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ディオニュソス(ダンまち)の編集履歴

2020-07-15 14:34:48 バージョン

ディオニュソス(ダンまち)

でぃおにゅそす

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』に登場する男神の一人。

注意

この項目ではダンまちの人物について説明します。ギリシャ神話に登場する方についてはこちらを参照。


概要

CV:松風雅也


フィルヴィス・シャリアを始めとする【ディオニュソス・ファミリア】の主神である男神。

葡萄を素材にした葡萄酒(ワイン)造りに長けている酒神である。


ヘスティアヘファイストスデメテルヘルメスアポロンアレスアルテミスとは、天界でも同郷となる。

特にヘスティアからは、自身が故郷でも最高の栄誉となる「十二神」の地位を得られなかった時、その地位をあっさりと譲られた事がある。


神物像

流れる金髪に高貴な貴族風の出で立ちをした貴公子の姿をしており、性格も上品さや優雅さを兼ね揃えた紳士的な人物。その人格者的な振る舞いからファミリアの団員達だけでなくオラリオの人々からも慕われており、特に女性や女神達からは絶大な人気を誇っている。


その神酒は酒の醸造において右に出る者はいないとされているソーマですらも、「俺の酒より…極まっている」、「これなら…神さえも酔わせるだろう」と評される程の逸品である。その酒造りに関してはデメテルとも交友関係が深く、彼女のファミリアで造られている葡萄が、自らの神酒となる葡萄酒の原料となっている。


団長でありながらも、同じ団員達と反りが合わずに孤立しているフィルヴィスの事を心配しており、【ロキ・ファミリア】のメンバーであるレフィーヤ・ウィリディスと交友関係を持つようになった事を心から喜んでおり、スイーツを奢った事もある。


その一方、何故か【ギルド】…特に主神であるウラノスに対しては、殆ど敵意に近いまでの猜疑心を向けており、知性や感情を持ち合わせたモンスターである『異端児』の存在が発覚するまでは、頑なに疑う姿勢を崩そうとしなかった程である。


劇中の様相

ダンまち』の外伝作である『ソード・オラトリア』の第1巻にて、神々の集まる神会(デナトゥス)においてデメテルと共にロキと顔を合わせる形で初登場。


その後、謎の極彩色のモンスターによって自らの眷属達を殺されてしまい、その仇討ちを望んでオラリオでも最大勢力の一つとなる【ロキ・ファミリア】の協力を得るべく、ロキに接触する。

当初はロキに断られるが、互いの信頼を得る為、ダンジョンの24階層にある食糧庫へと向かった【ロキ・ファミリア】のメンバーであるベート・ローガとレフィーヤを含んだパーティーにフィルヴィスを同行させており、この件が切っ掛けでフィルヴィスはレフィーヤと友人関係になってゆく。


その後、【ロキ・ファミリア】がダンジョンの59階層で精霊の分身と対決した事もあって、ロキやヘルメスのファミリアと正式に同盟を結ぶ事になり、オラリオを守る者として、オラリオの破壊を目論んでいる闇派閥怪人(クリーチャー)、都市の破壊者となるエニュオとの対決姿勢を固めていく事になる。


関連タグ

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ソード・オラトリア

フィルヴィス・シャリア 人格者











ここから先はネタバレの為、注意











衝撃の死

【ロキ・ファミリア】によってクノッソスの進攻作戦において要となる『鍵』の入手に成功した後、殺された眷属達の仇討ちを強く望んでいたディオニュソスは、危険を覚悟の上で【ディオニュソス・ファミリア】の団員達と共に人造迷宮であるクノッソスの進攻作戦に同行する。


【ディオニュソス・ファミリア】、【ロキ・ファミリア】、【ヘルメス・ファミリア】、『異端児』の同盟軍による進攻作戦の中で闇派閥の神の一人であるタナトスが倒れ、作戦は順調に進んでいるかに見えたが、ディオニュソスは仇討ちにはやるあまり、フィルヴィスを同行させて単独行動に出てしまう。

しかし、実はフィルヴィスはレフィーヤ達と行動を共にしており、フィルヴィスを同行させていると思い込まされてエニュオの策略に掛かってしまったディオニュソスは、前後不覚に陥った状態で何らかの「真実」に気付いてしまった後、眼晶(オクルス)越しにロキに詫びを入れる形で連絡を絶った。


その直後、迷宮(ダンジョン)を突き破る形で、一つの光の柱が天井を突き立った。


光の柱と共に展開へ強制送還されたのはディオニュソスであり、その証拠にフィルヴィスを始めとする【ディオニュソス・ファミリア】の眷属達は「神の恩恵(ファルナ)」によって得たステイタスを封印されてただの人間へと戻ってしまう。

その事実に気付いて絶望に支配されたフィルヴィスは、反撃する暇もなく仮面の人物によって首を折られて、遺体もそのまま食人花の元へ放り投げこまれ、片腕のみを残す無惨過ぎる光景を見たレフィーヤは精神を崩壊させてしまった。


