『うるさいよ。モモタロスは黙っててよ(キッパリ)』
CV:鈴村健一
概要
ウラタロスと殆ど同じタイミング(厳密にはリュウタロスの方が僅かに先)で良太郎に憑依した、紫色のイマジン。
当初は深層意識に潜伏したため、誰もその存在に気づかなかったが、良太郎が催眠治療を受けたことをきっかけに行動を開始した。
姿は良太郎が持つドラゴンのイメージが具現化されたもの。本来は「龍の子太郎」のイメージのようだが、龍の子太郎は松谷みよ子女史の創作童話である以上「電王」放送時には著作権が存続していたため、そのことはボカされている(イマジンあにめではピー音まで入っていた)。
デンライナーに姿を現した後に他の3体に倣い、自らリュウタロスと名乗る。
武器は紫の大型銃・リュウボルバー。必殺技は「ワイルドショット」で、『クライマックス刑事』の冒頭ではフルチャージで放ちピンクラビットイマジンを粉砕してみせた(雑魚のレオソルジャーを除けば、電王への変身無しの素のイマジンのまま敵イマジンを粉砕したのはこれが最初で最後)。
一人称は「僕」。
口調は無邪気、性格は我が侭で気分屋、動物好きで甘えん坊である等、非常に子供っぽい。
行動も強引且つ一方的で、相手に「~するけど、いいよね?」と許可を求めるが、決め台詞でもある「答えは聞いてない!(聞かないけど)」と言い放ち即行動に移す。
初期は無邪気さゆえの残酷さを持ち、強い憑依力もあって味方イマジンの中では一番手のつけられない暴走ぶりであった(一般人相手に発砲したこともある)。
仲間のイマジン達を、「カメちゃん」(ウラタロス)、「クマちゃん」(キンタロス)、「おデブちゃん」(デネブ)、「鳥さん」(ジーク)、「青いクマちゃん」(テディ)と呼ぶ。
例外的にモモタロスは動物がモチーフではない為呼び捨て。
ダンスが好きで、しばしばヘッドホンで音楽を聞きながら踊っている。
人間に軽い暗示をかけて精神を支配する能力を持ち、良太郎に憑依した時はこの力で周囲の人間をバックダンサーにして踊る。
また憑依力が強く、リュウタロスが憑依している状態ではジーク以外のイマジンは簡単に憑依できず、良太郎自身の意識もある程度制限がかかる。
そもそもは良太郎の殺害目的でカイが送り込んだ刺客であり、深層意識に潜伏していたのはこのため。リュウタロス自身は、良太郎を殺した後は時の列車の車掌になるつもりだった。
しかし良太郎の姉・愛理を良太郎を通じて見ているうちに「お姉ちゃん」と呼び慕うようになり、「愛理が悲しむから」という理由で協力姿勢を見せるようになる。
最初は暴走や身勝手さが目立ったが、話が進むにつれ精神的に成長し、カイに手駒として消されかけた一件にて良太郎に自分の行為を謝罪し、カイと完全に決別した。
最終的にはイマジン内でもトップクラスの成長を見せ、『さらば電王』では荷車に轢かれかけた一般人の子供を庇ったりもしている。(上述の一般人に発砲した件を考えると感慨深いものがある)
しかし怖さが抜けて丸くなった反動か、精神年齢や言動の方は逆に幼児化していった(例えるなら前半は少年、後半は幼稚園児)。良太郎や仲間イマジン達にもよく懐いている。
愛理の事になると周りが見えなくなり、侑斗のことも当初敵視していたが、事情を知ったこともあり話を通じて和解した。
お絵描きも好きで、よくデンライナーの中で描いている。上手くはないが資料無しでゼロノスをSDキャラ風に描いたりと観察眼は鋭く、後のデンカメンソード考案に繋がった。
また、デンライナーのイマジンの中では唯一仮面ライダーNEW電王の武器に変形をしていない。
余談
物語当初の方向性は所謂「引きこもりの少年」に近く、出番も少ない予定だったらしい。
デザインを手掛けた韮沢靖のイメージは長身かつリーダー格だったそうで、車掌を思わせる白い手袋も意図したものではなかったとのこと。
パロディ
『劇場版仮面ライダーキバ魔界城の王』では、紅渡が高校のクラブに体験入部をするシーンでサッカー部のキーパーが「止めるけどいいよね?答えは聞いてない!」というシーンがある。
仮面ライダーディケイドではアタックライド「コタエハキイテナイ!」があるが、フォームチェンジしてちょっとダンスを踊ったあとに「答えは聞いてない!」と士のなんとなくやる気のない声で言うだけという、単純に言うとこれのどこがアタックライドなんだ?と聞きたくなるカードである。
ちなみにこのあとはキンタロスの「ナケルデ」とウラタロスの「ボクニツラレテミル?」があった。
ここで言う事ではないよね?
答えは聞いてない!
アニメ『銀魂』では沖田総悟が神楽に対し「倒しちまってもいいですかィ、答えは聞いてやせんけど!」の台詞を吐いている。しかもその時は目が紫色に輝いているというおまけつき。
関連イラスト
仮面ライダー電王ガンフォーム
憑依体
関連タグ
仮面ライダー電王 電王 ガンフォーム クライマックスフォーム