曖昧さ回避
- 『女神転生』シリーズに登場する悪魔の種族名。
- アニメ『星のカービィ』に登場する敵キャラクター。
- 『魔法少女まどか☆マギカ』最終回に登場した怪物群。
- 特撮番組『サンダーマスク』に登場する敵キャラクターの種族名。
- もしかして→『魔獣戦線』
本項では上記3つの魔獣について記述する。ただしこれらのいずれにも含まれないオリジナルの魔獣のイラストも多く存在する。
「女神転生」シリーズに登場する魔獣
文字通り獣の姿をしている。属性はニュートラル-ニュートラル。
「魔」と付くが邪悪な存在というわけではない。
力や体力に優れるが、スキルは微妙な物が多く、肉壁や合体材料になる場合が殆ど。
またラストバイブルシリーズにおいては、本家女神転生における悪魔に相当する敵(仲魔)キャラクター全体の総称として「魔獣」が使われている。
アニメ「星のカービィ」に登場する魔獣
作中では主に、デデデ大王がホーリーナイトメア社から購入するモンスターたち。有機質・無気質を問わないのはもちろんだが、生物・機械の垣根もない。
購入形態は通販であり、玉座の間にあるモニター「デリバリーシステム」から繋がる「魔獣配信サイト」を通して注文できる。
モニターは転送装置とセットになっており、おそらくホーリーナイトメア社製。
基本的に心を持たないが、中にはまともな心を持った個体もいるようだ。意思疎通ができるかどうかにも個体毎に大きな違いがある。場合によっては、通常の生物や機械に見せかけて魔獣へと変化させる仕掛けを仕込んでいる場合もある。
なお、それらとは別個に、ホーリーナイトメア社と契約したことにより「契約魔獣」になるケースもあるが、劇中では戦闘能力を発揮したことがないため、どうやら「魔獣としての仕事を請け負った、ただの一般人」のようである。
主に、金を持て余した富豪や欲に目がくらんだ為政者の欲望に付け込む形で営業販売がされているらしく、黒幕のナイトメアウィザードが客の状況を見て(足元を見る形で)魔獣の選定を行ったうえで、カスタマーサービスを通して販売されている様子。
ナイトメアウィザードの手によって無尽蔵に生産されており、製造コストは実質タダ。
しかし、実戦段階へ育成するまでには地道な訓練が必要であり、投入までには時間がかかるらしく、養成学校で「星組・花組・月組・雪組」の4組に分けられ、トップスターを目指して毎日厳しい訓練をされている。しかし、その戦闘能力には個人差がかなり大きいようで、販売される段階になっても戦力にならない者もいる(そうした個体は主に大したことのない客へ売りさばかれる)ほか、訓練そのものから脱走する個体もいたようだ。
ちなみに訓練するインストラクターも「調教魔獣」と称される魔獣の一種である。
しかし、カービィなどの「星の戦士」が潜伏しているとわかれば、そのターゲットとなる惑星に対しては「最強魔獣」と呼ばれるものをはじめとする本格的な戦闘能力を持つ強大な個体が販売される。手ごわい魔獣が登場したのはこれが原因である。ただし、魔獣によって強さにはムラがあるうえ、最強魔獣もしくはそれに類する強敵は数えるほどしか登場していない。戦闘能力以外を取り得とする魔獣も一部存在する。中にはカービィたちと仲良くなった個体も極わずか存在する。
その目的は、宇宙支配のための惑星制圧であるため、単体ならどうにか倒せても、束になって襲い掛かられた場合の被害は計り知れない。かつては星の戦士たちが銀河戦士団という大きな勢力を持っていたものの、それでも無尽蔵に生産される魔獣の大群の前に大部分が壊滅した(銀河戦士団で生き残ったのはメタナイト卿を始めとした数名だけである)。
転送装置は、一見すると購入者側の指示や操作で動いているように見えるが、実際はホーリーナイトメア社によってコントロールされているようで、カスタマーサービスの操作によって無断で魔獣が送り込まれるなどのシーンがある。壊滅した惑星にもこの転送装置があることから、その気になれば無断で大量の魔獣を送りつけられ、その破壊活動で標的を壊滅させることができる、恐ろしい存在。
しかし、作中で主に購入することになるデデデ大王は、その気まぐれと厚顔から、しばしばホーリーナイトメア社の思惑を外れた魔獣購入も少なくない。基本的にはカービィを倒すために購入するものの、ワドルディの代役、アニメ制作目的、単なる暇つぶしなど、様々な理由で購入しては、しばしばトラブルメーカーとなる。
デデデ大王にとっては魔獣の購入は主に暇つぶしとしての楽しみだったようであり、第100話でホーリーナイトメア社が壊滅した際は「魔獣をお買い物する楽しみも失われたゾイ!」と嘆いていた。
だがあくまでも、戦いになるとデデデの指示に従っている様子はまずなく、魔獣とはホーリーナイトメア社のために破壊活動を行う存在であることがよく観察するとわかる。
また、デデデはこれらの購入代金をしばしば踏み倒しているため、取立て目的の魔獣がホーリーナイトメア社から送られたこともある。
