概要
ヒーロー育成の名門校『雄英高校』ヒーロー科に所属する教師の1人。
プロフィール
人物
どこかの世界の奇妙な覆面を被った魔法使いに似ている。突っ込んだら負け。
カタカナ表記(アニメ版では加工音声)で発言する独特の口調、体の大部分を包み隠す立襟付きダブルボタンマント、禍々しいフェイスマスクなど一見しただけではどう考えても犯罪者勢力『ヴィラン』としか思えない悪役じみた風貌に反し、ヴィランとの戦闘で両脚を失う絶望に直面するもその逆境を特製の義足によって見事に克服してみせた「不屈の男」の異名で根強い支持を受け、現在は雄英高校で教鞭を取る教員の顔も併せ持つプロヒーロー。
ヒーロー活動を離れたオフの時は日常生活用の義足に交換し、眼鏡を着用。体の線は意外と細く、私服も髪型もさっぱりとまとめているが素顔は吊り上がった白目と歯を剥き出した口裂けの強面、つまりコスチュームのマスクとさほど変わらない。
- マスクと遜色無い素顔
一人称を「我」とし、発言に用いる言葉の端々を見る限り常闇踏陰に通じる中二病を彷彿とさせる一方、趣味にカラオケを挙げる上に授業中でもそれに関連する問題を唐突に出題する事もあるお茶目な一面を持つ。また、スピンオフ小説『雄英白書I』によると学生時代は遅刻癖があったらしく、
- 「我ノ身体ハ長ク寝具ノ中ニ留マル間ニ、時間ハ光ノ速サデ過ギテイッタ」=要は「寝坊した」
- 「絶望シテ学ビ舎ニ駆ケタガ、無情ノ鐘ガ鳴リ響キ、分身ヲ教室ニ出現サセタ」=要は「分身に代返させて遅刻をごまかした」
と振り返って当時の若気の至りを恥じている。
個性
ヒーローネームの由来でもあるエクトプラズム、即ち霊エネルギーを口から吐き出して自身の複製を実体化させる『分身』(イメージは『NARUTO』の『影分身の術』に近い)を持つ。
吐き出されるエクトプラズム自体は煙のような不定形物質であり、噴出対応範囲の許す限り遠近両用・広狭不問・硬軟自在・大小自由の能力性質を状況によって任意で使い分け、偵察に基づいた神出鬼没の白兵戦から閉鎖環境への救助活動まで幅広くこなす。現時点で一度に実体化出来る最大人数は概ね30人としているが、本人の談によると「カラオケで2~3曲歌った後は36人くらい出る」らしく、時にはそれらを一点集約・超巨大化させて広範囲捕縛術『強制収容 ジャイアントバイツ』を放つ。
しかし、恵まれた個性に驕らず磨き上げた蹴り主体の体術も使いこなし、より早く蹴るために強度と軽さを兼ね備え、より鋭く蹴るために敢えて足部を取り去り刺突性を追求した戦闘用義足から繰り出される千変万化の脚技は驚異的であり、圧倒的実力差こそあれ1年生屈指と目される常闇の汎用個性『黒影』(ダークシャドウ)の猛攻を脚技だけで凌いでみせた。