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ドラキュラの編集履歴

2019-11-10 10:06:02 バージョン

ドラキュラ

どらきゅら

ドラキュラとは、ブラム・ストーカーの恐怖小説『ドラキュラ』に登場する男性吸血鬼。

概要

ドラキュラとは、ブラム・ストーカーの恐怖小説タイトルおよび『ドラキュラ』に登場する男性吸血鬼。転じて、吸血鬼一般を表す言葉としても使用されてしまうこともあった。


ドラキュラのモデルは15世紀のルーマニア、トランシルヴァニア地方の領主・ワラキア公ヴラド3世とされている


【歴史】ヴラド・ツェペシュ【人物】


が、実際のところ使われているのはドラキュラというヴラドのニックネームと、出身地が現在のルーマニアという点だけである。


語意

ドラキュラとは現地の言葉で竜の息子という意味である。ヴラド・ツェペシュの父ヴラド2世は竜騎兵で、ドラクルの異名があった。現地の言葉でドラゴンの意味で、その息子がドラキュラというわけである。日本語だと小竜公、あるいは竜子公とでもなろうか。


しかしキリスト教圏では、ドラゴンは「魔王サタンの象徴」でもあり、そこから「悪魔公」という曲解された通名も意味するようになった。

また後世、ヴラド公の顔は「カトリック美術における悪人顔の典型」として汎用されてもいる。

詳しくはヴラド・ツェペシュのページを参照してほしい。


小説としてのドラキュラ

イギリスアイルランドの小説家であるブラム・ストーカーが執筆したゴシック恐怖小説


ルーマニアからイギリスへ渡ろうと企むドラキュラ伯爵と、伯爵の正体を知り倒そうとする人間側の戦いが書き込まれている。リアルタイムに出来事が起こるのではなく、日記や録音された音声などによって話が進められていくのが特徴。


現在では『フランケンシュタイン』と共にゴシックホラーの代表作となっている。

ワルプルギスの夜から始まるNTRしたりNTRされたりするこの勧善懲悪物語は1897年に刊行。各国の翻訳版はともかくとして舞台や映画で一人歩きし、いわゆる二次創作(本来の言い方だと二次著作物)が100年以上さまざまな国で作られ続けているモンスターコンテンツとなった。


『ドラキュラ』は着実に売れたものの出版当時大ベストセラーと言うには程遠く、『ドラキュラ』以降の作品は泣かず飛ばずのままブラム・ストーカーは1912年、失意のうちにこの世を去る。


主要登場人物

ドラキュラ伯爵

後述。あえて追記するなら彼が紳士であるイメージは二次設定である。


ジョナサン・ハーカー

若くハンサムヒロインに対し性的に抑制しており、同じ女性を巡って悪役と対立する事務弁護士。翻訳などによっては伯爵は最初彼を狙っていたかのような描写がある場合もある。

マシュー・バンソン曰く「典型的なゴシック小説主人公に不可欠な要素をすべて満たしている」


ウィルヘルミナ(ミナ)・ハーカー

ジョナサンの婚約者、後の。結婚する前はミナ・マリー。

物語において「善」の象徴である知的な女性で、吸血鬼に我が身を狙われても毅然と立ち向かう。


エイブラハム・ヴァン・ヘルシング

セワードの師で「奇病」の専門家。

アムステルダムの医学・哲学・文学博士。

努力家で極めて同情的、幸運と決断力に恵まれている。


ルーシー・ウェステンラ

ミナの幼馴染

秘めていたビッチ根性は伯爵との出会いにより噴出することとなる。


ジャック・セワード

ルーシーに求婚していたトリオ、その1。

精神病院医。ルーシーの死後も伯爵討伐に力を尽くす。


アーサー・ホルムウッド

ルーシーに求婚していたトリオ、その2。

ゴダルミング卿。映画になると大抵出番がない。


キンシー・モリス

ルーシーに求婚していたトリオ、その3。

アメリカ人。映画になると大抵出番(ry


レンフィールド

ドクター・セワードの精神病院の患者。

虫や小動物を殺して食べる性癖の持ち主。

伯爵との心霊的つながりを見せ、伯爵の動向を知る手がかりとなる。


最初の舞台化

ドラキュラは刊行とほぼ同時に作者自身がプロデュースした舞台がライシアム劇場で5幕47場にわたる長時間芝居として公演されている。

が、長すぎるため友人にすごいオナニーと酷評された。


原作小説最初の映画化はパクリ

第一次世界大戦後のドイツ映画界では怪奇幻想(すなわちゴシックホラー)映画の傑作が数多く生まれ、1922年にプラナ・フィルム社が製作したノスフェラトゥもそのひとつである。

