概要
『ウルトラマン』第16話「科特隊宇宙へ」で初登場した、科学特捜隊の新兵器。
イデ隊員が作った長射程の光線銃で、理論上はスペシウム光線と同等の威力を持つ超強力なビームライフル。初登場時はジェットビートルの銃架に装備されていたが、メイン画像のように隊員が携行することも可能である。
劇中ではバルタン星人二代目の分身体を狙撃して撃墜したり、ゴモラの尻尾を切断したり、再生ドラコの片腕にケガを追わせたり、ゼットン星人を射殺するなど高い威力を発揮したが、ゼットンは直撃を受けても全くダメージを受けていなかった。
なお、「理論上スペシウム光線と同等の威力」という設定は、映像中の言及はないものの制作時点から存在しており(第16話の脚本に記述がある)、書籍等による後付け設定ではない。
後に『ウルトラマンメビウス』では「人類初のメテオール」とされており、ほぼ同じ効果を持つミサイル「スペシウム弾頭弾」も登場している。
また、『ウルトラマンネクサス』のウルティメイトバニッシャーや『ウルトラマンX』のウルトライザーなど、「ウルトラマンの必殺技と同等の威力を持つ武器」はシリーズのところどころで登場している。
『ウルトラマン』の撮影終了後、小道具は『ウルトラセブン』第2話に登場するパラライザーに改造された。
漫画『ウルトラマン THE FIRST』では、原作と同様にイデ隊員の手で開発されるが、初陣で撃破した怪獣がジャミラだった為、後にジャミラの正体を知ったイデ隊員は罪悪感に苦しめられ、自信を失ってしまった。更に「攻撃で敵を排除するのではなく、守りを固めればいい」という発想で開発したアンチ・スペシウム合金をも、フジ隊員に化けたバルタン星人に奪取されてしまった。
ウルトラマンが地球を去った後日談を描いた小説『ウルトラマンF』では、引き続きジェットビートルの銃架に装備されているほか、科特隊のウルトラアーマーが主力装備として搭載しており、小型のゴモラやビースト・ザ・ワン(ベルゼブア・コローネ)から分離したカラスの群れ、『元帥』が変身したジャミラを撃破している。
本作では「パルスでしか照射できないのでスぺシウム光線のような連続発射は出来ない」と設定されているが、それでも「水爆より高威力な光線を指一本で扱えてしまう」ことに対する危険性が指摘されており、流れ弾がビルを消滅させてしまうなど過剰な戦力の象徴として扱われていた。また、ダークザギには片手で払い除けられ、完全生命体イフを凶暴化させる要因になってしまったほか、幸か不幸か巨大フジ隊員には全く効かなかった。
『ウルトラ怪獣擬人化計画ギャラクシー☆デイズ』でも登場。
31話でゴモラが地中から掘り返したガラクタの中に、スパイダーショットや無重力弾等と共に紛れ込んでいた。
漫画『ULTRAMAN』の公式Twitterでは「133という数字はスぺシウムを意味する(架空の)元素番号」と解説されている。