演：寺田農
概要
朝倉リクの名付け親である老人。
19年前、町長だった彼は天文台に置き去りにされていた赤ん坊が発見された時に子供に恵まれなかったため自ら引き取って育てようとしていた。しかし妻（演：なるせ華）に先立たれてしまったために断念、代わりに名前を付けた。それがリクである。名付けた後リクが愛崎家に引き取られた経緯は不明。
現在では病気を患っていて残り数か月の命（病気の影響なのか、足が不自由だと思われる描写もあり、避難する際にもリヤカーに乗って移動していた）。
リクと接触する3か月前からリトルスターを発症して意識が鋭敏になり、彼が望めば遥か銀河の彼方で起こっていることでさえ自由に見えるようになった（これは彼から分離したリトルスターがウルトラの父のウルトラカプセルになったことから分かるように、ウルトラの父のウルトラホーンの能力を使えるようになっていたためと推測される）。3か月間怪獣に襲われなかったが、どうやらバリアによって自分の光が見つかるのを防いでいたらしい。
その能力でリクの行動を見守り続け、真実を知って心折れかけたリクの元に手紙を送り、名前に込められた意味と「生きてくれ」という祈りと共にリトルスターをリクに与え、彼が再び立ち上がる支えになった。今までのリトルスターはウルトラマン、あるいはウルトラマンであるリクに向けられたのに対し、ウルトラマンに関係なくリクと言う個人のために祈り、それはアイデンティティーに悩んでいたリクが救われ、立ち直る事となった。
その後もリクとの交流は続いており、リクも「生きている間は会いに行き続けたい」と考えているようだ。
彼もまた、作中で多くいるリクの父親の一人と言える。
ちなみに本当に何でも見えていたらしく、リクが欲しかったゲームとゲーム機を家に用意していたり、彼がベッドの下に何かを隠していることまで知っていた。ちなみに隠しているのはドンシャインのグッズだが、あの言い回しだとこっちに思えてしまう。なお、ゲーム機を用意していたのは病気で満足に動けないなりに息子となっていたかもしれない青年の為のわずかな父と子の思い出作りだったのかもしれない。
余談
- 演じた寺田農氏は、メトロン星人の人間態を演じた『ウルトラマンマックス』以来のウルトラシリーズ出演となる。また、『仮面ライダーW』で園咲琉兵衛／テラー・ドーパント、『鎧武外伝』で呉島天樹を演じている。特撮では悪役を演じることが多い寺田氏だが、味方側のキャラクターを演じるのは朝倉錘が初となる。
- リクと一緒にプレイしていたゲームはバンダイナムコの『鉄拳7』。これは、ウルトラシリーズのスポンサーであり、円谷プロの筆頭株主でもあるバンダイの子会社のゲームだったためと考えられる。なお、使っていたキャラはリクと類似点が多いキャラクターであった。
