演:馬場良馬
概要
飛電インテリジェンスが開発した結婚相談員型ヒューマギア。
マッチングサービスに登録された中から、依頼者に適した最適なパートナーを選び出せる。
「結婚とは現実を見る事」と言うプロ意識から、歯に衣着せぬ率直な物言いを行うヒューマギア。
ちなみに女性相談員型のマッチ田成子(演:坂本文子)という機体もいる。
活躍
第23話より登場。
第21話・第22話に登場した結婚詐欺裁判の原告の女性・海老井千春の要望で、婚活の相談員として婚活相手のマッチングを行う。
当初はマッチングアプリに登録していた天津垓を千春に相応しい結婚相手として紹介し、天津と千春のお見合いをセッティングする。
そんなお見合い会場にストーミングペンギンレイダーが出現し、お見合いの付き添い人としてお見合い会場に連れ出されていた仮面ライダーバルキリー、及びゼロワン・メタルクラスタホッパーと、ストーミングペンギンレイダーが交戦する。この時マッチはストーミングペンギンレイダーによって負傷してしまった。
暴走したゼロワンはバルキリー、及び駆け付けてきた仮面ライダーバルカンにより暴走を止められるも、ストーミングペンギンレイダーはその場から離脱してしまう。
その後、無事に修理されたのちに暴走するメタルクラスタホッパーにしか変身出来ない事に頭を抱える或人に対して、「悪意に対抗できるベストマッチは、善意です」と彼を励ます。
そんな中、飛電インテリジェンスにクレームを付けに来た千春の幼馴染である二階堂輝夫と会い、彼の動きとストーミングペンギンレイダーの動きが同じであった事から、彼がストーミングペンギンレイダーの正体を見破り、レイダーを炙り出す為の作戦として、千春との結婚式をでっち上げる。
マッチは千春が結婚式のイメージを持たせる事で自分に対して好意を持ってくるであろう事も想定し、彼女にあらかじめイズからラーニングされていた放送禁止用語そのものの罵倒を浴びせて彼女に嫌われるが、あまりにも酷過ぎる罵倒に傷付いた千春にビンタされたのを切っ掛けに、アークマギア(ガエルタイプ)に変貌し暴走を始めて千春に襲い掛かる。
だが、そんな千春を守る為に二階堂がストーミングペンギンレイダーに変身、アークマギアとなったマッチとストーミングペンギンレイダーが戦闘を開始し、そんな両者の戦いに割って入ったメタルクラスタホッパーにより撃破された。
レイダーの正体が幼馴染の二階堂であった事を知った千春と二階堂の二人が結ばれた事に「ベストマッチ……!!」と祝いながらハート型の花火を打ち上げ爆散した。
ヒューマギアとしての性能
恐らく現時点において、作中で登場するヒューマギアの中で最も優秀な個体。
そもそも、彼は単なる結婚相談所の所員でしかないが、初見のストーミングペンギンレイダーの正体を即座に見破っている。
その上で彼は、レイダーの正体を暴き、千春に自分を諦めさせた上で、レイダーの正体である二階堂と千春とのマッチングを成立させる作戦を考案し、実行した。
よく見るとマギア化しているにもかかわらず「メタルライジングインパクト」の発動時に二階堂を庇っている描写があり、アークから悪意をラーニングされる事も見越した上で実行したようにさえ受け取れる。
ただ作中描写だけでは、マッチがアークの存在を知っていたとしても、遠隔操作されれば自我を失って暴走してしまう事までも知っていたか、暴走によって肝心の二階堂と千春を巻き込むリスクがありながら、我が身を犠牲としてまで一芝居打つ気があったのかまでは判別できない。千春に罵詈雑言を浴びせて、レイダーをおびき寄せたまでは良かったが、アークに操られるのは計算外だったと見る事もできる。バックアップがあって別個体として復活できる事を前提としても、ヒューマギアが進んで自殺行為に及ぶとも考えにくい。
とは言っても
- マッチが二階堂をメタルクラスタホッパーの「メタルライジングインパクト」から守る描写があること
- そもそも自分から(イズの)自主規制が出る程の罵詈雑言を言ったのに対して頬を叩かれただけでマギア化するという少し考えにくい描写
- ストーミングペンギンレイダーを誘き寄せる為にマギアとなって周囲の気を引いた可能性(自分がマギアになる→ストーミングペンギンレイダーが助けるという構図を作った可能性)
等から、自分からマギアになったというのが有力。
もちろん、マッチが自己犠牲のシンギュラリティに達していた可能性もあり、最終的に視聴者の判断に委ねるといったところだろう。
いずれにせよ、爆散する直前に「ベストマッチ」と呟いた彼が、作中で発言した「悪意に対抗するためのベストマッチは善意です」を身をもって証明したヒューマギアである事は間違いない。
余談
演じる馬場氏は、『特命戦隊ゴーバスターズ』の岩崎リュウジ / ブルーバスター役で出演しており、更に同じくゲスト出演者でゴーバスターズに出演していた宇佐見ヨーコ / イエローバスター役の小宮有紗女史とは約7年ぶりの共演となる。
また、前作にてレッドバスター/桜田ヒロムを演じた鈴木勝大氏も仮面ライダークイズとして出演しており、(作品が違うとはいえ)ゴーバスターズのメインキャラクターを演じた俳優が3人とも仮面ライダーのTVシリーズにゲスト出演するということになった。
なお提供クレジットの時の、画面横のアオリ文には「運命の出会いに熱暴走!?」という、ゴーバスターズファンにはニヤリとさせられる小ネタが仕込んであった。
また、女性結婚相談員ヒューマギア・マッチ田成子は言うまでもなく、マッチこと近藤真彦と一時交際していたと言われる松田聖子のパロディネーミングである。
関連タグ
大滝竜介:演者が同じライダーキャラ。
セイギ:演者が同じ特撮キャラ。こちらも青のスーツ姿である。
仮面ライダービルド:やたらと「ベストマッチ」と言うことの元ネタは恐らくこれだろう。ちなみにメイン脚本は違う人物だが、プロデューサーは同一である。