ご評価いただけて嬉しいですわ。
――つまり、それだけエーデルフェルトの家系を恐れながら、私たちが果実を口にするのをどなたも止められなかったということですもの。
プロフィール
概要
フィンランドの魔術の名門、エーデルフェルト家のお嬢様で現当主。通称ルヴィア。
「地上で最も優美なハイエナ」と評される一族のあり方に相応しい、優雅さと強かさを兼ね備えた少女。
同族嫌悪っぷりから、ロンドン編を始めとする各作品では遠坂凛のライバルとして競いを繰り返している(魔術的にも恋敵としても)。
ルネサンス期から続くエーデルフェルト家は、他の魔術師が争っているところに介入して両成敗し、争いの元になった貴重な資源や霊地を自分らが頂戴するという海賊じみた家で、先述された異名もココからくる。
また、当主は代々双子という特徴があり、大人しい性質の妹がいるらしい。
元々は『Fate/stay night』の後日談で言及されるだけの人物だったが、『Fate/hollow atarxia』で正式登場。ロンドンでの回想シーンや電話越し(ただし並行世界の)に登場するなど、直接ではないが出番を得る。
『Fate/unlimited codes』では隠しキャラクターとして出演。その後は『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』でレギュラーキャラに抜擢。
そしてついに『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』にてシリアスデビューを果たす。長かった・・・。
人物
青いドレスを優雅に身にまとい、見事な縦ロールの金髪をなびかせる少女。「天工が魂を注ぎ込んだとしか思えぬ美貌」「オーラや聖霊といってもよい、常人には得難い美質」とまで形容され、その鮮烈なあり方は人の目を強く引きつける。
誇り高く優雅で気品に溢れ、容姿端麗、成績優秀と非の打ちどころのないお嬢様。……という姿は表向き。実は負けず嫌いで攻撃的な本性を隠し持っている。
要するに西洋版の遠坂凛そのものであり、彼女とは同族嫌悪でいがみ合う仲となる。魔術の学び舎であるロンドンの「時計塔」では彼女と凛の乱闘による被害が絶えない。
先祖が冬木の第三次聖杯戦争(『Fate/Zero』のさらに一つ前)において仲間割れによる自滅という極めてしょうもない理由で敗北しており、その際に片方が死亡し帰国したもう片方の逆恨みの影響で日本と遠坂家に対して大変な敵愾心を持っている。
その時先祖が拠点として購入しそのまま放棄された通称「双子館」は未だ冬木市に残っており、「約束の四日間」ではバゼットの拠点として使用される。
『hollow ataraxia』における並行世界の一つでは、彼女が衛宮士郎を執事として雇用している未来があり士郎を「シェロ」と呼ぶようになるらしい。この場合凛とは恋敵という関係が加わりさらに険悪なことになる。
基本的には一般常識よりも魔術を優先する「魔術師らしい魔術師」なのだが、彼女の場合気に食わない相手の排除に暗殺などの汚れ手段は決して使わず、決闘による決着や、社会的に失墜させるといった、ある意味では正々堂々と言って良い手段を好む。
「地上のどこでも通用する正攻法」を用いる清廉なあり方を持っているため、「魔術師として正しすぎるがゆえに魔術師らしくない」とも言われている。
能力
その能力は名立たる魔術師や魔術使いに引けをとらず、数々の有力な魔術師を輩出してきたエルメロイⅡ世をして「純粋に才能を問うのなら、自分が見て来た中で間違いなく五指に入る」と言わしめる、掛け値なしの天才。
凛同様彼女もガンドと宝石魔術を得意とする。属性は「地」。
ただし言峰によって金銭事情を厳しくさせられた凛と違い、彼女には供給源を含めた潤沢な資金があるため、宝石の調達に困ることはない。
厳密に言えば原典の宝石魔術とは異なり「魔力そのものの流動に宝石という媒体を使った、特殊なルーン魔術」。そのため原初のルーンとも違った独自のアレンジが加えられており、詠唱にも英語を使用する。
また彼女の家系もキシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグを大師父としている。
