「成程、特異点か。潰すしかないな!」
詳細
電王が最初に交戦した怪人である。身長190㎝、体重117㎏。
願いは「キーホルダーを見つける」。
種類を問わずキーホルダーを持つ人間を片っ端から襲い、空中へ攫いキーホルダーを奪った後に転落死させるというグロンギさながらの連続殺人を行った。ちなみに同胞の中で明確に人を殺めた描写があるのはこいつとウルフイマジンだけである。
尾崎から話を聞いた良太郎の、「怪物が人を襲ってはキーホルダーばかり捕っていく」
2004年12月24日、仲間と遊び呆けていて長いこと家にも帰っていなかった哲男は、母の病状が酷いことも知らず死に目に会うことができなかった。
彼が探していたキーホルダーは母がクリスマスプレゼントとして用意していたものである。看護師を通じて渡されたキーホルダーは母の忘れ形見となってしまい、哲男の中には後悔と無念が渦巻いていた。
真正面から走ってきたトラックを素手で止めてしまうほどの怪力、飛行能力と衝撃波による攻撃手段を持つが、電王ソードフォームには終始劣勢だった。また、テツオへの憑依時に何故か大型トラックを運転できていた。
良太郎がハナからキーホルダーを受け取り、尾崎を通じてイマジンの騒ぎを知ったことでキーホルダーを渡すも、契約が成立したことでに移動。
哲男に憑依して大型トラックを素手で止め、乗り回した後東京を滅茶苦茶に破壊して回るが、デンライナーで駆けつけた電王ソードフォームとカーチェイスを繰り広げた後、良太郎の指示でデンライナーが接触してきたことでトラックは停止。その後子供を助けるために飛び出した電王をさらうも、デンガッシャーを取り出されたことで引き剥がされれ、連続で斬りつけられた後エクストリームスラッシュを受けて消滅。
…しかしイメージの暴走によりギガンデスヘブンに変貌。夜空を飛び回り針で電王を空爆するも、マシンデンバードで逃げた後「デカいもんにはデカいもんに決まってるだろ!」と電王(モモタロス)が呼び出したデンライナーレッカの砲撃を受け爆死した。
2004年の哲男は、良太郎の計らいによりデンライナーで母が死ぬ前の時間に運ばれ、病室で余命僅かな母と対面。直接キーホルダーを手渡され、慈しむように我が子の頬に手を当てられた哲男の頬には涙が伝うのであった。
外見
青と黒の色をしたコウモリの外見をしている(哲男がイソップ童話の「卑怯なコウモリ」からコウモリをイメージした為だが、劇中では語られていない)。
人間に憑依するとその人間の眼が青くなる。
尖った耳は蝙蝠男を連想させる。
備考
声を演じた梁田氏は過去の平成ライダーシリーズにも出演経験がある(仮面ライダーアギトの上級アンノウン・水のエル、仮面ライダー剣のスパイダーアンデッドなど)。水のエルは人間に憑依する点も類似する。
また、石ノ森章太郎の漫画『人造人間キカイダー』でも、「卑怯なコウモリ」を原作としたエピソードがあるのは有名。更に宇宙戦隊キュウレンジャーでも憑依する怪人(味方怪人)を演じた。
なお、過去で暴れた際、契約者に憑依して暴れたのは本編ではこのイマジンのみ。
第1-2話にて良太郎に絡んだ不良・マコトを演じた中野雄一は、後に君沢ユウキと改名し仮面ライダーWの園咲霧彦/ナスカ・ドーパント役でレギュラー出演した。
『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』では、ウォズが常磐ソウゴにイマジンの特性を説明する際にバットイマジンの映像が使用されている。