「ドウコク、太夫、悪いがあたしは生きるよ!三途の川だって、泥の中だって、生きることがあたしの、外道さねぇ!」
「こんなところでアタシが!?嘘だぁぁぁぁぁ!」
CV:チョー
概要
小柄な老アヤカシで、外道衆の参謀役。古い書物を紐解き、人間を苦しめて三途の川を増水させる悪辣な作戦を立案する。武器は触手で、あまり戦線には出ないが戦闘力は以外と高い。
突発的に暴れる血祭ドウコク、我関せずの薄皮太夫、好き勝手に行動する腑破十臓や
アヤカシらの間で機嫌を取ったり、宥めたりと、何かと苦労が絶えない。
何より自分の命を優先する性分であり、ゴズナグモに脅されてドウコクを陥れる策に加担したこともあったが、素直にそれを白状したことで許されている。 また正体不明の異世界人の素性を探るためチノマナコを囮に使うなど、自分以外の命にはあまり重きを置くことがない。
終盤ではドウコクが水切れに陥り、更に封印の文字を習得した志葉薫の出現により危機が迫っている事に焦り、打開策として自身の命を半分削ってオボロジメに三の目となる力を与えるも、代償として二の目になる能力を失う。
最終決戦では復活し太夫を取り込んだドウコクと共に六門船で地上に侵攻したが、ドウコクが倒されたことで水が戻り、上記の台詞を吐きながら船ごと沈んでいった。
しかし、案の定生き延びており『ゴセイジャーVSシンケンジャー』に再登場。
三途の川の水を利用しようとするブレドランに反発し、独自に行動を起こそうとしたが、突如現れた海賊戦隊ゴーカイジャーに倒されてしまった。(因みにゴーカイジャーが現れた理由は…→)
骨のシタリの刺客達
外道衆の骨のシタリは生に執着する余り、その自己保身の為に封印の文字の所在を突き止めようと何体ものアヤカシを刺客として送り込んだり、成り行きとは言え結託したりした。
その内訳は以下の通りである。
何れも単体でシンケンジャー達を変身解除に追い込む程の高い戦闘能力を誇る強豪のアヤカシだが、彼等がルーツとなった妖怪を見ると納得のチョイスである事が分かる。
アヤカシ | ルーツとなった妖怪 | その性質 |
---|---|---|
ウシロブシ | おとろし | 「おどろおどろしい」が名詞化した名前の妖怪で、神社に悪意を持つ人間や不信得者が侵入すると鳥居の上から落下して驚かす |
イサギツネ | 天狗 | 深山幽谷に住み、人智を超えた神通力の数々を操る。日本三大妖怪に連なる大妖怪で知名度もトップクラス |
ゴズナグモ | 牛鬼 | 牛の頭に鬼の身体、或いはその逆の容姿とも、胴体が蜘蛛とも言われる悍ましい外見を持ち、性格も非常に獰猛且つ残忍。濡れ女と結託して人を襲う狡猾さも併せ持つ |
ヨモツガリ | 陰摩羅鬼 | 死体から立ち上る「気」から生まれる妖怪。口から蒼い炎を吐き、仏殿への侵入者にけたたましく泣き叫んで驚かす。また、羅刹鳥と言う似た出自の獰猛な亜種が存在し、こちらは人間から目玉を抉って食う |
余談
- 敵怪人としては記念作品の『ディケイド』と『ゴーカイジャー』の双方に登場した唯一のキャラクターとなっている。
- 特に言及されていないが、「もしゴーカイジャーが2010年に来ていなかったら、カクレンジャーの大いなる力が失われるどころかシタリの軍勢の介入によりゴセイジャーとシンケンジャーが全滅していた可能性があった」のかもしれない(他の『VSシリーズ』での次回作の戦隊の介入の有無も同様の事が伺える)。
- 声を演じたチョー氏は7年後のシリーズにてナレーションを担当した。
関連タグ
侍戦隊シンケンジャー 外道衆 血祭ドウコク 薄皮太夫 腑破十臓 筋殻アクマロ ブレドラン
呪士ピエール:災魔一族の一員。本編で生き延びており、次のVSシリーズで最期を迎えるという点が共通している。