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達磨大師の編集履歴

2020-06-21 21:12:06 バージョン

達磨大師

だるまだいし

禅宗の開祖であるインドの高僧。

禅宗仏教の開祖であるインドの伝説的高僧。

概要

正式な名は『菩提達磨(ぼだいだるま、: बोधिधर्म, bodhidharma, ボーディダルマ)』実在したか正確には不明だが、南インド出身とも、ペルシャ人だったとも言われる。

達磨さん1(モノクロイラスト)達磨大師。

悟りを開くことを求めて修行のために坐禅を続けたと言われ、その末に手足が腐り失ってしまったという伝承もある。5世紀から6世紀初に大陸に渡り、中国から始めにの教えを広めたと言われ、後に朝鮮を通りベトナム日本にも伝えられた。


伝承

中国

南朝梁の武帝との有名なエピソードがある。寺院を建立し、僧団を援助し、経典でも説かれる写経を多く行った彼の行いに功徳はないとし、真の功徳はこの世で求める事はできないといい、「聖諦」と呼ばれる仏法の要となる四つの教え(四諦)のうちの第一は何か、と問われ「無聖」と答える。では自身の前にいるのは誰か?と帝が尋ねると「不識」とのみ答えた。


南宋において書かれた『五灯会元』において、彼は150才という超人的な長寿を全うした、とされる。が、『正法眼蔵』や『伝光録』のような日本の文献では毒殺された、という伝承を載せている。

が、墓の中から履き物を残して姿を消した、という伝承もある。

『景徳伝燈録』は達磨の死から2年後に彼に会った官人の話を伝える。彼は履き物を片方だけ、手にもっており、どこに行くのか、と尋ねられると西インドに帰る、と答えたという。

のちに皇帝が達磨の墓を確認させたところ、履き物が片方だけ残っていたという。死に際して持物だけを残して姿を消す、という伝承は道教伝説の尸解仙にもみられる。


9世紀から10世紀にかけて彼を観世音菩薩の化身とする説が成立した。この見方は日本にも伝来し鎌倉時代中期の『沙石集』巻五末の十「権化ノ和歌ヲ翫給事」では「達磨大師ヲバ、禅門ノ家ニハ、観音ト云ヘリ」と書かれている。


嵩山少林寺に伝わる中国拳法・少林拳には達磨が伝えたという伝承がある。彼が持ち込んだ「天竺那羅之捔(てんじくならのかく)」「阿羅漢之拳」と呼ばれるところのインドの格闘技が源流、という主張である。少林寺には「洗髄経」「易筋経」という気功も伝わっているが、これについても達磨との関連が説かれている。


日本

聖徳太子の伝説にも登場する。『日本書紀』や『元亨釈書』によると太子は片岡山で出会った飢えた人に衣食を施したが、相手は亡くなってしまった。彼の墓をたててねんごろに葬った数日後に中を見ると遺体はなくなっていた。四天王寺の僧侶が書いた『七代記』や日本天台宗開祖最澄の弟子・光定の『伝述一心戒文』下巻においてこの人はじつは達磨大師の化身だった、とされ「飢人伝説」とも呼ばれる。飢人の墓として同一視された古墳時代後期の円墳のある所に達磨寺が建立され、本尊の千手観音の脇侍は聖徳太子(座った摂政太子タイプ)と達磨大師となっている。


「片岡山飢人伝説」のバリエーションには、飢人を文殊菩薩の化身としての達磨、とするもの(12世紀の『袋草紙』上巻)もあるが、文殊の化身とはしても達磨とはしないもの(同じく12世紀の『俊頼髄脳』)もある。

飢人を文殊菩薩の化身とする別個の伝承があり、前者は飢人=達磨説と融合したもののようである。


「福の神」的存在としてみる観点があり、現代でもごく一部において七福神めぐりに達磨の札所をもうけてコースに含める例がある。


余談

修行で手足を失うに到ったかどうかには諸説あり、手が明確に描写された画や像も残っている。


赤い衣を着ていたという伝承があり、後述の「だるま」も殆どが赤色となっている。


日本では手足を失うほど修行した逸話から、馴染み深いおもちゃ「だるま」が作られた。

また、手足を切断された「達磨」と呼ぶ失踪者の都市伝説がある。


『世界格闘技ガイドブック』(1995年、新紀元社刊)などにおいて達磨大師が中国に持ち込み少林拳の元にしたとされる技法を南インドの武術カラリパヤットとする主張が説かれているが、伝承において両者を同一と断定できる要素は存在していない。


関連タグ

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