プロフィール
属性 | オメガ・ケンタウリの六鎗客 |
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出身地 | オメガ・ケンタウルス星団 |
身長 | 212cm |
体重 | 141kg |
超人強度 | 8200万パワー |
概要
オメガ・ケンタウリの六鎗客の一員である超人。名前はスペイン語でテントウムシを意味するマリキータから。口癖は初期は「フィフィフィ」だったが現在は「キャミキャミ」に統一された。
『完璧超人始祖編』に続く新シリーズで初登場。
人物
「力不足でこの戦場から消えた物を今更ウェットに擁護するつもりはない」と発言した際に対戦相手のキン肉マンゼブラから言われた「冷たいんだな」という言葉にも「俺の性分だ」と返す等クールな対応をしたがそのすぐ後に
「それがさっき死んだ同志を…我らオメガを侮辱するような発言をしたお前に対するオレ流の報復だーっ!」
と戦死した2人を侮辱したゼブラに対して怒りを込めて発言しているため本質は他のメンバーと同じくオメガの使命を果たす意思と仲間に対する情に厚い一面を持ち合わせている。
また、使命のために行動しているためかそれ以外の思想を話さない六鎗客の中において唯一「アリステラに認められたい」という想いを語っている。
敵に対しても、友情パワーを六鎗客に知られない為に頑なに残虐戦法のみに徹したカレクック、対等以上の戦いを見せ、最後まで心が折れなかったゼブラといった気高い芯の強さを見せる相手には敬意を払う情もある。
自称武人だがそのファイトスタイルは武人肌とはやや異なり、後述のロールシャッハドットによる心理分析を始めとして相手を分析、予測し確実な勝利を掴むクレバーなもの。
特にゼブラ戦ではあえて戦いやすい黒を引き出す、友情パワーの発動を警戒して勝負を早めようとする、満身創痍のゼブラ相手に執拗なローキックで攻めるなどの堅実だがヒール寄りな手段で有利な展開に持ち込んだ。
また上記のファイトスタイルを絡めながらも、相手の攻撃を一通り受け、それを凌ぎきる恐るべきタフネスさも見せる。
容姿
名前の通りテントウムシのような姿で、寒色系で構成された六鎗客の面々と比べると暖色系で目立つ。顔も斑点でわかりずらいが、カレクックの目潰し攻撃は一通り効果を発揮しており、後記の技を見る限り目はちゃんとある模様。
特に背中はそのままテントウムシを背負ったようになっており翅もある。
拳のグローブはテントウムシグローブというそのまま過ぎる名前がついている。
劇中での活躍
カレクック戦
魔王サタンの指示で、前シリーズにて登場した“完璧超人始祖”の一人サイコマンの遺産を奪取すべく、自身を含む6人の超人(オメガ・ケンタウリの六鎗客)と共に、彼の研究室があるとされるスペインのサグラダ・ファミリアに襲来。新たな危機に備えかの地を守衛していた正義超人たちと対峙し、特設Dリングでカレクックと対戦する。
試合前半はカレクックのローキックを受け続けていたが、アリステラの追加命令を受けて反撃を開始。頭部にハイキックを2発蹴り入れ、羽で高く飛んでからの降下頭突き技「マリキータフラップ」で彼の背中を攻撃し、2度目の攻撃に入ろうとするがカレクックのカレールーを使った「オールスパイスシールド」からの「ガラムマサラサミング」で顔にルーを擦り込まれ、三角締め・顔面エルボーの残虐ファイトに持ち込まれる。
空中での回転技「マリキータフライング」で脱出してパイルドライバーで反撃に向かうが、これもカレクックのヨガ技で脱出されてしまい、隙を突く間もなく猛攻を受け続けてしまう。
ヨガ技「デモリッション・アーサナー」で受けた腹部の傷にカレールーを擦り込まれ、締め技「ガンジスブリーカー」で傷口を裂かれるが、あえて自らの身体を反らせることで脱出。胸部の斑点模様を動かして相手の深層心理を読み取る「ロールシャッハ・ドット」でカレクックの残虐ファイトが「仲間を殺された怨みから来る、理性的な怒り」であると見破り、立ち関節技「コキネリツイスター」で締める。これもカレクックの我を忘れるほどの怒りで脱出されたが、ボディプレスを受ける前に背中から「ミミックニードル」をカウンターにしてダメージを与え、以降もカレクックの攻撃を破り続け優位に立つ。
駆け付けたキン肉スグルの声を受けても頑なに友情パワーを出そうとしないカレクックの不器用さを憐み、コキネリツイスターでさらに苛んだ後、鋭い羽で切り刻む「天道羽根抜刀」でとどめを刺した。
後述するようにマリキータマンはアリステラに崇拝に近い敬意を抱いており、その友情パワーを引き出せの命令を無視するのは余程の事であったと思われる。
キン肉マンゼブラ戦
サグラダ・ファミリアでの5試合が終了後、突如現れた4人の「元・キン肉星王位継承者候補」と対峙し、第四戦・イタリアのカステル・デル・モンテにてキン肉マンゼブラと対戦。
まずは互いに得手とするボクシング対決になり、ヘビー級チャンピオンのゼブラと対等な実力を披露し拮抗するが、ゼブラのハイレベルな「技巧」ファイトに押され、マッスル・インフェルノをかけられてしまう。
だが、壁に叩きつけられる前に羽根を開いて横から上に軌道を変え技を強引に中断、そのまま「エクスキュースナースープレックス」で反撃する。
ゼブラはインフェルノを止めたマリキータマンの実力を高く評価するが、マリキータマンは「お前などに認められたところで何とも思わん」と語る。
オレが…本当に認められたいと思うのはただひとり 我らが頭目オメガマン・アリステラだけだーーっ!
