概要
アメリカ海兵隊→米陸軍特殊部隊(グリーンベレー)→米陸軍特殊部隊D作戦分遣隊(デルタフォース)を経てFOXHOUNDに入隊。
実戦から鍛えられた作戦立案能力を買われて副司令官となる。
アウターヘブン後、当時のFOXHOUND司令官であったビッグ・ボスが失踪したため、司令官へ昇格した。そしてFOXHOUNDを人工衛星なども用いたハイテク特殊部隊に再編する。
FOXHOUND時代は「チキン・フォックス」のコードネームを持っていた。この「フォックス」は、最高位の隊員に与えられるコードネーム(グレイ・フォックスなど)であり、彼が参謀だけでなく実戦でも有能な軍人だったことを証明している。なお、最終階級は「大佐」。
同シリーズを代表する主人公であるソリッド・スネークの元上官にして戦友。さらにスネークの育ての親の一人でもある。
弟がいたが湾岸戦争で戦死している。 さらに姪にメリル・シルバーバーグがいるが実は彼女は姪ではなかった。(後述)
人物としてはシビアな世界にある軍人でありながら非常に人情に厚く、また若い頃は女好きだった。
特に人情の厚さに関してはMGSやMGS4では色濃くその面が描写されており、スネークとの変わらぬ固い友情も描かれていた。それが後にある出来事での違和感の原因にも繋がる(後述)。
活動
MPO
グリーンベレー時代のキャンベル
当時、グリーンベレーに所属。
コロンビアのサンヒエロニモ半島に潜入。作戦行動中にFOXの襲撃に遭い、チームはキャンベルを残し壊滅。その際足を負傷する。
その後、同じ留置所に拘留されたネイキッド・スネークに救出され、彼のサポートを担当することになる。
足をけがしているため戦闘はできない=プレイヤーが操作することはできないが、女を口説くために鍛えた心理学の知識などを活かし、回収した兵士を説得し仲間にしていく。
今作では、本来使用不可のはずのキャンベルを使用するチートが多発し、チート行為が発覚する事となった(無論、スネークにも迷彩服バージョンを使用するというチートもあった)。
MPO+
今作ではストーリーミッションの代わりとなるインフィニティミッションのEXTREMEをクリアすることで使用することとなる。
なお、今作での無線会話は彼の無線と捕虜回収用の無線のみ。
メタルギア
この頃はFOXHOUND副司令官として就いていた。(ゲーム中には登場していない)
メタルギア2
シリーズ初登場。アウターヘブン事件後にFOXHOUNDの総司令官に就任。この時点で階級は「大佐」。部隊から離れていたスネークを復帰させて武装要塞国家ザンジバーランドに潜入させる。
作中では無線で各種の指示を出し、ゲーム進行のヒントも教えてくれるサポート役。
後に退役するが、6年後に現場に復帰。
MGS1
シャドーモセス事件の際にはアメリカ軍に召還され、任務の指揮を執った。この際にアラスカで隠居生活を送っていたスネークを半ば拉致同然に召喚して再び復帰させ、シャドー・モセス島に送り込む。
姪のメリル・シルバーバーグが半ば人質としてシャドー・モセスに送り込まれていた為に、国防総省やDIAのエイムズ少佐の命令に従わざるを得ず、そのため作中ではメタルギアの新型核やFOXDIEなど多くの事をスネークに隠しており、スネークからは不信感を抱かれ、彼もスネークを騙していることにずっと苦悩していた。
最終的には吹っ切ってスネークを助ける為に自分の身の危険を承知の上で国防総省に逆らい、シャドー・モセスに発令された空爆命令を撤回しようとするが国防省長官のジム・ハウスマンによって拘束されてしまう。
しかしその後はジョージ・シアーズ大統領(とその背後にいた愛国者達)の命令で逆に長官の方が拘束されてしまい、彼は無事解放されて空爆命令も撤回された。
その後は様々なことをスネークに隠していたことを改めて謝罪して、失われかけていたスネークとの絆を取り戻す。そしてスネークとメリルをメイ・リンが衛星から発見したスノーモービルの位置まで誘導して彼らを逃し、表向きはジープでアラスカの海に沈んで死亡したと偽装した。(彼らを逃すために施設内に残っていたオタコンもこの後に救出した模様)
さらにこの際にメリルは実は姪ではなく、弟の妻との不貞の末に生まれた娘だったことをスネークに打ち明けている。
シャドーモセス事件に関わった者達は多くが閑職へと追いやられているが、メリルやメイ・リンには自身のコネを用いて復職させるなどを行っている。
続編であるMGS2内で読めるシャドーモセス事件の暴露本「シャドーモセスの真実」によれば、この時点であの組織の存在を知っているようだが…?