残念なことにその映画のストーリーはドラキュラを大幅に脚色した盗作といえる内容あった。

ついでに言うと映画監督のF・W・ムルナウはドラキュラの著作権まで主張したこともあった。


二次設定を運命づけた『公認』舞台化

サンタクロース並みに外見が勘違いされているとよく言われるドラキュラ伯爵であるが、その犯人が映画であるというのも勘違いで、赤裏打ちの黒マントを纏っている印象の発端は劇作家(で演出家で役者)のハミルトン・ディーンによる舞台公演である。


ブラム・ストーカー夫人、フローレンス・ストーカーはノスフェラトゥをめぐってプラナ・フィルムに対する訴訟の渦中にあって貧乏だった。

ドイツのハゲ改変映画に比べて夜会服と観劇用マントに身を包んだ礼儀正しい伯爵という提案を、ドラキュラの貴族という出自から新しい側面を加えられたということで夫人は好意的に受け入れた。


1924年、ダービーのグランド劇場からウィンブルドンへ巡業。評判は良く、ロンドン公演の申し込みを受ける。


1927年ロンドン公演で初めて高く立ったマントの衿が演出として加えられた。

観客に背を向けて立っているときに衿で俳優の顔を隠し、マントから抜けでて舞台の奈落から降りれば観客の目の前で効果的に「消える」ことができる。

はっきりとした演出上の意味があったこの外見的特徴は映画にも受け継がれていく。


化け物への成長

劇の評価は役者のオンドゥル語などのせいでロンドンの評論家からの評価はすこぶる低かったが客足が鈍ることはなかった。

ロンドン・イブニング・ニュース誌は「ウェストエンドでは何千ポンドもかけた煌びやかな劇が一週間も経たぬうちに力尽きて消えるというのに『ドラキュラ』は毎夜生き血をむさぼり続けていく…」と記している


リトル劇場からヨーク公劇場に移らなくてはならなくなったころ、ハミルトン・ディーンは「地方巡業に戻りたい」と言い出した。もともと彼はドーム公演やコミケより地方の小さなライブハウスや同人誌即売会でファンと密着したいタイプであった。


だがディーン一座の後援者はディーンの知らないうちにディーンの意向とは関係なくどんどん公演を続けるということでストーカー夫人と密約を交わしたのである。


紆余曲折ありドラキュラはイギリス演劇界で一つの現象となり、アメリカの伝説的出版業者ホーレイス・リヴライトの目にとまる。


アメリカ興行権をフローレンス・ストーカーから得たリヴライトは、脚本家のジョン・ボルダーストンアメリカ観客向けに脚本を手直しさせる。さらにドラキュラ役にベラ・ルゴシを見出す。ブロードウェイも地方巡業も大成功して、ついに『ドラキュラ』はユニヴァーサルが権利を獲得して映画化が決定した。


フローレンス「え? 聞いてない」

ホーレイス「あ、映画に関しての興行権が契約書に入ってねぇ」


著作権の行方に関しては省略させていただくが、ともあれ、ユニヴァーサル映画『魔人ドラキュラ』はディーンとボルダーストンが下地にあり、以降のドラキュラ映画はこれを踏襲したり、また、原作回帰のためのアンチテーゼともなった。


登場人物としてのドラキュラ

この小説の主人公と言っても良いかもしれないが、出番が多いかというと複雑なところである。


ルーマニアのトランシルヴァニア地方のカルパチア山脈に居を構える、浮世離れした没落貴族。身なりが良く、紳士的な態度を取るが喋り方や仕草などに古風な感じがする。また、相手に選択権を与えていると見せかけて結局は自分の思い通りにさせようとする人物。口には鋭い牙のように尖った歯を持つ。紳士なのに口臭はとても生臭い。


年老いたロングヘアーの男性。長身だが痩せこけけている外見で、見た感じの年齢に比べて姿勢は良い。物語中に若い女性の生き血を吸い、若返っている。


より多くの生き血を吸い取るべく、多くの人間が住むイギリス・ロンドンの屋敷を買おうと計画したことから、物語は始まる。


悪魔城ドラキュラ

リンク先参照。


関連イラスト

吸血じじい血ぃ吸うたろかー?

ドラキュラドラキュラ



関連タグ

ホラー 吸血鬼 バンパイア コウモリ カーミラ

悪魔城ドラキュラ 悪魔城

別名・表記ゆれ

ドラキュラ伯爵 吸血鬼ドラキュラ

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