「大文字・・・貴様だけは許さない!」
スーツアクター:藤井祐伍
詳細
天ノ川学園高校に突然出現して破壊活動を行った一般ゾディアーツ。
フォーゼのロケットドリルキックで1度倒されるが、スイッチが排出されただけでスイッチャーは逃亡している。その後スコーピオン・ゾディアーツに落としたオリオンスイッチを渡されたスイッチャーが正体発覚後に再び変身、ラストワン状態のため素体は排出され完全体になる。
外見
身長224㎝、体重225㎏。
赤い体色でがっしりとした体格。胸部から脚部にかけてオリオン座の青いコアがある。
素体排出後は高層ビルをも打ち崩す威力を持つ巨大な棍棒レムノスと頑丈な大盾キオスを装備している(どちらもエーゲ海の島の名前)。
腹部の3つのコアとそこから両脚に伸びた2本のライン(そして赤い体)が、仮面ライダーオーズに似ている。前作(因みに外見がウヴァに酷似したピクシス・ゾディアーツという怪人も後に登場している)を打倒するという意味も込められているのだろうか?
…という説が一部のファンの間で語られていたが、放送終了後に発売された「仮面ライダーフォーゼ公式読本 FOURZE GRADUATION」におけるインタビューでデザイナーの麻宮騎亜氏自ら否定している(オリオン座をデザインすればどうしてもこうなる、という趣旨の発言も)。
そんなオーズとは「MOVIE大戦アルティメイタム」で実際に戦っている。
能力
分厚い壁を煎餅のように砕き、鉄パイプを飴のように曲げる凄まじい怪力で敵を薙ぎ倒し、身体のオリオン座から光弾を乱射できる。
またラストワン状態は体内のエネルギー量が著しく高い為、地上で倒すのは危険。
備考
劇中でも城島ユウキにオリオン・ゾディアーツと呼ばれている。
スコーピオン・ゾディアーツに落としたスイッチを届けられるなど助けられていたが、
ギリシャ神話ではオリオンはサソリに殺されたと言われている。スコーピオンとの絡みが多いのはこのせいなのだろう・・・・
オリオン座を構成する恒星の1つペテルギウスは超新星爆発の兆候が確認されており、現在は存在しない可能性が高いといわれている。宇宙で倒さなければいけないという設定もこれが元ネタと考えられる。
ちなみに仮面ライダーシリーズでは蜘蛛をモチーフにした怪人がよく登場しているが、ナスカの地上絵の蜘蛛がオリオン座を表しているという説があり、オリオン・ゾディアーツは間接的とはいえ、シリーズの伝統を受け継いでいる事になる。胸毛のような部分もよく見るとタランチュラに似た形状になっている事がわかるだろう。
関連タグ
大文字隼……このゾディア-ツの事件の原因。
正体と最期
ネタバレを含む為、閲覧には注意
「うるせぇ! ぶっ潰してやる! こいつもこの学校も全部な!」
その正体は天高の一般生徒で、大文字隼の取り巻きの1人・三浦俊也だった。
三浦はアメフト部所属だが、アメフトが下手では試合に勝てないという事で練習をさせて貰えず部室の掃除や大文字の鞄持ちなどの雑用ばかりをやらされており、大文字に対して強い恨みと憎悪を持っていた。
正体発覚後に大文字を試合に出場できないようにしようとするが、その大文字にはトラッシュ呼ばわりされ、更に退部を言い渡された怒りで変身してスタジアムで暴れた。
フォーゼとの再戦では武器で圧倒するが、フォーゼが乗るマシンマッシグラーのジェット噴射で武器を吹き飛ばされ、パワーダイザーとマッシグラーによって宇宙まで運ばれた後、ライダーロケットドリル宇宙キックを受けて爆散、スイッチもオフにされ消滅した。
三浦はその後意識を取り戻したが、身体への負担が大きかったのか入院生活を送っていた(第13話時点では退院)事が第8話の如月弦太朗の口から語られている。
第13-14話でスイッチを求める中毒に侵された三浦は再びスコーピオン・ゾディアーツの勧誘を受けるが、自らの意志で拒否する。その後は普通に学生生活を送っているようだ。
仮面ライダーシリーズの第1話に登場した怪人は、たいていそのエピソードで噛ませ犬的に倒されてしまう(2話目まで生きているのは、覚醒が不十分だったクウガのズ・グムン・バなど極少数)ため、ここまで優遇されたのは前例が無い。
後に別個体(三浦とは別人)がMOVIE大戦MEGAMAXに登場している他、仮面ライダーウィザードでは魔宝石の世界の怪人として登場。