MGS2
プラント編では新生FOXHOUNDの「大佐」として登場し、ビッグ・シェルに単独潜入した隊員の雷電に助言、指示を行う。
しかし人情に厚いキャンベルらしくなく、兵士や人間が死亡しても「残念だ。」の一言で済ませたり、「彼らの犠牲のお陰で敵戦力が把握できた」などとそれが最初から予定通りであるかのような冷淡な態度をとっていた。また会話にも抑揚が少ない話し方をするなど不自然な言動が目立つ。
後にこの「大佐」は「愛国者達」の有する代理AI「G.W」と予備AI「J.F.K」(名前は本編未登場)が作り出した偽物であり、雷電の体内ナノマシンを利用して作り出された架空の存在である事がオタコンの調査結果から判明する。つまり、今まで通信をしていた「大佐」は雷電の脳内にのみ存在し、雷電にしか分からない架空の存在という事になる言ってみれば高性能なAIとて本物の考えや心の内、細かな人物描写までは再現できなかったという現れだった。
また今作の事件そのものがS3計画の為の演習であり、新生FOXHOUNDという部隊自体も最初から存在せずテロもなにもかも仕組まれたものだった。
事実、「MGS2」作中で一度も自身を「キャンベル」とは名乗ることはない(バンドデシネでは、ロイ・キャンベルと名乗っていて雷電もキャンベル大佐と言っていた)が、通信時の映像のネームタグには名前が書かれている。
SNAKE TALESでは本人が登場している。
劇中でもキャンベルの言動に不自然な部分が多く、まず前提として「MGS1」の時点で本物のキャンベルは軍を退役した筈なのだが当然の様に軍に復帰しているように振る舞い、しかもそれに何の説明も無かった。
(なお、直接繋がるかは考えられていないもののMGS1の後の話であるドラマCDではキャンベルはシャドーモセスの件をきっかけに現役復帰して国連軍のオブザーバーとなっており、更にFOXHOUNDも存続して新規隊員の選抜を行っていた為、この点に関しては気付き辛い部分もある)
さらにタンカー沈没事件の犯人が無二の戦友であるソリッド・スネークだと言われているにも関わらずスネークを庇う言動はおろか死亡していると頑として譲らなかった、など文字通り「機械」のような振る舞いが目立っていたのはこの為である。
MGS3
本編では登場しないものの、ネイキッド・スネークがオセロットやEVAなどの後年の作品における重要人物を殺害した場合はタイムパラドックスが発生し、「ダメだ!スネーク!未来が変わってしまった!」などと未来から語りかけるかのような演出が取られている。
ちなみに担当声優の青野氏は本編でグラーニンを演じている。
本人はオマケモード、猿蛇合戦のオープニングで登場。
ソリッド・スネークと若干メタい会話を交わしながら、作戦依頼を行っている。
MGS4
国際連合安全保障理事会の補助機関であるPMC活動監視監査委員会に所属。
世界最大手のPMC達を裏で操り、蹶起を目論むリキッド・オセロットの情報を掴み、それを阻止すべくスネークにリキッドの暗殺を依頼する。
本作では無線にはたまに登場する程度だが、スネークを国連の担当者に偽装して現地に派遣したり、国連のPMC査察部隊である「ラットパトロールチーム01」の隊長になっていたメリルと接触させたりと様々な支援を行う。
また仕事のサポートをしていたローズマリーと再婚している。
この事からメリルと雷電からは嫌悪されており、特にメリルからは自分の出生のことを知ったのもあって蛇蝎の如く嫌われていたが、実はこの再婚は愛国者達からローズと雷電の息子であるジョンを守るための偽装であり、例え恨まれようとも自身を犠牲にして二人を守っていたのだった。
後にメリルとは完全に許したわけではないとしつつも和解し、彼女の結婚式では共にバージンロードを歩く。
ちなみにメリルの結婚相手は声があっちのロイと同じである。
なお、ローズの手料理を振舞われた結果、雷電同様に不味いはずの軍用レーションが美味しく感じる体になってしまっている。
大乱闘スマッシュブラザーズ(クロスオーバー)
ソリッド・スネークが参戦するスマブラX、スマブラSPECIALで登場。
ステージ「シャドーモセス島」で、無線アピールをすると、一部のキャラクターについて解説してくれる(メイ・リンか、オタコンが解説するキャラクターもいる)。無線の内容は両作共同じである。
因みに、参戦決定のプロモーションムービーにも登場している。ただし、あるキャラクターの解説の時だけは何故か言動がコイツになる。これにはあのスネークでも困惑する羽目になった。
またSPの方ではスピリッツとしても参戦している。
余談
ちなみに彼は若い頃のビッグ・ボス=ネイキッド・スネークと直接関わりを持った主要キャラの中では唯一、時系列上の最終作にあたるメタルギアソリッド4の後も生き残っているキャラである。
キャンベルの外見のモデルとなったのはランボーのトラウトマン大佐を演じたリチャード・クレンナ。
関連タグ
MGS ソリッド・スネーク メリル・シルバーバーグ ローズマリー
ジョニー佐々木-後に義理の息子になる。