概要
甘味のある植物(サトウキビ、サトウダイコン、サトウカエデ、サトウヤシなど)を絞って得られた液を精製して作る調味料。
料理の隠し味に用いられる他、紅茶やコーヒーに入れる甘味料として用いられる事が多い。
砂糖の中でも白砂糖は白い麻薬ともいわれ健康的に害を与える調味料ともいわれている。
かつては高級調味料とされ、砂糖をふんだんに使った甘味は贅沢品であった。
歴史
原産はインドとされており、ペルシャのダイレイオス一世が西アジアへサトウキビを持ち帰り、国家機密として密造し、輸出品として周辺諸国へ売り捌いたのが、西洋への伝播に繋がった。
本格的な砂糖の輸出入は、10世紀末から十字軍遠征時代になって確立され、大航海時代になって中南米進出後の侵略で得た土地に、大量生産する事で製糖産業を確立させた。
日本では塩と並んで珍重され、鑑真上人によって伝来して以降、細々と製糖技術が確立されていき、稀少価値の高さから高級菓子の原料にもっぱら用いられていた。
江戸時代以降は南蛮貿易のおもな輸入品の一つであり、江戸後期の財政難の折から国内での大量生産が確立される世になり、和三盆糖を始めとした高級砂糖も登場してくる。
その後、明治時代になって台湾を併合した際、サトウキビ産業を主力として根づかせ、日本に安定した砂糖の供給が可能となった。
変わった表現
甘さの代名詞とも言えるため、雰囲気的に、もしくはシチュエーションで甘い展開が来ることに対して「砂糖を吐くほど甘い」とも言うことがある。
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砂糖ができるまで
表記揺れ
関連タグ
きび砂糖 三温糖 白双糖 / ザラメ コーヒーシュガー パールシュガー