基礎データ
進化
コアルヒー(Lv.35)→スワンナ
概要
主に「座るな」或いは「座りなさい」という意味であり、文字にすると判別は困難だが、イントネーションで判断するべきである。また白鳥ポケモンを指す事も多い。
名前の由来はスワン+ナ(イタリア語の女性名詞につく語尾)と思われる。上手い説明ができなくてすまんな。要するにニドリーナのナ、プリマドンナのナである。
雌しか存在しなさそうな名前だが、普通に雄は存在する、出現確率も雌雄同じである。
白鳥がチュチュを着たようなデザインである。
ひこう/こおりではなく、ひこう/みずでちょっとガッカリした人も多いかも知れない。
アヒルが童話の通り進化して白鳥になった。
優しいイメージの白鳥であるが「ブレイブバード」を使える。一見似合わないように感じるが、白鳥はとても重く羽ばたきで人の腕を折る力を持ち、研究者が白鳥に襲われて殺されたという事例も存在するため問題ない。
一見優雅に見える白鳥も、水面下では努力しているのである。
BWでは進化レベルは遅いがホドモエの跳ね橋で捕獲時点ですでに「つばめがえし」や「バブルこうせん」といったタイプ一致の強力な技を使えるため即戦力になりやすく、そこまで進化に苦労しない。さすがにすぐにヤーコンはきついが(弱点の岩技も使ってくる上耐久が低いため)。
進化後も秘伝マシンで強力なタイプ一致「なみのり」で補強できたり「ブレイブバード」も50手前で覚えられるため、旅パで使う分には非常に有能である。ケンホロウ超涙目。
生態
水辺に生息。夜明けと共に踊り始める習性があり、真ん中で踊るのはリーダーの特権と言われている。
優雅な見た目に反して、強靭な身体を持ち、首をしならせての連続クチバシ攻撃や、数千キロ羽ばたき続ける力強い翼を持つ。なるほど「ぼうふう」を使えるのも納得である。
ただし、踊る、数千キロ飛ぶなどの特性はどちらかといえば鶴の生態である。白鳥がダンスをするという話は白鳥の湖の影響によるものである。(もっといえば、白鳥の湖に登場する白鳥は鶴のイメージを付加されて出来上がったものとされている。)
ゲームでの性能
コアルヒーがレベル35で進化する。
ギャラドス、マンタイン、ペリッパーに次ぐみず・ひこうタイプ。
ステータスは攻撃面と素早さが伸びる。ぶっちゃけペリッパーよりも余程キャモメの進化形っぽいステータスである。
ひこうは「ブレイブバード」「ぼうふう」と物理特殊共に溜めなしの最高打点技を覚えられるが、みず技の方はこの複合では唯一「ハイドロポンプ」を覚えられない。物理に至っては「たきのぼり」を覚えられず「ダイビング」しかない。一応他のみずタイプの例に漏れずこおり技の「れいとうビーム」も覚えられる。
補助の方も「アクアリング」や「はねやすめ」に「フェザーダンス」といった優秀な技を覚えられる。
しかしこのポケモンの最大の欠点は種族値の貧弱さである。
攻撃面と素早さが伸びるとは言ったものの攻撃と特攻の数値はわずか87、素早さも鳥ポケモンにしては遅い98とギリギリ100族を抜けない残念な数値になっている。耐久面も見た目に漏れずHP75防御・特防共に63しかなく、何と100を超えた能力が一つもない。
これだけ技が恵まれていながら、種族値の配分が極端なポケモンが多いと言われているイッシュポケでありながら「初代か!」と突っ込みたくなるような数字である。シナリオクリア後にこいつの種族値を見て唖然としたプレイヤーは多いのではないだろうか。
また耐性こそほのお・かくとう半減、弱点もでんきこそ4倍弱点なものの2倍弱点はいわのみと優秀だが、上述した通り耐久面は非常に脆く弱点でなくとも等倍のタイプ一致技を食らえばあっさり沈みかねない。自慢の補助技も微妙な素早さのせいで積む前にやられる。
シナリオでは活躍できる一方実戦でのこの落差は半端ない……
特性もそもそも命中率を下げられる機会が少ないため生かせる機会のない「するどいめ」に元々耐久がないため防御が下がらないところで何の恩恵もない「はとむね」と両方死んでいる。
たまたま雨だった時に状態異常が回復すればいいかな程度で採用される隠れ特性の「うるおいボディ」が最も有用だったという皮肉な有様である。
しかし第六世代からは「するどいめ」に相手の「かげぶんしん」や「ちいさくなる」などの回避率上昇を無視できるという効果が追加されたため、現在はこちらの採用率が最も高い。一方「うるおいボディ」は天候弱体化が向かい風のため価値は下落した。
そして第七世代、ただでさえ他との差別化に苦しんできたスワンナにペリッパーの「あめふらし」獲得という無情なる現実が突き付けられた。
ただし、USUMでは「アクアジェット」と「アクアブレイク」を習得できたのは小さくない(ペリッパーも「アクアブレイク」を習得したが)。