と、かつて負け知らずだった自分と初めて互角以上の勝負を演じたアリステラへの敬意を示す。
それを聞いたゼブラは「では明日からお前はこのオレに屈服することになるわけか」と挑発しジャーマンをかけるも、ミミックニードルを喰らい傷を負う。
その後マリキータマンは「お前は肝心なところでノッてこないな」と、ゼブラがあえて黒スタイルを封印していることを指摘。
ロールシャッハ・ドットでゼブラのトラウマであるシマウマ・キッドの顔を浮かび上がらせ、ゼブラに揺さぶりをかける。
しかし、ゼブラにとってはキッドの件は「一生背負うべき業」とすでに整理がついておりさしたる効果はなかった。
そこでマリキータマンはロールシャッハ・ドットをゼブラ柄に変化させ、コキネリツイスターで彼を捕らえるとその縞模様を直接ゼブラの肉体に移動させ、強引に黒色に染めたのだった。
目覚めた黒ゼブラは、再びインフェルノのセットアップにかかる。
前回のように羽根を開いて中断を狙うものの、今回はただのインフェルノではなかった。 ゼブラは羽根を押さえつけるようにクラッチを決め、脱出を阻止したのだ。
改良型と言える「真・マッスル・インフェルノ」をモロに受けたマリキータマンだったが、頭部から流血しつつ「これだ…これが見たかった…」と恐るべきタフネスさで試合を続行。
続けて黒ゼブラの重いパンチラッシュを受けるが、蛹の如く硬い膜で全身を覆う「シェルタリングピューパ」でパンチを止め、ゼブラをクラッチ。
そして自身は蛹の背から「脱皮」し、蛹ごとゼブラを投げる「マリキータピューパ二重殺」を決める。
さらに半透明の後ろ羽根でゼブラを包み込み動きを封じ、そのまま鉄柱に叩きつける「ウィングラッピングブレーンクラッシャー」でさらなるダメージを与えた。
マリキータマンがゼブラを黒スタイルにしたのは強い者と戦いたいという戦闘狂的な願望からではなく、強力な攻撃力をもつものの意固地で戦闘が単調になりがちな黒スタイルの方が組み易いとの判断からであった。事実、それからはマリキータマンはゼブラを圧倒し、白と黒の人格を融合させ元に戻ったゼブラをしても、黒の折のダメージの大きさもありその流れを変えることは出来ず、両手足を拘束さして上昇し、そのままリングに叩きつける「マリキータエリコプテロ」を受けダウンを奪われる事となる。
度重なるダメージを受けながらも立ち上がってきた満身創痍のゼブラに対し、マリキータマンはその挫けない心が脅威と、慢心する事無く友情パワーを発動される事を警戒してローキックで手堅くダメージを与え、それでも最後の力を振り絞り発動させたゼブラの真・マッスル・インフェルノを蓄積したダメージを突いて破り、天道羽根抜刀で切り刻む。猶も屈する事無く向かって来るゼブラに対してマリキータマンは自分と互角以上に戦った二人目の超人として最大の敬意を払い、アリステラ戦でしか見せなかった最大奥義「マリキータ・デッドリーライド」でとどめを刺した。
試合後、己を破った事への敬意として「サタンは絶対に信用するな」というゼブラの忠告に、思惑が一致するだけで信用などしていないドライな関係と返しながらも、「忠告だけは胸に留めておく」と率直に受けている。その上で計画を止める事はできないと決意を新たにした。
フルメタルジャケッツ戦
その後、アリステラと合流して、タッグ「オメガグロリアス」を結成してキン肉マンソルジャーことキン肉アタルと、彼が残虐の神の力を借りてサタンの結界から呼び出されたブロッケンJr.のタッグ「フルメタルジャケッツ」と戦う。
使用技
余談にあるような事情のためか技が非常に多い。その名前の多くにはマリキータを始めとしたテントウムシを意味する用語が含まれていたり、技自体がテントウムシの要素を活かしたものがほとんどである。
マリキータフリップ
背中の翅で飛翔しダイビングヘッドバットを繰り出す技。
マリキータフライング
背中の翅で飛行する技。
ロールシャッハ・ドット
体の斑点を胸に集め、相手の深層心理を反映した模様を浮き上がらせる技。相手を動揺させる心理戦に用いる。作中で披露したのはカレクックの「黒い炎」、ゼブラの「シマウマ」。
コキネリツイスター
背後から相手に絡みつき、左腕・胴・右足を同時に固める複雑な関節技。
実況には得意技と言われていた。
ミミックニードル
背中の甲から棘を生やす技。背中への攻撃に対する防御技の一つ。