それ抜きにしてもデデデは普段から「最高級品をバーゲンしろ」という無茶な要求をしているため、対応に困ったカスタマーサービスはデデデへの魔獣の販売を渋ったことが幾度となくある。
もっとも、製造コストがかかっていないであろうことを考えると、取立てのヌルさは、営利販売が建前である可能性もうかがわせる。
登場する魔獣たちはアニメオリジナルのものと、ゲーム版の敵キャラをモデルにしたものがいる。ゲーム版が元ネタの場合、中ボス~大ボスである場合がほとんどだが、マッシャーやポポンのように、ザコ敵の中で比較的大型のものも採用される。
また、近年はアニメで人気だった魔獣がゲーム版に逆輸入されることもある。
例えば第61話に登場した魔獣・マッチョサンは、「あつめて!カービィ」に登場した。
関連タグ
アニメカービィ ホーリーナイトメア社 カスタマーサービス デデデ大王 ナイトメアウィザード 魔獣フレンズ
「魔法少女まどか☆マギカ」に登場する魔獣
魔女の消失した後の世界でもなお闘い続ける魔法少女たちの敵である。
暁美ほむら曰く「世界の歪みの表出」。
性質・正体などの詳細は明らかにされていない。
なお、プロダクションノートにおいて「(身長は)3Mとか」「攻撃は手からレーザー」「裏設定 マホウとは違う力で動いている。ぐねぐねになった世界のバランスを戻すためグリーフシードをあつめている。マホウの元となる感情を吸い上げ体内でグリーフシード化させる。吸われた人間は廃人になる」といった設定が記載されている。
「獣」という名称に見合わず、長衣をまとった巨人のような姿をしている。
全身にはブロックノイズのようなエフェクトがかかっている。
TV放映版では四角い板として表現されていた。
女性的であった魔女に対して男性的、個性豊かであった魔女に対して無個性であるなど、いろいろな意味で魔女と対照的なデザインである。
彼らも倒されるとグリーフシードを落とすが、小さな直方体型をしている。
ソウルジェムの穢れを吸い取ったり、吸いきったものをキュゥべえが回収する点などは従来と同じ。しかし魔女のそれと比べてエネルギーの容量がはるかに少ない。
叛逆の物語では、ほむらによって都合のいい敵役として作られたナイトメアがいたためか、魔獣の出番はなかった。
しかし、ほむらが「すべての魔獣が滅んだ後は……」と発言しているため、ほむらの再改変後も魔獣は存在している。
魔法少女まどか☆マギカ[魔獣編]で追加された新設定
まんがタイムきらら☆マギカ でハノカゲによる、魔女消滅後の世界を描いた漫画を連載中。これに伴い、劇団イヌカレーが魔獣の改訂版を出した。
これについての詳細はこちらを参照。
本人曰く、全国5人弱の魔獣ファン諸兄にお勧めとのこと。
また、これとは別にきららマギカのインタビューにて、4話以降は魔獣が登場せず、いるけれどいない状態になると語っていた。
魔獣のデザインは今作で成人男性らしい姿から白骨化した成人男性らしい姿に変更され、彼らの落とす物質の名前もグリーフシードからグリーフキューブに変更された。また、今作から人間や魔法少女に擬態した魔獣(変異魔獣)が登場した。魔獣マドカ曰く、変異魔獣は魔獣であって魔獣でないもので、魔獣の敵でもあるとのこと。
MADOGATARI展に展示されている魔獣のデザインが魔獣編のものと一致している他、続編のコンセプトムービーにゲタツ魔獣が登場していることから今作の設定が今後採用される可能性がある。
魔獣図鑑
下の説明は魔獣編の単行本カバー裏から引用。
- 魔獣(ノーマル)
いわゆるザコなのです。
ニョキニョキワサワサ。
大量に湧いて出てきては
レーザービームで
魔法少女を襲うのです。
- シュゲン魔獣
ノーマル魔獣よりもつよいのです。
メラメラ熱いのです。
掌から青銅の剣を出したり
炎の手槍をつかうのです。
- サトリ魔獣
シュゲン魔獣よりもつよいのです。
ブロック状の内臓で押しつぶすのです。
こいつが現れると、地面が黒化したり
金属が腐って機械がポンコツになったり
肌荒れがすごくなるのです。
- ゲダツ魔獣
ノーマル魔獣よりもシュゲン魔獣よりも
サトリ魔獣よりもつよい
最強の魔獣!なのです。
ひたすらつめたくてさむいのです。
なぎさ自身は戦った経験はないのです。
でも多分超キライなのです。
- 魔獣サヤカ・キョウコ
ほむらの記憶操作魔法を利用して
魔法少女たちの記憶の中にある
人間に擬態する魔獣だって。
時間操作魔法も少しだけ使えるみたい。
でも、人を惑わせて陥れようとするなんて
魔獣っていうより・・・なんだか魔女みたいよね?
ほむらの元に現れた
自称”ほむらちゃんの味方”。
他の変異魔獣よりも
自我みたいなものを
感じる気がする。
あたしの知ってるまどかよりも
少し言葉足らずな
印象を受けるのは
交流手段を持たなかった
魔獣だからかも。
(引用ここまで)
なお、この他にもマミに擬態した魔獣や、彼女の両親に擬態した魔獣なども登場した。
因みにゲダツ魔獣は作中では大物魔獣と呼ばれている。