「よーし、がんばるよー!」
CV:広橋涼
曖昧さ回避
- バンダイナムコゲームスのゲームソフトシリーズ→『テイルズオブシリーズ』
- その他のテイルズは「テイルズ」を参照のこと。
概要
キツネを擬人化したキャラクターで、本名はマイルス・パウアー。
初登場はメガドライブ用ソフトとして1992年に発売された『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』で、以後のソニックシリーズには『ソニック・ザ・ヘッジホッグ4 エピソードI』を除く全作品に登場し、また『テイルスアドベンチャー』『テイルスのスカイパトロール』といったスピンオフ作品もあるなど、今やソニックを語る上で、絶対に外す事の出来ない人気キャラクター。
初登場時は本物のキツネのように、鼻が長いデザインをしていた。
しっぽが2本ある事から英語で尻尾(Tail)の複数形を意味する「テイルス(Tails)」と呼ばれ、キャラクター紹介ではほぼ例外無く「マイルス”テイルス”パウアー」と表記される。たまにソニック達に倣って「テイルス・ザ・フォックス」と表記されたり、よく「テイルズ」と書かれるが誤記である。
名前の由来は「Miles Per Hour」で、Milesは「1時間に進むマイル数」、Per Hourは「時速」であり、テイルスが空を自在に飛んでいる(へリテイルであれメカに搭乗している時であれ)事が多いのは、地を音速で駆け抜けるソニックと対照的なイメージを出したかったからだという。
エミーやナックルズ、シャドウよりも早いデビューを飾っており、ソニックやDr.エッグマンを除けばメインキャラクターとして最も古い部類であり、クリームが登場するまでは、同シリーズ中最年少キャラクターであった(チャーミーはクリームよりも前に登場したが、当初の設定は16歳となっていた)。
発明が得意であり、その腕前はIQ300のDr.エッグマンに勝るとも劣らない程で、戦闘機から端末まで幅広く開発ができ、事実、ソニック陣営のメカは殆ど彼の手によって作られた物である事から、その才能を容易に想像する事が出来るだろう。
また、メカの操縦にも長けており、作中に登場する乗り物は彼が操縦することが多く(しかし無免許のようで、『ソニックX』では様々なライセンスを政府から用意された)、ソニックにとってかけがえの無い親友であると同時に、頼り甲斐のある相棒となった。
メカを作るもの同士、Dr.エッグマンとは何かと対立する機会が多いが、2人にはどこか通じるものがあるのか、2人で語り合ったり共闘することもある。
プロフィール
本名 | マイルス・パウアー |
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英名 | Miles Prower |
通称 | テイルス |
性別 | 男 |
種別 | キツネ |
年齢 | 8歳 |
身長 | 80cm |
体重 | 20kg |
好きなもの | ミントキャンディ、クリスマス |
嫌いなもの | カミナリ |
能力 | 2本のしっぽを回転させて飛ぶ事(通称:へリテイル) |
趣味 | 機械イジリ、発明 |
経歴
過去、しっぽが2本ある事を理由にイジメられていたが、ある日偶然出会ったソニックの走る姿に勇気付けられて以来彼に憧れて追い掛ける様になり、以後、持ち前のメカ開発能力を活かしてソニックの活躍をサポートするようになった(この辺りはアニメ『ソニックX』で詳細に映像化されている)。
「いつかはソニックに頼られるような存在になりたい」という夢を抱いているが、ソニックやその仲間たちはテイルスを十分頼りにしており、彼の願いは既に叶っているとも言える。
ゲームでは
一本気で冒険心あふれるソニックとは対照的に、温厚で割と内向的。とはいえ、危険な状況になって逃げだしたり諦めるといった情けない描写は無く、8歳とは思えないほどしっかりとした性格で、ソニックとナックルズが喧嘩した際にはその仲裁役になることが多い。
しかし 『ソニックライダーズ』でウェーブから素人みたいなセッティング(実際は口から出まかせで、ウェーブ自身も内心驚いていた)だと笑われた時には怒りの表情を見せたり、『ソニックロストワールド』ではエッグマンに対するメカニックのプライドもあり反抗的な態度を見せるなど、得意分野に対しては少し感情的になりやすい。
また『ロストワールド』ではソニックがエッグマンを頼ろうとした事でやきもちを焼いてしまい、メカニックのプライドも相まって、ついソニックにキツく当たってしまったこともあったが、敵に捕まって改造・洗脳されそうになった時も冷静に対処し、尻尾とその場に置いてあったゾモンのサンドイッチのピンをうまく使いコンピュータのパネルを操作しプログラムを書き換え、さらに改造されたふりをして敵を欺くという、策士的な一面も見せている。
アニメ『ソニックX』
1期ではソニック達と同様に人間世界へと迷い込んでしまい、ソニックと再会してからはクリスの祖父であるチャックの工房に居候しており、チャックとはお互いに発明マニアなだけあってすぐに意気投合し、年の離れた友人として、共に発明品の開発やXトルネードの製作を行った。
『アドベンチャー』編ではステーションスクエアにあったエッグマンのミサイルを無事解体したことで、街を救った英雄として扱われるようになっている。
ゲームではソニックやナックルズとは対照的に女性関係には疎いキャラクターとなっているが、第2期ではコスモというアニメオリジナルキャラクターに好意を寄せ、彼女を必死で守ろうとし、時には力量の差が離れすぎているシャドウにも立ち向かう勇敢な姿が描写されている。
