概要
ローマ帝国のカエサルによって著された『ガリア戦記』や、ストラボンの『地誌』に記述される、古代ケルトの時代にドルイドが祭事に用いていたといわれる祭器。
その見た目は「10mはあろう張り子の人形」である。
特定の祭事のために製造され、その中に何十何百の人間や家畜を詰め込むと、生贄として燃やしたとされる。
余談
1973年にこの信仰の恐怖を描いたカルト映画『The Wicker Man』がイギリスで製作され、2006年にはニコラス・ケイジ主演でリメイクされている。
現在、スコットランドでは「ウィッカーマン・フェスティバル」という音楽祭で、アメリカ合衆国ネバダ州の砂漠では「バーニングマン」というイベントで、同様な張り子人形が作られ燃やされているが、勿論だが生贄は行われてはいない。
創作での扱い
現在ではナイアルラトホテップの化身の1種に加えられている。
- 女神転生シリーズ
初出は『ソウルハッカーズ』。
その血生臭い由来からか、ドルイドを模った張り子姿の”悪霊”の最上位として登場している。
金子一馬によって全身バージョンのラフも描かれたが、収まりが悪い(グラフィックの枠と同時に、描いた金子氏が違和感を覚えたと言う、二重の意味で)為、製品版では上半身型にアレンジされた。
ゲーム内では中身が空のウィッカーマンが暴れるという描写になっている。
「くつろぎのウィッカーマン」として登場。
エピソード「ザイバツ・ヤング・チーム」に登場した所属不明のニンジャ。
死人を「歪み者」というズンビーに変えるジツや、強力なカトン・ジツを使う。
- アルデンヌの森
星野之宣の短編集「エル・アラメインの神殿」に収録。ゲルマン人の末裔であるドイツ兵達を襲う恐怖とは…