解説
軽戦車は第一次世界大戦後の戦間期から第二次世界大戦初期までは比較的広範に使用された。
トラクター(牽引車)の技術で開発でき、運用ノウハウの蓄積や訓練にも適当だからである。
もちろん安価で数をそろえられ、戦間期には多くの国家が独自開発している。
・前線では偵察任務
・後方では市街地の警備
に充てられた。
機動性のよさ・小回りのよさを生かせるように、というか「弱い」のは最初から解っていたので、直接戦闘には関わらないようにしていたのだ。
だが第二次世界大戦が始まると
・(機動力のために)攻撃力が低い
・(機動力のために)防御力が低い
といった短所が改めて浮き彫りになり、次第に活動の場を狭めていった。
そういった役割なら装甲車で十分だったのである。
現在その役割は装甲車(偵察戦闘車)に受け継がれ、軽戦車そのものは廃れている。
一例としては
アメリカのM3騎兵戦闘車、
ロシアのBRDM装甲車、
イタリアのチェンタウロ戦闘偵察車などがそれにあたる。
またこれより小さい物には豆戦車の分類が有る。
だがこちらも戦車という割には弱すぎ、同様に廃れている。
ちなみにM3は歩兵戦闘車と共通の車台を使って設計されているが、運用には大きな違いがある。
(歩兵が同乗する兵員室がない)
主な軽戦車
- I号戦車
- II号戦車
- M3スチュアート
- M5軽戦車
- M22軽戦車
- M24軽戦車
- M41
- 九五式軽戦車
- 四式軽戦車
- 6t戦車
- 35(t)戦車
- 38(t)戦車
- T-26
- T-50
- L6/40
- ルノーFT-17
- ホチキス軽戦車
- ルノーR35
- ルノーAMR35
- AMX-13
- 7TP