その直後、精霊の分身達によって不気味な緑肉が放たれ、ダンジョン内全体へと拡がっていき、対処出来ない事態に撤退命令が下されるも、緑肉は闇派閥の残党達やモンスター、そして「神の恩恵」を封印されて殆ど無力化されてしまった【ディオニュソス・ファミリア】の団員達も容赦無く呑み込んでいく事になり、自分達の身を守る事で手一杯であった【ロキ・ファミリア】は、必死に助けを求める【ディオニュソス・ファミリア】の団員達を見殺しにする事になってしまった。

ロキ達もまた緑肉に呑み込まれる寸前であったが、自分や眷属達がエニュオに良い様に利用されていた事実に気付いたタナトスが自らが命を絶って発生させた光の柱によって脱出口が造り出された事で、間一髪の所で生き延びる事になった。

この日、第一次クノッソス進攻作戦は、闇派閥の壊滅とタナトスの死亡という形で『成功』したが、同時にディオニュソス及び80人にも及んだ【ディオニュソス・ファミリア】の全滅という形で『失敗』に終わった。


その後、ロキとヘルメスは、ディオニュソスが黒幕であるエニュオではないかと睨んでいたが、当人がエニュオの策略によって死亡してしまった事で完全にあてが外れてしまった事から、本当の黒幕が誰なのか奔走する事になるが…。











ここから先は更なるネタバレの為、注意











デメテルとの関係

ディオニュソスが天界に強制送還された事で黒幕が彼ではない事を知ったロキとヘルメスは、本当のエニュオの正体が何者なのかを突き止めるようとしていた。


そしてエニュオの真の目的が、かつて邪竜『ニーズホッグ』を倒したとされる大秘術『精霊の六円環』によってオラリオ全体を吹き飛ばす事であるのが判明する中、ヘルメスはロキの推理から、行方の知れないデメテルの追跡を開始。

デメテル・ファミリア】の別邸である大量の食糧を貯蓄できる巨大保管庫にてデメテルと対峙し、彼女は「『慈愛の化身』である自らが、下界にまつわる全てを愛せない矛盾」について葛藤し、「理不尽」や「差別」や「区別」の蔓延に対する下界への不本意を語ろうとするが…。


ヘルメス「———茶番は止めよう、デメテル。もうネタは上がってる」

    「あなたは『都市の破壊者(エニュオ)』なんかじゃない」


エニュオはあくまでも自分だと主張するデメテルに対し、ヘルメスは彼女(デメテル)が真のエニュオの身代わりになっているだけで、その理由が「取引」か「脅迫」のどちらかであるだろうと推測を述べ、それを聞いた彼女は。観念して真実を打ち明ける———。


デメテルは、様子のおかしかったある『神物』について探っていたのだが、深入りし過ぎて不用意な真似をしてしまった結果、感付かれたエニュオによってペルセフォネを始めとする眷属達を人質に取られてしまいう事になった。

最初はいう事を聞けと脅迫するエニュオに屈しようとしなかったデメテルだが、目の前で眷属達を見せしめ感覚で殺されてしまう光景に「慈愛の化身」である彼女は耐えられず心が折れてしまい、エニュオに言われるまま「何もしなくていい、何も殺める必要はない、ただ口を閉じていろ」という強迫を受け入れざるを得なかったのである。

デメテルは、エニュオを名乗る神物とは天界の頃から関わりがあったのだが、その時より彼の中にある「歪んだ本性」については、気付く事は出来なかったのである。


なお、彼女が真の黒幕であるエニュオでは無いとヘルメスが悟ったのは、アレス率いるラキア王国が攻め込んできたあたりの時期に、タケミカヅチから「デメテルの様子がおかしいから、力になってやってくれ」と相談された為である。











エニュオの真実


その神はずっと待っていた———。

仮面を剥いで、哄笑を上げる時を———。

己の身に宿した『邪悪』を解き放つ瞬間を———。


「死に絶えろ、オラリオ。冥府への道は私が開く———」


闇派閥や怪人達と結託してオラリオの破滅を目論み、【ディオニュソス・ファミリア】を全滅に追い込んで、更には【デメテル・ファミリア】の団員達を人質に取ってデメテルを脅迫していた、全身を黒いローブで纏い、顔だけでなく全身にも仮面を纏った邪神の一柱・エニュオの正体…。


それは、第一次クノッソス進攻作戦にて死亡したと思われていたディオニュソス本人だった!!


