曖昧さ回避
- 英語圏の人名「Nicholas」をカタカナ表記したもの。
- 聖ニクラウス。ローマ帝国リュキア属州(トルコ)の主教”ミラのニコラオス”(270年頃~352年12月6日)のこと。サンタクロース。
- ニコラス・ケイジ。アメリカの俳優。
- サミュエル・ニコラス(1744年~1790年8月27日)。大陸海軍の軍人。1775年に創設された海兵隊の初代総司令官。アメリカ独立戦争で活躍した。最終階級は海兵隊少佐。
- アメリカ海軍が建造したクレムソン級駆逐艦の121番艦(DD-311)。
- アメリカ海軍が建造したフレッチャー級駆逐艦の5番艦(DD-449)。
- アメリカ海軍が建造したオリバー・ハザード・ペリー級ミサイルフリゲートの37番艦(FFG-47)。
クレムソン級駆逐艦「ニコラス」
艦名はアメリカ独立戦争で活躍した大陸海兵隊少佐サミュエル・ニコラスに因む。
1919年1月11日起工、1919年5月1日進水、1920年11月23日就役。
12月20日、サンディエゴに到着。そのまま同地に留まる。
1923年2月、パナマ運河地帯での総合演習に参加。
6月25日、ワシントン州各地を訪問。
7月27日、ウォーレン・ガマリエル・ハーディング大統領を乗せた輸送艦「ヘンダーソン」 を護衛してにシアトルに到着。
9月8日、サンターバーバラ海峡(ロサンゼルス沖)付近で7隻まとめて座礁した駆逐艦の一隻だった(ホンダポイント遭難事件)。
10月26日、退役。
1925年10月19日、売却される。装備の一部が回収されただけで、船体は放置された。
フレッチャー級駆逐艦「ニコラス」
艦名はアメリカ独立戦争で活躍した大陸海兵隊少佐サミュエル・ニコラスに因む。
1番艦の「フレッチャー」より先に竣工した。従軍星章30回受章はアメリカ海軍史上最多。
1941年3月3日起工、1942年2月19日進水、1942年6月4日就役。
太平洋艦隊に配属される。
1943年2月1日、ガダルカナル島から撤退(ケ号作戦)する日本軍を攻撃。
7月5日、クラ湾夜戦に参加。
7月12日、コロンバンガラ島沖海戦に参加。
8月17日、第一次ベララベラ海戦に参加。
11月11日、第50.1任務群に加わり帰国。
12月15日、サンフランシスコに到着。
1944年2月12日、中南米で船団護衛に当たる。
2月17日、マーシャル諸島で船団護衛中、日本海軍潜水艦「伊175」を撃沈。
10月24日、レイテ湾に到着。
11月13日、駆逐艦「テイラー」と共に軽巡洋艦「セントルイス」を護衛してコッソル水道に向かう途中、日本海軍潜水艦「伊38」を撃沈。
11月16日、レイテ湾南側をパトロール。4度に亘り特攻機の攻撃を受ける。
12月6日、オルモック湾の日本軍施設を攻撃。
1945年1月1日、第77.3任務群に加わる。
1月7日、ルソン島への上陸作戦を支援。
2月、ルソン島各地の日本軍拠点を艦砲射撃。
6月15日、沖縄へ出発。
8月15日、日本がポツダム宣言を受諾し、降伏。
9月2日、降伏文書調印式に向かう戦艦「ミズーリ」を護衛して東京湾へ入る。
1946年6月12日、退役。
1949年3月26日、護衛駆逐艦(DDE-449)に艦種変更される。
1950年6月25日、朝鮮戦争が勃発。
1951年2月19日、再就役。
6月10日、横須賀に到着。第77任務部隊に加わり、韓国で空襲の支援に当たる。
1953年7月27日、北朝鮮、中国軍両軍と国連軍の間で休戦協定が結ばれる。
1954年、ビキニ環礁での水爆実験「キャッスル作戦」に参加。
1959年12月、大規模な近代化改修を受ける。
1961年、アメリカが南ベトナム駐留米軍事顧問団を大幅に増強。本格的にベトナム戦争に介入。
1962年7月1日、艦種変更され、駆逐艦(DD-449)に戻る。南シナ海に展開。
1967年1月6日、メコン・デルタでデッキハウスV作戦に参加。
1968年10月22日、バミューダ諸島沖に着水したアポロ7号司令船の回収を支援。
1968年12月27日、ハワイ沖に着水したアポロ8号司令船の回収を支援。
1970年1月30日、退役。
1970年10月、スクラップとして売却。