メンバー
概要
正式表記は「NonSugar」。
トライアングルの活動を一時休止した真中のんが、ウサチャと奮闘した末新たに結成したユニット。
厳密には異なるものの、シリーズ初の全員小学生で構成された3人ユニットである。また、トライアングルを除けば、小学生だけでありながら、小学6年生以外で構成されている唯一の3人ユニットでもある(のんは小4、ちりは小5、ペッパーは小1)。
生贄…ではなく、マネージャーは引き続きウサチャ。
モチーフは動物とじゃんけんで、のんはウサギとチョキ、ちりは孔雀とパー、ペッパーはライオンとグーにそれぞれ見立てられている。何故じゃんけんがモチーフなのかは、「ライバルがどんな手を使ってきても勝てる」ということらしい。
本編で3人揃って初接触したのは116話。
のんとちりは接触こそしていたが互いに反発しており、のんとウサチャはチームメイトを探すも「まずちりは却下」という姿勢であった。
そこにペッパーがパラ宿へ現れ、3人が遭遇し揉めかけたところをウサチャが「これまでに見たことがない全く新しいチームが見えた」と、グー・チョキ・パーの三すくみに見立てこの3人に可能性を見出だす。
その後も接点が多く、ウサチャの熱心さとジャニスの後押しもあってチーム結成が現実味を帯びてきた。
のんとちりはなんだかんだで親交を深めつつあり、のんとペッパーはお目付け役・付けられる役として学園で関わりがあり、ちりはペッパーを拒否している…という状況だったので結成までには時間がかかると思われたが、120話にて初めて現実世界で3人揃う。
ちりはペッパーを嫌がっていたが、月川家の温室に咲いているキングプロティアが元で通じ合い、ちりは生け花を作り上げる。ここで3人揃って打ち解け、ウサチャの熱意もあってプリパラ外でチームを結成した。プリパラ内のちりは当初難色を示したものの、「ルールは守るべき」とジャニスや自身の祖母に諭されチーム結成を受け入れた。
半ば強引に結成したようなものなのでプリパラ内でのチーム仲は良好とは言い難いものだったが、123話の無人島サバイバルにてチームの絆を無事深め、その後も困難を乗り越え現在チームの絆は強固なものになっている。
第4回神アイドルグランプリにて無事優勝を果たし、ファイナルではそらみスマイルに破れベスト6に終わっている。
続編のアイドルタイムではパパラ宿に舞台が移り、彼女達の出番は計5話である。他のユニットが神アイドルの使命として各地のプリパラに派遣されていたり、1人修行の旅に出たりそのメンバーを探す旅に出たり、パラ宿プリパラを破壊したためパパラ宿に飛ばされたり、プリパリを本拠点としていたりしている為、ノンシュガーがパラ宿プリパラで一番のユニットという形になっている(最終回ではガァルマゲドンがパラ宿に帰還したため彼女らと争う可能性も)。
不遇の代名詞
以上がノンシュガーのテレビアニメの活躍であるが、メインキャラクターとなっていたのはプリパラ3年目の半年程度であり(のんはトライアングルの時期を含むので1年にはなるが)、アイドルタイムプリパラは冷遇されている状況であった。これはゲームの扱いならびにグッズの展開にも表れている。
他にもうっちゃりビッグバンズが同様に扱いが悪く、ノンシュガーだけが不遇だった訳ではない。だが、他のそういったチームと比較して(特に大きなお友達には)人気があり、3年目放送中には新主人公への期待論もあったほどであるため、3年目の目玉がアイパラでサブチーム同然の扱いを受けたと言う点で、不遇なチームとしてかなり際立つことになった。
ソロ曲を誰も持っていないことも不遇と言われる理由でもある。アニメ放送終了時点でソロ曲(筐体のみに存在するソロ曲を含む)を持っていないのはノンシュガー以外ではドロシー、レオナ、ジャニス、WITHとむしろ少ないほうで、ドロシー、レオナの2人はデュオ曲が存在すると言う点を考慮すれば、かなり異様であった(WITHは放送終了後にソロ曲が作られている)。うっちゃりビッグバンズですら、全員にソロ曲があるにも関わらず。