物理攻撃面においては、凛の八極拳に対するプロレスの使い手で、護身術や嗜むというレベルを超えている肉体派。得意技はバックドロップで、「淑女のフォークリフト」の二つ名を持つ。
戦いの度に破れるともったいないので、彼女が着ているドレスの袖は着脱可能になっている。彼女に投げられた者は「星が見えたスター・・・」と呟き倒れるのがお約束だったり。
他作品での活躍
プリズマ☆イリヤ
凛と共にクラスカード回収任務を受けた時計塔の魔術師。他の作品よりもやや大人げなく、作者自身も「だいぶ本来の姿とは遠い優雅さ七割引」と評している。
凛同様に私闘に魔法少女の力を用いたせいでカレイドステッキのマジカルサファイアから見放され、魔法少女カレイドサファイアとしての力を失ってしまう。
ルヴィアの元を訪れた謎の少女「美遊」の願いに応え、メイドとしての仕事、義妹としての社会的立場、そしてカレイドサファイアの力を彼女に与え、その代わりにクラスカード回収任務に協力させている。
『ツヴァイ!』では凛共々「少しは協調性を学べ」とお叱りを喰らったことから穂群原学園へと編入し、士郎を巡って凛と度々喧嘩している。また、宝石の調達資金が尽きた凛をメイドとして雇い、なにかにつけてイジリ倒している。
途方もない財力を持っており、住まいである豪邸を即座に建築させ、美遊やクロの戸籍情報を偽造したりしている。
ロード・エルメロイⅡ世の事件簿
アッシュボーンの遺産を求め、「剥離城アドラ」に第二従僕クラウンと共に参加。初めはエルメロイⅡ達と敵対していた。彼の魔術師としての在り方に嫌悪を覚えるものの、その指導力を認め最後は指南役に任命。
他作品のコメディタッチな面はなりを潜め、「魔術師」としての冷徹かつ毅然とした姿を披露するが、彼女特有の堂々とした正道ぶりは健在。
それまでの姿との余りのギャップは負方向のご都合主義者に「お笑いタレント路線のアイドルが演技派女優に転身して成功するようなもの」と例えさせたほど。
Fate/Grand Order
2018年の夏イベントに、彼女が描かれた限定概念礼装」が登場した事から、FGOにも何らかの形で登場するのではないかと一部のプレイヤーから期待を寄せられていた。
そして翌年4月、『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』とのコラボイベント「レディ・ライネスの事件簿」のシナリオ中に疑似サーヴァントとして正式登場を果たした。
詳しくはアストライア(Fate)を参照。
人間関係
魔術の才能も考え方も似通っており、好きな異性のタイプも似ている、同族嫌悪のライバル。
『プリズマ☆イリヤ』第2部では彼女をメイドとしてこき使うが、その都度逆襲されている。
アニメUBWのエピソードでは、レスリングじみた競技で戦っていた。
ほぼ裏設定ではあるが、これまた別の平行世界において運よくエーデルフェルト家へと養子に出された彼女の義姉となる。
その後、やりたい放題で自分色に染めたらしく、桜も高笑いとレスリングが得意なお嬢様に育ってしまったとのこと。
平行世界の一つにおいて「シェロ」と呼び信頼するようになる。
アニメUBWのエピソードでは、お互いに道に迷っていたところで彼に一目ぼれ(日本人の中で例外として心を許せる人物)したことが判明。更に同じアパートの住人で、執事のアルバイトをしていることも判明(ちなみに士郎は彼女をさんづけしている)。
『プリズマ☆イリヤ』においてルヴィアの元を訪れた謎の少女。ルヴィアが保護してメイド兼義妹にしている。
剥離城にて初めて顔を合わせ、彼に部屋を間違えられラッキースケベの被害者に。その後認識を改め、時計塔での指南役(教師)に任命する。
『プリズマ☆イリヤ』の世界線では違う出会い方となった様で、凛と起こした数々の大騒動で共々お叱りを食らう。
時計塔での先輩。彼から「ちゃん」付けで呼ばれてるが軽いノリの態度を含め余り快く思ってない。
関連画像
関連タグ
Fate/staynight Fate/hollowataraxia プリズマ☆イリヤ ロード・エルメロイⅡ世の事件簿
アディリシア・レン・メイザース…三田誠の作品、レンタルマギカの登場人物。性格、外見など共通点が多い。後に三田自身が、「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」でルヴィアを描く事になった。