ロキやヘルメスが、一度はディオニュソスが怪しいと疑いながらもその正体を完全に見抜けなかったのは、ディオニュソスが自らの手で生み出した「神をも酔わせる事の出来る神酒(葡萄酒)」の影響であり、自らそれを飲んでいたディオニュソスは、ワイングラスに映る自分自身の瞳を通して「自分が正義の為に行動する神である」という自己暗示を掛けており、それによってロキやヘルメスは正体を完全に見抜く事は出来なかったのである。


また、ロキも当初はディオニュソスの醸造できる葡萄酒の原料となる葡萄を作る事の出来るデメテルが、神酒を使ってディオニュソスを操っていた黒幕ではないかと疑っていたが、あくまでも原料を作っていたにすぎないデメテルに、ソーマをも超える神酒の製法を押さえる事が出来るのかという疑問が浮かび、更に第一次クノッソス進攻作戦の後、ディオニュソスやタナトス、デメテルの他に「貧窮」を司る老婆の女神であるぺニアの行方が分からなくなったという事実が判明した結果、ディオニュソスと思われた光の柱と共に強制送還された神の正体が、実は神酒で酔わせて操られていたぺニアであったという結論に結び付いている(その証拠として、ダイダロス通りでペニアと接触した際、彼女は骨付き肉と共にディオニュソスの元から盗み出していた神酒のワインボトルを持っていたのを、ロキは思い出している)。

なお、ペニアが神酒によってディオニュソスに操られていたのは、自らの死を偽装する為の『身代わり』にするだけでなく、【ディオニュソス・ファミリア】の眷属達を身代わりであるペニアの眷属として改宗(コンバージョン)させる為でもあり、ディオニュソスに提供された神酒で酔わされペニアをディオニュソスと思い込んでいた彼女達は、何も気付かないまま操られたペニアから『神の恩恵(ファルナ)』の編纂を受け、知らず知らずの内に改宗してしまう事になっていた(しかも、ペニアは「貧窮」を事物としているが故に、眷属がゼロという変わった女神で、つまりはペニアの異変について気付かれるリスクが限りなく低いという、身代わりにするにはうってつけな利点もあった)。そして、ディオニュソス(実際はペニア)が死んだと思い込んだのと同時に、ペニアの眷属となっていた彼女達も『神の恩恵』を封印されて無力化してしまった結果、誰もが本当にディオニュソスが死んだと思い込まされてしまったのである(唯一、ディオニュソスの眷属のままであったのはフィルヴィスのみで、仮面の人物に殺された上で食人花の餌にされてしまったと思われた彼女は、魔法によって構成された分身だった)。

ただし、ディオニュソスの眷属達の誰もが真実に気付いていなかった訳では無く、一部の者達は神酒の「酔い」が薄れて自分達の主神がディオニュソスでは無かったという真実に気付き、その結果、口封じという形で仮面の人物に殺されてしまっており、それが外伝作の初期にてディオニュソス本人が語っていた「『仇』に殺された子供達」であったのである。


かつては神々同士で殺し合いをさせようとした凶悪な悪神であったロキですらも、自らのエゴを満たす為なら、他人や自分以外の神、その眷属達はおろか、自分自身の眷属達まで身も心も弄んだ挙句に平然と殺してしまえるディオニュソスの危険で醜悪な本性を見た事で、彼を「糞神」と吐き捨てる形で罵っている。

ただ一人、天界で同郷の出身であるヘスティアだけは、その狂気に満ちた危険極まりないディオニュソスの「本質」について、漠然としながらも気付いていた様で、彼の事を「おかしい」ではなく「怖い」と評しており、この時のヘスティアの一言が、ロキが最終的にディオニュソスこそが真の黒幕であったと確信する決定打となっていた。


かつて天界に神々が退屈な日々を送っていた頃、ディオニュソスは普段こそ温厚な振る舞いをしていたが、実は些細な事で手当たり次第に他の神々に当たり散らすという酷い癇癪持ちであったらしく、その中にはギルドの主神であるウラノスですらも含まれており(ディオニュソスがロキと結託する前より、ウラノスを「敵視」する位に疑いを向ける姿勢を見せていたのもその為で、ロキは天界で殺意を向けようとする程の「何か」がウラノスとの間にあったのではないかと解釈している)、このディオニュソスの問題的な部分について、ヘスティアは「病気」または「発作」と評している。

そして遂にはかつてのロキと同様に神々同士の殺し合いをけしかけようとまでしており、その事実をヘスティアから初めて聞かされたロキも、驚愕を隠せなかった。

ヘスティア達の領地における最高位である「十二神」選抜の際も、自分がその席に選ばれなかった事に相当腹を立てていたそうだが、諍いになる事を望まなかったヘスティアが自ら降りてその席をディオニュソスに譲った結果、事が治まったとされている。

しかし、ディオニュソスは自分が選ばれなかった「事実」を口実にして、神々で殺し合いをする事を目論んでいたらしく、正体を現した際にロキの前でヘスティアを「忌々しい女神」と評していた事からも、結果的に自らの計画をぶち壊した彼女に対しては、内心激しい逆恨みを抱いていたようである。


最終的にはキレたロキにボコボコにされ神界に送還されることになる。


真の関連タグ

闇派閥 吐き気を催す邪悪 サイコパス 鬼畜 テロリスト

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