メガスピアー
めがすぴあー
概要
どくばちポケモン・スピアーがメガシンカした姿。
デザインは全体的に鋭角的かつ機械的なものに変化している。
目つきはメガシンカ前よりも鋭くなり、羽は4枚から6枚へと増えている。腕は一見4本へ増えたようにも見えるが、下2本はメガシンカ前の足の部分に位置しているため、これは腕ではなく足という可能性もある。
ゲーム上での性能
| H | A | B | C | D | S | 合計 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| スピアー | 65 | 90 | 40 | 45 | 80 | 75 | 395 |
| メガスピアー | 65 | 150 | 40 | 15 | 80 | 145 | 495 |
| メガシンカ前比較 | ±0 | +60 | ±0 | -30 | ±0 | +70 | +100 |
メガシンカしたことによるタイプの変化は無い。
ちなみにメガシンカできるポケモンの中では3番目に種族値が低い。
メガシンカ前の種族値が低い場合、何かしら特性や能力の大幅調整がかけられる事が多い。
メガクチートは特性を「ちからもち」にする事によって火力を補い、メガヤミラミは素早さを大幅に下げる事で無理矢理能力合計を+100にしている。
しかし強力な特性や素早さの低下は他のメガシンカにも見られる点ではある。
ではメガスピアーはどうか。
能力は表の通り攻撃に+60・素早さに+70と爆発的な上昇を見せている。
しかしこの時点で合計+130されており、素早さが上昇している為下げる事もできない。
ならばどうやって上昇値を+100に抑えるか。答えは特攻を-30するである。
まさかの攻撃面低下。実は攻撃面が下がるメガシンカはメガスピアーが初かつ唯一である。
性能そのものについては、スピアーは元々攻撃面はともかく素早さが中途半端であった為、これらの点の改善は非常に嬉しいところ。第6世代からのどくタイプの地位向上もうまく後押ししている。
攻撃力は150と、他の火力重視のメガシンカと比べるとやや落ち着いた感じではあるが、下記の特性もあってその火力は圧倒的と言って良い。
素早さも145まで上昇するのも大きい。メガスピアーが弱点を突ける相手でメガスピアーより早いのはメガフーディンやデオキシス程度なので、弱点をつける相手に対しては相当優位に立てる。
その反面、特攻は下げられた影響で15になっており、特殊型は完全にネタになっている。
しかしその特攻に魅入られてしまったトレーナーもいるようでネタでの使用者も少なくない。
下記の特性を含めても一致技の火力すら通常スピアーの方が高い。
他のタイプの技？お察しください。
特性は「てきおうりょく」に変化する。
スピアーはタイプ一致技の火力がイマイチ(どく技は「どくづき」の威力80・むし技は「ミサイルばり」の最大威力125だが運絡み)と言うこともある為、特性との相性は非常に良い。
ミサイルばりが5回当たれば等倍でも250もの威力を発揮する為、決定力は十分高くなる。しかしそれは運絡みである為、実質威力160になる「シザークロス」や「どくづき」で安定性を狙っても問題は無いだろう。７世代では「とどめばり」が強化され、実質威力100になった。
ORASの初期環境ではポケモン界最強の威力を持つ「とんぼがえり」を積んでロトムと組んだ型(所謂とんボルチェン)が主流。
以上の事から、単純なアタッカーとしてはメガシンカの名に恥じない性能を持っていると言える。
弱点は攻撃面ばかりに上昇値が振られた結果、非常に低い防御面は据え置きになっている事。
その物理耐久は攻撃特化メガクチートの「じゃれつく」(半減)で軽く瀕死にされる程度。
他にも、天敵である先制「ブレイブバード」のファイアローはおろか、いのちのたまを持った攻撃特化ハッサムの「バレットパンチ」ですら確定1発にされる。
特殊耐久は低くないがHPが低い為特殊技でも呆気なく落ちかねない。
尖り過ぎた能力のせいで補強が効きづらいのがきつい。
また、物凄く覚えている技が偏りやすいという点も難点。
特性を活かす為に必須であるタイプ一致技「シザークロス」・「とんぼがえり」・「どくづき」。
はがねタイプに有効打が無い為の補完技「ドリルライナー」・「はたきおとす」。
メガシンカ直後の75と言う中途半端な素早さを補強する為の「まもる」。
というか「まもる」は入れないと死ぬ。
つまりメガスピアーはやりたい事がモロバレなのである。せめて先制技でもあれば…。
そして、この超火力がほぼ特性・「てきおうりょく」に頼っている点も気をつけたい。
前述の通りスピアーは高威力の技に恵まれていない為、(特に物理耐久の高い相手には)思った程のダメージが入らない事も多い。
浮いているどくタイプ・はがねタイプ…特にマタドガスやエアームドなどに来られたら泣くしかない。
地を這っているどく・はがねには「ドリルライナー」があるが、技の威力不足が祟って物理耐久が高いメガクチートやドラピオン等を倒しきれない。
技の通りが悪いと感じたら、味方と交代するなどして上手くフォローしていこう。
総括すると、メガスピアーは攻撃面・防御面・戦闘面全体が非常に尖ったポケモンである。
この見た目だけに。
その尖り具合を活かしきるだけの技量もまた、トレーナーに求められていると言えるだろう。
７世代では、仕様変更によりポケモンの行動順がメガシンカ後の素早さや特性に依存するようになった。そのため、これまでに比べればその高い素早さを活かしやすくなったと言えるだろう。