゆりの体の一部から生み出したムーンライトの妹であることを告げ、娘同士を戦わせたことを二人に詫びた。
博士に娘であると認められたダークプリキュアは博士の腕の中で安らかな表情になり、姉であるムーンライトに微笑みを見せながら光と共に消えていった…。
アイテム・必殺技
ムーンタクト
色以外はブロッサム達のタクトと同様の物。左肩からリボルケインのように取り出し、
さながら剣のように勇者パースで構えたり、敵の攻撃を弾いたり、振って光の刃を飛ばすことも出来る。
浄化の際はサンシャインと同様、アイテム自体を手首で円状に振る。
必殺技
プリキュア・シルバーフォルテウェイブ
タクトから銀色のエネルギー弾を飛ばす。ブロッサム達と同様の技だが威力は格段に高く、
強化デザトリアンも一発で浄化してしまう。
プリキュア・フローラルパワー・フォルティシモ
ムーンタクトを使った必殺突進技。ブロッサム達とは違いムーンライトの場合は単身で発動できる。
さすがにデザートデビルクラスの相手だと浄化できないらしい。
ムーンライト個人でも発動できる技だが、38話でサンシャインとのコンビで発動し、さらに48話ではブロッサムとのコンビで発動した。
それぞれくわしいことはここ参照。
また、キュアブロッサム・キュアマリン・キュアサンシャインはパートナーの妖精がマントに変身するが、
ムーンライトだけは左肩のエンブレムから、マントを出すことができる。マントの色はごく薄い紫色である。
詳しい説明はここから
戦法
3年近くプリキュアとして戦い続けてきたためか、他のプリキュアと比べその実力は抜きん出ている。
強力な敵に真っ先に切り込み他のプリキュアに攻撃のチャンスを与えたり、豊富な戦闘経験を活かして他のプリキュアに的確な指示を繰り出すなど、戦闘においては専らリーダーポジションである。
ムーンライトの復活が33話からのため、披露されたオリジナル技の数は必然的に少なくなっているがどれも強力。
技を使わずともタクトから放つ光の刃だけでも相当の威力を持つ。
エネルギーの色は明るい藤色。(或いは銀色。)
技一覧
名称 | 内容 | 初出 |
---|---|---|
ムーンライト・リフレクション | 物理攻撃や光弾を防いだり反射させられる光の円盤を1~2枚出して自由に操作する技 | 34話 |
ムーンライト・シルバーインパクト | エネルギーを掌に込め、敵の至近距離で解き放つ技 | 34話 |
プリキュア・からだパンチ | マント状態で空中からプリキュア全員で体当たりする技(技名を叫ぶのはブロッサムが担当) | 40話 |
(名称不明) | ブロッサムとダンスの様に向かい合って片手を繋ぎ、お互いの空いている手をくっつけハート型のエネルギーを設置、そこに繋いだ方の手を叩きつけ光線を放つ技(プリキュア・クリスマス・インパクトと似ている) | 48話 |
※基本的にプリキュア全員(その時点で)で行う技はプリキュア、2人だとダブル、 個人だと技の発動者の名前がそれぞれ技名の頭につく
他にも掌から光弾を放つ技など技名が判明していない技もある。
フォームチェンジ
38話より登場したパワーアップフォーム。
天女の羽衣を思わせる装飾が追加されるのが特徴。
映画『プリキュアオールスターズDX3』でもこのフォームが登場した。
備考
- コスチュームは白銀色がメインカラーで青紫色がサブカラーとして配色されているが、プリキュアオールスターズ関連の玩具展開でカラーリングごとにカテゴライズされるときは「紫キュアの仲間」として扱われている(同じく白銀色のコンスチュームをきるキュアイーグレットは白キュア扱い)。これはやはり変身後に髪の色が黒から薄紫に変わるインパクトも大きく影響しているのだろう。
- 以前はココロパフュームで変身していたので、腰にココロパフュームキャリー(ピンク色の袋)を身に着けていたが、復活後はココロポットの蓋を使用しているため、パフュームキャリーが取り払われている。
- ココロポットの蓋部分は青い花のエンブレムに変化して身に着けられているが、エンブレム自体は以前から存在している。
- ムーンライトのプリキュアの種は変身のたびに修復しており、完全に治ったわけではない。
- 変身する時の台詞が、他のプリキュア達は凛々しくも可愛らしい一方で、彼女の場合は勇ましさ全開である。
- gooのプリキュア診断によると単独行動が得意で集団行動が苦手らしい。
- 「1人目でありながら4人目のメンバー」「変身アイテムが破損してしまい一時戦線離脱→後に戦線復帰」など、「爆竜戦隊アバレンジャー」に登場したアバレブラックとの共通点も多く見られ、「プリキュア界のアバレブラック」と呼ぶファンも少なくない。ただし「アバレブラックに変身するアスカは家族(嫁と子供)を取り戻したが、ゆりは自らの父親=サバーク博士を取り戻せなかった」点では決定的に異なる。
関連イラスト
関連タグ
グループ「大地と海と陽と月と」タグ
変身前 | 明堂院いつき 花咲つぼみ 来海えりか 月影ゆり |
---|---|
変身後 | キュアブロッサム キュアマリン キュアサンシャイン キュアムーンライト |
スーパー変身後 | スーパーキュアブロッサム スーパーキュアマリン スーパーキュアサンシャイン スーパーキュアムーンライト |