見た目に騙された相手の不意をつく攻撃でもあり、背中の羽が硬い毛で覆われている害虫のテントウムシダマシを例に出している(なおこれはテントウムシダマシ科の昆虫ではなく、マリキータマンの「テントウムシの中には」との発言、その特徴や作中の絵からテントウムシ科に属する草食性のテントウムシの一般名称のテントウムシダマシを指していると思われる。)。
後述の通り翅を開けるためそこには棘は生えていないが初使用時は普通に真ん中にも生えていた。
テントウムシダマシクラッシャー
ミミックニードルを生やした状態で背中から体当たりする技。ファンからは語呂の悪さをよく突っ込まれる。
ウイングブックエンド
背中の甲を閉じて攻撃してきた相手の手足を挟む技。ミミックニードルと合わせて「オレの羽根に弱点などない」と自称する背中を守る技の一つ。
同じく閉じて挟むカウンターであるパイレートマンのジャケットシャッターに似ている。
天道羽根抜刀
鞘翅を開き相手を切り刻む技。この技でカレクックを破った。
マリキータウィング
背中の翅を展開する。そこから飛翔しての回避や後述のウイングラッピングシャットに繋げる。
エクスキュースナースープレックス
垂直落下式のクロスアームスープレックス。
ロールシャッハ・インフリューエンス
ロールシャッハ・ドットの派生技で、胸に出したシマウマの模様を全身に移動させ、マリキータマンゼブラと呼ばれるような姿になりコキネリツイスターで捕らえたゼブラに縞模様を移し強制的に黒のゼブラへと変化させた。
シェルタリング・ピューパ
全身を蛹のような鎧に包まれる防御技。その見た目のため一部のファンの間ではサナギマンと比喩される。
余談にある作者のインタビュー内容から登場させるにあたり実際にサナギマンの影響(かっこ悪かったのが不満)があった様子。
マリキータモルディング
相手を捕らえた蛹から脱皮する技。ダメージを回復する効果はない。
マリキータピューパ二重殺
相手を拘束した蛹をジャーマンで投げ、高角度で頭から叩きつける一人ツープラトン式フロントスープレックス。
ウイングラッピングシャット
翅で相手を包み込み動きを封じる技。
ウイングラッピングブレーンクラッシャー
翅で拘束した相手を頭から鉄柱に叩きつける技。
マリキータピカレスクギロチン
相手を両腕を取り、頭からマットに叩きつける技。
マリキータエリコプテロ
背後から両腕で相手の両腕、両足で相手の両足を捕らえ、空中で回転・落下し胸から叩きつける技。
マリキータデッドリーライド
両腕で相手の両腕を捉え、相手の両膝の裏から両足を通し、相手の上にのしかかる体勢でマットに落下する技。アリステラ以外には使ったことが無かったという必殺技で、この技でゼブラを破った。
余談
あまりにも多彩すぎる技や掴みづらいキャラクター、ゆで理論を強く感じさせることから、
一部読者からは自称武人だのプロレスしに迷い込んだハジケリストだとか、他の六鎗客の方が武人などと言われてしまっている。
オメガ・ケンタウリの回想シーンにおいてアリステラの自宅や街並みが描写される中、Mの形、丸い穴、テントウムシのような屋根というどう見てもマリキータマン(もしくはその一族)の家としか思われない建物が登場している。
周りの一般的な住宅は特徴があるとしてもΩやオメガマンのマスクに似た三角形の装飾を組み込んだ家なのでこの家は恐らく彼のものだとは思われるが真相は如何に……と思っていたら、2019年に週刊プレイボーイで発表された人気投票の際のコメントで彼の家と明言がなされた。
週プレNEWSの企画「ゆで原画」にてゆでたまごの嶋田隆司(原作担当)によると、これまで昆虫の超人をリングで戦わせたことが無かったため、40年分溜まっていたアイデアのストックを惜しみなく注ぎ込んだということが明かされている。
実際、試合内容を描かれたキャラではキン肉マンⅡ世のデストラクションが一応甲虫のような見た目である程度である。
実は同じデザインの超人が旧作でも一コマだけ確認できる。作中でのミート君の三大残虐超人ラーメンマン、ブロッケンマン、カレクックの写真記事のシーン。しかもカレクックの対戦相手として縛られてやられている超人の姿はマリキータマンである。新作において無かったかのように登場し、その対戦相手がカレクックである事から、ゆでイズムが無ければ出来ない、(新作シリーズに垣間見れる)旧作オマージュといえる。
モデルとして噂されているのはWWEの中邑真輔。勝利ポーズが同じものである他、参考にしたと思われる共通点も多い。