演:山崎銀之丞
概要
ラッキー同様にオライオンの子孫と思われる。
ラッキーの回想によると厳格だが心優しい父親であり、今の自分があるのは彼がいたからだという。また、幼い頃のラッキーは唯一の“親友”・シーザーを与えて貰ったと同時に「迷っても自分の運を信じて前へ進め」とも聞かされている。この薫陶こそ、今現在のラッキーを動かすポジティブシンキングの原点である。
しかし、かつて宇宙幕府ジャークマターに対抗した物の、現在ではジャークマターに寝返り惑星カイエンからシシ座系をジャークマターに都合の良い様に支配している。この為にカイエンの民からは裏切り者扱いされ、Space.37でラッキーと再会してもジャークマターに反抗する勢力として気にも留めなくなってしまう。そこから程無くフクショーグン・ククルーガによって捕まり、捕虜になったラッキーは父親の態度を見てあまりの変わりぶりに涙を流した。
そして、ククルーガの策略でラッキーを反逆者と見なしたアスランは息子を公開処刑しようとするも、剣を振り下ろされる直前で「こいつは父さんなんかじゃない‼︎」とラッキーは目の前にいる父親を偽物だと言い放った。
実はこのアスランはカイエンを含むシシ座系を支配するカロー・ジューモッツが作り出した砂人形で、ククルーガに捕まった際にラッキーの流した涙がアスランの身体を溶かした所を目撃していた為、そこから偽物であると既に気付いていた(※ツルギ達キュウレンジャー側も天気が悪くなると必ず逃げる様に去るアスランの素振りや、直前に戦ったツヨインダベーが砂になって倒された等の不可解な点から同じ結論に辿り着いていた)。
本物のアスランはククルーガによってすでに殺されてしまっており、ジューモッツがアスランの偽物を使ってカイエンを支配する事で民を苦しめるだけでなく、彼の名誉を損なわせる圧政を行なっていたのだった。
しかし、絶望的状況にもかかわらずアスランの無念を晴らせると闘志を燃やすラッキーの態度に憤ったククルーガがラッキーを処刑しようとするも、上空に垂れ込めた雷雲から落ちた雷が直撃して処刑台から転落。
直後にハミィにラッキーを救出され、建物の陰に隠れていたチャンプ、ラプター、スティンガーがミズガメキュータマ・ポンプキュータマ・クジラキュータマを使って発動させた水流を浴びた事でアスランの砂人形は溶解して消滅。民衆もようやく自分達が偽の王に騙されていた事に気付いた。
そしてククルーガとジューモッツを撃破し、亡き父の名誉と故郷を救ったラッキーは新たなカイエンの国王に即位した。
Space.41ではドン・アルマゲの潜伏地・ミナミジュウジ座系惑星・サザンクロスのヘルズゲートを守護する門番であり、この星座系を支配するカロー・サザンキングの放つマボロジュウジをラッキーが浴びた際に彼の見る幻覚として現れる。
幻覚は次々とラッキーの仲間に手を掛け、サザンキングとほぼ同じ発言を繰り返しジャークマターの傘下に下る事を誘発しようとするが、自分が覚えているアスランの記憶との食い違いに気付いたラッキーは強い精神力でそれを耐え抜く。直後に父親を利用して心を乱そうとした事に憤慨したラッキーの振るうキューソードの一撃をサザンキングが喰らった事で幻覚が破れ、それと同時に幻覚のアスランも消え去った。
しかし程無く、別動隊のキュウレンジャーを瞬く間に戦闘不能へ追い込んだ剣士とラッキーは対峙。激しい攻防の末にラッキー=シシレッドの一撃が剣士の仮面を壊すが、その下から現れたのは偽物でも幻影でも無い本物のアスランだった。
死んだと思われたアスランはアルマゲ(の一人)に憑依される事で生かされており、アルマゲが使役する最凶の戦士ドン・アスランとされていたのである。そしてその事実に動揺したラッキーは、続くSpace.42におけるサザンクロス中枢での激戦時に再度アスランと対峙しても攻撃を躊躇してしまい、そのまま押し負かされてしまいそうな状態になってしまう。
しかし、その姿勢をかつて復讐者になろうとした男から一喝されたラッキーは暫し考えを巡らせた後、「父親も宇宙も同時に救って見せる」と言う結論に到達。仲間達と共にアスランとそれを操るジャークマターとの決戦に臨む。
関連タグ
アナキン・スカイウォーカー:オマージュ元である、息子と戦い合う父親キャラの偉大なる元祖。
ただし、元より立派な一人の親であったアスランと違い、自分自身が“父親”と呼べる者を得ないまま成長した事が遠因となり悪へと堕ちてしまった経緯を持つ。しかしそれでも、最後の最後で息子を庇うと言う“父親”の行動を見せて散った事で魂は本来の姿に戻り、あの世へ旅立って行った。