概要
基本的に各作品ごとに設定がばらばらであり、例外として『宇宙刑事シリーズ』や『レスキューポリス』三部作は世界観が連続している(「ビーファイターカブトは前作「重甲ビーファイターの直接的な続編)。
また、ほとんどの作品が硬派なヒーローものだが、『ビーロボカブタック』『テツワン探偵ロボタック』の二作は東映不思議コメディーシリーズの流れを汲むファンシーなコメディである(公式にはこの2作も含めるが、ファンによっては含めない人も少なくない)。
平成ライダーが始まるまでの間およそ10年以上にわたって放送されてきたシリーズであり、また、近年は宇宙刑事シリーズの劇場版新作やVシネマ、スーパー戦隊シリーズとのコラボ(劇場版映画などでの共演など)もあるものの、TVシリーズ本放送の再開を願うファンも少なくない。
本シリーズの放映期間、仮面ライダーのTVシリーズで時期が重なるのは『BLACK』『RX』のみである。またこちらは円谷プロの製作だが、ウルトラシリーズのTVシリーズで時期が重なるのも『ウルトラマンティガ』(1996)開始以降のわずかな期間である。そういう意味で、この時期にスーパー戦隊シリーズと並んでTV特撮の灯を守り続けた功績は非常に大きい。
制作側である東映の認識としては、『スーパー戦隊シリーズ』と『仮面ライダーシリーズ』とは異なる新しいイメージのヒーローを作り出すための枠、というものであったようだ。
このような実験的要素の強い背景があるため、メタルヒーローは毎年大きくテーマも作風も異なり、その時代の空気感を反映する「現代的」な作品が多く作り出されてきた。
それゆえにシリーズ全体をまとめて語れる共通点に乏しく、シリーズ内のクロスオーバー要素も薄い(宇宙刑事シリーズ、レスキューポリスシリーズ、ビーファイターシリーズがそれぞれ繋がっている以外は、『ジライヤ」の登場人物が『ジバン』に客演したエピソードがあるのと、『重甲ビーファイター』の終盤に近年の先輩メタルヒーローがゲスト参戦したぐらい)。
だが、主人公が変身した際、光り輝くメタリックな装備に身を包んでいることは全作品に共通する特徴であり、このシリーズが「メタルヒーロー」と呼ばれる所以である。
作品群
宇宙刑事三部作
- 巨獣特捜ジャスピオン(’85)
- 時空戦士スピルバン(’86)
- 超人機メタルダー(’87)
- 世界忍者戦ジライヤ(’88)
- 機動刑事ジバン(’89)
レスキューポリス三部作
- 特警ウインスペクター(’90)
- 特救指令ソルブレイン(’91)
- 特捜エクシードラフト(’92)
- 特捜ロボジャンパーソン(’93)
- ブルースワット(’94)
ビーファイター二部作
- 重甲ビーファイター(’95)
- ビーファイターカブト(’96)
- ビーロボカブタック(’97)
- テツワン探偵ロボタック(’98)
関連タグ
スペース・スクワッド…スーパー戦隊シリーズとのクロスオーバー作品
外部リンク
東映特撮 YouTube Official (歴代のメタルヒーローシリーズ作品が見られる)