「ホシィーーーーッ!」
概要
クレオンがある事で悲しみに浸る女性・須藤千佳より生み出した、幻獣「百々目鬼」の伝説を司り、その風貌を得たマイナソー。
人型になったアンモナイトの様な身体にヤドカリを思わせる両手の鋏を持つが、その身体全体に幾つもの目が散りばめられたグロテスクな姿を持つ。顔に当たる部位には大きな一つ目と、先端に目の付いた5対の人間の指が一つ目の睫毛の如く置かれている。
「ホシイー!」と鳴きながら、顔の一つ目から放つ青い光線を浴びた人物より優しさを奪う能力を有する。優しさを奪われた人は好戦的な性格に変貌、お互いに争い合ったり仲間を巻き込みながら容赦無く戦う等の暴走を起こしてしまう。
戦闘では身体中の目で敵の動きを見切ってかわしながら立ち回る為、死角を突く事が難しい難敵。攻撃用の光線を撃ったり目からエネルギー弾を放っての爆撃も出来る等、攻撃手段も豊富。
複数の目を持つ分強い光には滅法弱く、光を使っての目晦ましで動きを止められるが、完全に動きを止めるには光が届かない背後等にも光を当てる工夫が必要となる。
宿主は「優しさが欲しい」と言う願望を泣く程思い詰めてマイナス感情を持ったらしく、そこをクレオンに利用された。鳴き声と優しさを奪う能力はこれに由来すると思われる。
活躍
既にクレオンが千佳より誕生させており、彼に引き連れられて街中の人間から優しさを奪っていた途中でリュウソウグリーン・リュウソウブラックと交戦。
ブラックのマブシソウルを使った目晦ましで動きが止まった所でグリーンから背後を突かれるが、後頭部の目でそれを察知し対抗。直後に駆け付けた他のリュウソウジャーもクレオンが呼び出したドルン兵と共に迎え撃っていると、新たなリュウソウ族・ナダがリュウソウジャーに加勢して自身に向かって来る。
それを振り飛ばし、優しさを奪おうと光線を放つが、交戦はナダを咄嗟に庇ったリュウソウレッドに直撃。…すると優しさの消えたレッド=コウは幼い頃からの気性であった凶暴性を剥き出しにし、メラメラソウル強竜装しての炎の斬撃でリュウソウゴールド諸共マイナソーを攻撃する、止めに入ったグリーンを突き飛ばしながら容赦無い追撃を加える等して暴走。
この状況へ不利を感じたクレオンは身体を液状化、それで包んだマイナソーと共に撤退する。
その後、クレオンやワイズルーと共に宿主を直接苦しめる事で早く成長しようとするが、既に宿主へ見当を付けていたカナロが千佳に張り付いており、彼が呼び付けたコウ以外のリュウソウジャーと交戦。だが今回はドルイドン族側が優勢で、マイナソーの爆撃で怯んだリュウソウジャーへワイズルーが刃の雨を浴びせて追撃、行動不能に追い込む。
しかし直前、ナダの諭しで『優しさは持っている物では無く、大切な人を思う事で生まれる』と言うマスターレッドの言葉を思い出したコウ/レッドが参戦。彼がカガヤキソウル強竜装の力で仲間を回復させた事で戦闘は仕切り直しに。
乱戦の中、今度はリュウソウブルーから目晦ましを仕掛けられるが、同時にブラックがミガキソウルで周辺の壁を鏡化。これで激しい光を全方向より浴びて視界を奪われた所をリュウソウジャー全員から追撃され、6人から止めのディーノスラッシュを放たれる寸前に追い込まれる。
だが直後、ガイソーグが現れてリュウソウジャーを妨害、一方的に叩きのめし去って行ったので、その隙にクレオンに連れられ撤退した。
余談
モチーフの百々目鬼は幻獣と言うよりも妖怪の類。ただしこの妖怪をモチーフとした戦隊怪人は今回が初。似た妖怪である目目連ならば前例があり、モクモクレン・チノマナコ・妖怪モクモクレンが該当する。
関連タグ
デーボ・タンゴセック:恐竜スーパー戦隊第3作目『獣電戦隊キョウリュウジャー』の怪人で、こちらも同じく人間を好戦的な性格に変えてしまう。
ドーラアルゴス:恐竜スーパー戦隊第1作目『恐竜戦隊ジュウレンジャー』の怪人。同じく全身の目を駆使した高い回避能力を有する。
ヒエラヒエラ:『星獣戦隊ギンガマン』の怪人。同じく人間から優しさを奪うが、こちらは冷淡な性格に変貌する。
イカーゲン:『宇宙戦隊キュウレンジャー』に登場した幹部怪人で、同じく身体中にある複数の目で相手の動きを見極める能力を持つが、多重分身したレッドの一斉攻撃で目の殆どを潰されて能力を破られた。魚介類(イカ)がモチーフなのも共通している。