ノンシュガーは友達と言う部分が全面的に押し出されたことや、アイドルタイムプリパラへのリニューアルの関係でソロ曲を作るタイミングがなくなってしまったものと思われる。
(ただし、のんはトライアングルとしてのソロ曲があるため、厳密に言えば無い訳ではない)
他にも下記のような例がある。
- アイドルタイムプリパラ時点での筐体ゲームではプレイ中にキャラクターにランダムでエスコートしてもらう要素があったのだが、エスコートする側のキャラクターにノンシュガーは最後まで追加されなかった。
- アイドルタイムプリパラ時点での新作グッズの数がプリパラ3年目に比べて大幅に少なかった(ただし、アニメ3年目を基に作られた「パラネタ」と言うブランドのグッズはそれなりにあった)。
- 「キャラウムカフェ」とのコラボ(2017年10月31日~12月3日)では、描き下ろしキャラクターにのんしかおらず、ちりとペッパーが不在。
- アニメイトとのコラボで描き下ろされたチアガール衣装では、らぁら、ゆい、シオン、あろまと出てきて、最後に出てきたのは学ランを着たひびき。
- 「アニメイトカフェsisters」とのコラボ(2018年4月26日~5月20日)では、プリパラからはチームのリーダーのみが描き下ろされていたが、のんはラインナップに含まれなかった。
そんな公式からの扱いがよろしくない状況の中で、『プリパズ』については2回もランキング形式のイベントが開催されていたほか(これによる描き下ろしもあり、後々グッズも発売された)、二次創作については活発だったため、この間は本筋以外の部分でファンは耐えることになる。
だが、アニメが放送終了して半年すると、彼女たちの運命は大きく変わることになる。
放送終了後
アニメ放送終了してから半年後に開催された『プリパラ&キラッとプリ☆チャンAUTUMN LIVE TOUR み~んなでアイドルやってみた!』(オータムライブ)。これでプリパラは最後のライブなのではと一部では絶望視されてる中で、ノンシュガーはまずトライアングルの曲である『かりすま~とGIRL☆Yeah!』のカバーを披露。トライアングルの曲をノンシュガーが歌ったと言うだけでも大きな衝撃だが、さらに約2年ぶりとなる新曲『スパイシー♪ホット*ケーキ!!!』を披露する想定外の事態。念願の新曲がサプライズで披露されたと言うこともあって、ライブ会場はかなりの熱狂に(特に初回である大阪の昼公演はネタバレが全くなかったこともあって、発狂するレベルに近いほどであった)。Twitterではノンシュガーに関するワードがトレンド入りを果たすほどであった。
この新曲披露により、ファンの息が吹き返したのか、2018年12月~2019年2月にプリズムストーンで開催された「チーム対抗スペシャル大会」では1位となって、新衣装を貰える権利を獲得。4月にはジャニスの「やみよのエデンコーデ」をプリティーリメイクした新コーデが贈られ、それによるキービジュアルも公開された。これによるグッズが制作されたほか、2019年10月から稼働している「プリパラ オールアイドルシリーズ」にて「ノンシュガー○○エデンコーデ」(○○にはキャラ名。ブランドは各キャラのお気に入りブランドになる)として2020年2月稼働のライブ5弾で実装された(なお、同時に筐体には『スパイシー♪ホット*ケーキ!!!』が実装されている)。
また、「AMO CAFE(プリズムストーンカフェ)」で1位を記念した単独カフェも開催することになり(2019年5月31日~6月30日)、SDイラストの描き下ろし(SCRコーデ、着ぐるみ、ジャニスコーデの3種)までご用意され、キービジュアルのグッズも合わせて、想定以上のグッズの数でファンの財布からはお金が飛んでいくことになる。
なお、このカフェはAMO CAFE心斎橋店でも開催された(2019年9月20日〜11月3日)。