二人の恋路の結末は涙腺崩壊モノなので、興味があれば是非ご覧いただきたい。
アニメ『ソニックトゥーン』
ゲーム本編と同様に普段は落ち着いているが、専門用語を多用したりタイムトラベルを真っ向から否定するなど、ゲームと比べると少し頭でっかちな印象になっている。
また寝ているナックルズの手にホイップクリームを乗せるイタズラをするソニックを窘めるエミーに対して「悪ふざけ楽しいもん」と答え、ソニック達と一緒に遊んだり、観たいバラエティテレビ番組があるからとソニックにテレビを観せてもらうようお願いしたり、ゾーイというキツネの女の子に恋心を抱き、仲間たちのアドバイスを鵜呑みにして初々しい恋愛模様を繰り広げるなど、年相応に子供らしい一面も描かれていた。
邪悪なクッキーを食べてしまい「ホーホッホッホッホ!」と高笑いし、メイバーガーのオマケのペンをもらって大喜びし、苦手な雷にビックリしてソニックにお姫様だっこをされる姿は必見。
代表的なメカ
トルネード
赤色の複葉飛行機。
トルネードは元々ソニックの所有機であったが、操縦するのが殆どテイルスである為に、何時しか彼の所有機となっており、近年の作品ではこちらのトルネードの出番が多い。
『ソニックワールドアドベンチャー』では、トルネードのカラーリングでありながら、トルネード2(後述)のジェット推進機モードが組み込まれている。
『ソニックトゥーン』でもテイルスが操縦する黄色の飛行機が登場しているが、ゲーム版『ファイアー&アイス』ではトルネード号とされている(アニメ版では言及はなく、飛行機と呼ばれているだけ)。
アニメ版では数ある発明品よりも愛情深く接しているようで、ナックルズに「飛行機を愛しているんだろ」と茶化された時も「そうだよ?」と即答するほどで、その接し方は魔改造だけでは飽き足らず、マッサージをしたり一緒にデート(?)したり、挙げ句の果てには一緒にキャッチボールをしているというもので、さすがのソニックもドン引きしていた。
トルネード2・サイクロン・ハイパートルネード
ジェット推進機モードやカオスエメラルドを動力にするなど、テイルスによって改造された青色の複葉飛行機。
『ソニックアドベンチャー2』ではさらに改造され、二足歩行に変形する「サイクロン」が登場し、歩行可能になった部分のみならず、マルチロック機能のエネルギー弾、追加装備によるホバーブースト、対戦で活躍するマルチミサイルやパワーレーザーと、もはや魔改造レベルの性能を持つ。
元々ソニックの飛行機であるため、『ソニックジェネレーションズ』のエンディングでクラシックテイルスにサイクロンへ改造した事を怒られるシーンがある。
「ハイパートルネード」は『ソニックX』でのみ登場し、トルネード2をチャックがテイルスとの友情の証として改造しており、Xトルネード(後述)のような意匠に変形し、圧倒的な火力と機動力を誇る。どこをどうやって変形したらそんな形になるのかはツッコんだら負け。
Xトルネード・Xサイクロン
『ソニックX』にて、トルネード2では活動範囲の限界があると悩んだテイルスが、チャックの提案で彼の工房で眠っていた大型の戦闘機を共同で大改造したもの。
トルネード2のように二足歩行形態「Xサイクロン」に変形したり、脚の代わりに腕に変形する「バトルスーツモード」も搭載し、最大四人+ソニックで乗る事が可能なため、あらゆる面でトルネード2より利便性が向上した(テイルス曰く)万能飛行機だが、あくまでも「飛行機として」なので、細かいところまでは万能ではない。
2期ではソニックの世界で作り直した2代目Xトルネードが登場し、カラーリングが異なっている。
余談
声優について
声優の変更がかなり多いキャラクターであり、OVAでは椎名へきるが担当し、『ソニックアドベンチャー』『ソニックアドベンチャー2』等ドリームキャスト時代ではいずれも子役が演じており、舌足らずで棒読み気味ではあるものの子どもらしさを強調させていたが、アニメ『ソニックX』(ゲームでは『ソニックバトル』)以降は広橋涼で固定されている。
なおソニックジェネレーションズではその伝統を引き継ぎ、再び子役(CV:吉永拓斗)がクラシックテイルスを担当している。
性別について
その中性的な容姿故か、主にソニックシリーズ初心者から女性と間違われる事がしばしばある。
割りと制作側も気にしているのか、『スマブラ3DS/WiiU』の彼のフィギュア説明文にて、「そう、彼は女ではなく男」としっかり書かれている。
スーパー化
ソニックシリーズのスーパー化と言えば「スーパーソニック」や「スーパーシャドウ」が有名だが、実は彼もメガドライブの『ソニック・ザ・ヘッジホッグ3&ナックルズ』にて、一度だけスーパー化したことがある。
ただし変身するためにはカオスエメラルドを全て集めた後、各ステージのどこかにある巨大リングをくぐって「ヒドゥンパレス」というステージにワープし、カオスエメラルドを全て「ハイパーエメラルド」に変える必要がある。
生物学的観点からのソニックとテイルスの関係
上述の通り、ソニックとテイルスはお互いに信頼する唯一無二の親友同士だが、現実世界ではキツネはハリネズミの天敵の一つとなっている。
また、ラトヴィア出身の政治哲学者アイザイア・バーリンは自身の著書『ハリネズミと狐』にて、「ハリネズミは一つの大きな考えを持つが、キツネは多種多様な考えをもつ」と綴っており、偶然か意図的かは不明だが、二人の劇中の行動や性格に当てはまっている部分がある。
関連イラスト
関連タグ
クロノア:所謂「ケモノキャラ」の代表格として彼と一緒に挙げられる事が多い。ただし公式で共演したことは一度も無い。