概要
坊ノ岬沖組とは、『艦隊これくしょん』におけるグループ分けのひとつである。
史実の太平洋戦争において天一号作戦に参加し、帝国海軍最後の海戦、坊ノ岬沖海戦に第一遊撃部隊として参加した帝国海軍最後の艦隊に所属していた艦娘が、このグループに分類される。
坊ノ岬組とも呼ばれ、この表記はライトノベル『鶴翼の絆』でも使われている。
旗艦であった戦艦大和を筆頭に、軽巡洋艦の矢矧と、数々の修羅場を乗り越えてきた歴戦の駆逐艦によって構成された水上打撃艦隊となる。
また、一部の艦娘は靴下が左右非対称で、左足がニーソックスになっているという共通点がある。これは、旗艦である大和のデザインに合わせた形となる。
改二で鉢巻が追加される共通点もある。
メンバー
2017年11月の時点で、10隻中冬月を除いた9隻が実装済み。
片足ニーソックスの特徴がある艦娘には「●」を表記する。
**この先は「沈没」について触れるため、ショッキングな内容が含まれている可能性があります**
- 旗艦 戦艦 大和 ●
非理法権天の旗を掲げ、沖縄にて浮砲台となるべく特攻を仕掛け、雲霞のごとく殺到する米軍機との壮絶な戦いの末、坊ノ岬沖に沈む。
◆第二水雷戦隊◆
- 軽巡洋艦 矢矧 ●
第二水雷戦隊の旗艦として参戦。
雷撃を受けたため航行不能となり、二水戦司令部を磯風に移譲させようと試みた。軽巡洋艦としては破格の攻撃を受けながらもギリギリまで沈没を耐え、沈没したのは大和の総員退避命令が出る10分前だったという。
また、大和に間違えられたという史実を受けて、彼女のデザインは坊ノ岬沖組の中でも多分に大和に寄ったものになっている。
- 駆逐艦 雪風
言わずもがな最強の幸運艦。坊ノ岬沖海戦でもその強運はいかんなく発揮され、「ロケット弾が命中するも不発だった」「魚雷が艦底を通り過ぎていった」といったエピソードが残る。
- 駆逐艦 浜風
大和型との縁が多かったが、最期の時も大和と一緒であった。空襲による爆弾と魚雷を受け、航行不能となってからわずか3分で沈没してしまう。『鶴翼の絆』4巻では、坊ノ岬組である彼女の知識が反撃のきっかけを生むこととなった。
2018年3月23日のアップデートで防空仕様となる新たな改装形態「浜風乙改」が実装された。
- 駆逐艦 磯風 ●
開戦当初から末期までを戦い抜いた歴戦の駆逐艦。矢矧に接舷するも、攻撃を受け航行不能となり、雪風によって自沈処分された。他の駆逐艦娘とは違う、大和型や阿賀野型に似た艤装の形式は、坊ノ岬沖海戦に参加した故だと言われている。
浜風と同日に同じく防空仕様となる「磯風乙改」が実装された。浜風と比べる防空値で若干負けるが代わりに火力・索敵等の点で上回る。
- 駆逐艦 初霜 ●(※)
数多くの輸送作戦を成功させてきた縁の下の力持ち。坊ノ岬沖海戦では、奇跡的にも無傷で帰還した。その後最後の二水戦旗艦となり、最後を見届けた。彼女の改二は戦争末期時をイメージしたものだと言われており、初霜改二に改装すると片足ニーソックスになる。
- 駆逐艦 霞●(※)
海軍最後の勝利となった礼号作戦の際、旗艦を務めた駆逐艦。敵の第二次攻撃の際に直撃弾を受け航行不能となり、冬月に雷撃処分された。坊ノ岬沖海戦の開戦直前、他の艦の食事はおにぎりと漬物といった戦闘食であったのに対し、何故か霞だけカレーが出されたという。コンバート改装である“艦隊防空直援仕様”の霞改二乙では、左右非対称の靴下を履いている。
- 駆逐艦 朝霜 ●(※)
当初は天一号作戦への参加予定は無かったが、急遽参加が決まったことで十分な修理ができず、結果、機関トラブルにより艦隊から落伍し、艦隊から離れたところに集中攻撃を受け、沈没。坊ノ岬沖海戦に参加した艦で唯一、総員戦死となった。未改造時は他の夕雲型と同じグレーのストッキングだが、朝霜改になると左右非対称のニーソックスとなる。
- 駆逐艦 涼月
秋月型3番艦。第六一駆逐隊より第四一駆逐隊に編入。
3回大破してなお浮揚して終戦を迎えたという、某ソロモンの狼とタメを張れるほどの経歴を持つ駆逐艦。坊ノ岬沖海戦では前進すると沈んでしまうほど深刻なダメージを受けながら、自力で後進することで佐世保への帰還を果たしている。
元々頭部にペンネントを巻いていた関係で鉢巻と競合するためか、改では白色のペンネントを巻いている。また、その表記も「第四十一駆逐隊」となっている。
【以下未実装艦】
- 駆逐艦 冬月
※画像はイメージです。
秋月型8番艦。涼月と同じく第四一駆逐隊所属。秋月型の中では割と幸運な方で、坊ノ岬沖海戦でも犠牲者は出たものの深刻なダメージを負わず、霞等の乗員を救出後無事に帰還している。戦後、涼月と冬月は防波堤の基礎として埋め立てられた。
番外1
以下は、第一遊撃部隊として参戦していないものの同部隊に対潜掃討で関与した艦である。尚、坊ノ岬沖海戦に参戦する前に離脱している為、これらは坊ノ岬組に計上されない。
尚、以下は全て未実装艦である。
◆第三十一戦隊◆
※画像はイメージです。
それぞれ秋月型12番艦、松型8番艦、及び同11番艦。
花月は駆逐隊に所属せず、槇と榧は第四三駆逐隊所属。艦隊出撃時には本隊に随伴して前路対潜掃討任務に当たるが、瀬戸内海を抜け豊後水道に入ったところで分離し引き返している。
◆呉防備戦隊◆
- 海防艦 志賀
- 海防艦 第百九十四号海防艦
※画像はイメージです。
それぞれ鵜来型19番艦及び第二号型62番艦。
第一遊撃部隊とは行動を共にしてはいない(このためWikipediaでも参加戦力に加えらえていない)ものの、慣熟訓練の一環として予定航路上の対潜哨戒を行っている。
番外2
こちらは、坊ノ岬沖海戦とは全くの無関係である。
- 霧の大戦艦 ヒュウガ
『蒼き鋼のアルペジオ』とのコラボイベント『迎撃!霧の艦隊』のナビゲーターとして登場した彼女だが、物語開始以前にイ401と坊ノ岬沖にて交戦し撃沈され、ユニオンコアを鹵獲されている。ヒュウガの艦体の残骸は坊ノ岬沖の海底にまだ残っており、後にヒュウガと千早群像は再び坊ノ岬沖を訪れる事となる。