『Pripara Friendship Tour 2019 プロミス!リズム!パラダイス!』(プリパラツアー)の3月16日公演ではノンシュガーによる朗読劇があり、久々のプリパラの外のちりが登場。マナー講座を通して、ノンシュガーの仲の良さを改めて示す内容であった(下のイラストがおおよその内容である)。
さらに4月28日公演では新曲『リザーブ・ザ・リバース!』を引っ提げて登場。半年前に新曲が披露されたばかりであったため、他チームと比較しても異例のペース。ノンシュガーは甘くなるのはまだまだこれからである。
9月11日、プリパラの新曲を集めたアルバム『プロミス!リズム!パラダイス!』が発売。ノンシュガーからは3曲も収録されると言う好待遇っぷりを見せつけた。また、この発売を記念したリリースイベントが9月28日に開催されることになり、これはノンシュガーだけが出演することになった。
この他にもプリティーオールフレンズにガァルマゲドンのメンバーと共に追加され、2019年7月より順次グッズが発売されている。ただし、ノンシュガーとして追加された訳ではなく、オルフレオリジナルの3チームに各1人参加する形となっている(カメラサインシリーズはノンシュガーとして登場)。
2020年1月10日、待ち望まれていた単独ライブイベント『約束のてへペロピタですわ!』の開催が決定。4月25日に大阪、5月16日に東京の2都市公演となる(ちなみにこのイベントは2019年6月29日にあったノンシュガーカフェのトークイベントで決定した事項で、中の人のインスタでも言及されていた。ただし、ニュースになったわけでもなかったので知る人ぞ知る情報であった)。新曲もさらに制作されることになった。
そんな訳でノンシュガーの活躍はこれからもまだまだ続いていきそうである。
楽曲
曲名 | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
---|---|---|---|---|
シュガーレス×フレンド | 松井洋平 | 本多友紀 | 酒井拓也 | |
GoGo!プリパライフ | 三重野瞳 | 菅原幸枝 | 菅原幸枝 | ゲーム筐体曲 |
かりすま〜とGIRL☆Yeah! | 宮嶋淳子 | hisakuni | 高橋修平 | (*1) |
スパイシー♪ホット*ケーキ!!! | 松井洋平 | 本多友紀 | 本多友紀 | 上述のオータムライブで初披露。 |
リザーブ・ザ・リバース! | 真崎エリカ | 本多友紀 | 本多友紀 | 上述のプリパラツアーで初披露。 |
(*1)『かりすま〜とGIRL☆Yeah!』は、元はトライアングルの曲であり、ノンシュガーが歌うにあたって歌詞の変更とアレンジがされている。オータムライブでは2番省略の短縮バージョンであり、フルバージョンはプリパラツアーで披露されている。カバー曲ではあるものの、プリパラツアー4月28日公演では昼夜で『スパイシー♪ホット*ケーキ!!!』と入れ替えて披露されていることから、新曲と同等の扱いをされているようである。
関連イラスト
余談
- 本作同様にアイドルを扱った作品である『WakeUp,Girls!』にて真中のんと太陽ペッパーの担当声優が共演していたが、まさか再び、アイドルコンテンツでこのような展開になるとは予想外だったに違いない。アイドルタイムプリパラの19話では奥野香耶と永野愛理が出演した。
- 中の人も仲がよく、特に月川ちり役の大森日雅がTwitterを始めるようになってからはその仲の良さが目立つようになっている(大森はInstagramも開設している)。真中のん役の田中美海、太陽ペッパー役の山下七海がWUGの公式ブログ(週1更新、WUG活動終了と共にブログも終了)とラジオ・Web番組ぐらいしか情報源が無かったため、リアルタイムで発信できる大森のTwitterはかなり貴重なものであった(現在は田中はTwitter・Instagram、山下はInstagramを開設している)。ちなみにTikTokも公式に先駆けて使っており、他の2人も何度か登場している。
- ちなみに中の人が3人とも他作品で共演したことは今のところはないが(2人の組み合わせであれば全て共演経験がある)、邪神ちゃんドロップキックで3人が揃う予定。もともと1期で大森が花園ゆりね役として出演しているのだが、作者であるユキヲがプリパラ好きと言うこともあってか、2期では山下がキョンキョン役、田中がキョンキョン姉役として追加で出演することが決まっている。
- 直接描写された訳ではないが、トリコロールとはメンバーのブランドタイプが同じなためか関わりが深い。のんは同じラブリー系アイドル・ファルルの大ファンで、ちりは同じセレブ系アイドル・紫京院ひびきをチームに勧誘した事がある。さらにペッパーも自分の母ライオンを手懐けた同じナチュラル系アイドル・緑風ふわりに会いたがっている節がある。
- のん以外の二人は、苗字は二大天体、名前は香辛料から来ている(アニメージュ2017年1月号93ページより)。ちりは唐辛子(インドをはじめとした英語圏での俗称もしくは略称はchili)を使用した『chili sauce』(チリソース)。ペッパーは先述の唐辛子を含む場合があるが、狭義は胡椒である『pepper』(ペッパー)。『甘くない』という意味のノンシュガー結成を見越した上で『辛い』調味料をモチーフとしたネーミングであるが、アニメ一期及び二期に初出したキャラクターの名前がそれぞれ二通りの法則(一期は音階&方角、二期は色&五感)に即している事を踏まえれば合点が行くだろう。
- サイリウムジュエルマイクによる音声の中に「この子はしちみ!謎だらけのアイドル!」という音声がある。この「しちみ」もやはり香辛料をイメージさせるものであることから、音声判明当初は同じく音声で存在が判明した「ちり」「ペッパー」と共にチームになるのではと考えられていた。しかし「しちみ」はノンシュガー結成前はおろか物語に全く登場せず、本当に「謎だらけのアイドル」になってしまった。こういった玩具は発売の半年前に音声が収録されるらしく、しちみはメンバー名の没案であったことがアニメ雑誌にて判明している(なお没案は、他にも『しょう子』(胡椒の反対)等もあったことも判明している)。トライアングルは2クール目以降も登場し、新チームは「ちり」「ペッパー」「しちみ」の3人になる予定だったのではとの考察もあったが、ノンシュガーは元からのんをセンターに据えて考えたチームであることが製作側から語られたため、この説は否定されることとなった。
- チームスペシャル大会では1位となったが、その前年に開催された「ドリームチーム選抜総選挙」ではのん6位、ちり19位、ペッパー27位であった。のんについては4位のらぁら、5位のみれぃと共に「ま~ぶるみらぁのんず」としてグッズ化されたが、全体としては順位は低い(そののんも中間発表では順位が低く、結果発表までに順位を大きく上げてギリギリ滑り込んだ形である)。チームスペシャル大会でも当初は1位のドロシー含め比較的順位が高かったドレッシングパフェが1位を取ると思われていたが(実際最初の中間発表ではドレッシングパフェが1位であった)、予想に反してノンシュガーが1位を取ることになった。結果として公式での扱いの回復とともにノンシュガーの勢いを取り戻した形となった。
- プリパラのチームだけでなくプリティーシリーズのチームで単独コラボカフェの開催を決めたのは、2019年4月時点でノンシュガーだけである。過去にプリパラやプリティーシリーズのコラボカフェが開催されたことは何度もあるが、基本的に開催時点での全キャラクターを出していたため、チーム単独のカフェは過去には一度もない。
- プリティーシリーズの次作・キラッとプリ☆チャンの2年目エンディングテーマ『じゃんけんキラッと!プリ☆チャン』はじゃんけんをモチーフにした曲であるが、ファンサービスの一環なのかノンシュガーのモチーフであるウサギ・孔雀・ライオンが背景に描かれている。
関連タグ
そらみドレッシング(宿敵関係)
アロマゲドン(2期3クール目まで)→ガァルマゲドン(2期4クール目から)